見出し画像

四季折々の自然に癒やされながら、社会貢献も!奥川地域・春の人足(2023/04/30)

 春めき出す奥川のこの季節、4月30日(日)早朝から、地元の方を中心に、地域内外から社会人や大学生、地域おこし協力隊の皆さんたちの力も借りながら、中町と梨平と言う二つの集落で春の人足を行いました。

 この時期はもっぱらロータスイン(公衆浴場)に行けば"人足"の話題以外上がってきません。そう言えば、田舎暮らしの長い方は聞きなじみがあるかもしれませんが、"人足(にんそく/じんそく)"と言う言葉を聞いたことがないと言う方も多いのではないでしょうか。"人足"とは、地域の郷土保全や生産活動(水路整備や道路普請など)のために行なわれる集落ごとの共同労働作業のことです。西会津町は少子高齢化・人口減少が著しく進んでいるため、地元住民だけでは十分な実施が難しい集落も最近ではなりつつあるため、地域内外の"ひと"の力を借りながら作業を行ないました。

奥川中町集落の人足にて、山間の土側溝整備をする地元住民と参加者

今回は、首都圏の大学生や社会人の方数名にご参加いただき、人足を行うと同時に地元の方との交流を深めながら、奥川地域の暮らしや自然などを学べる良い機会にもなりました。人足後の昼食では地元で採れた山菜の天ぷらや炊き込みご飯などを参加者と地元の方で労をねぎらいながら、一緒に美味しくいただきました。

 日本の田舎には昔から「結」文化と言うものがあるそうで、主に日本の農山村で見られた共同労働制度による互助・共助の仕組みで、田植、稲刈りなどさまざまな機会に行われてきました。しかし、現在では、農山村での過疎化により、農山村の地元の人たちだけで「結」を維持していくのが難しい状況になっています。そんな「結」文化を現代版にし、復興させようと奥川地域では、地域外の力を活用した集落支援活動を以前より行なっています。地元のとしては人手が増えて助かり、参加者としては自然豊かな日本の田舎体験を楽しめ、地域としては関係人口・交流人口が増え、また、郷土保全にもつながり嬉しいと言う三方良しの取り組みとなっていました。きっと日本のどこも少子高齢化・人口減少が進んだ現代においては、地域内外でその土地を守る関係・仕組みづくりが生存戦略になりうるのかもしれない。

奥川梨平集落人足に参加した皆さんの集合写真(地域住民・参加者)

お問い合わせ

奥川地域づくり協議会 事務局
福島県耶麻郡西会津町奥川大字飯里字上ノ原 37 番地 1 奥川みらい交流館内
TEL  0241-49-2001(奥川みらい交流館)
Mail okugawa.chiikidukuri@gmail.com
※入会申込み・各種問い合わせ等はこちらまでお願いいたします。
※入会にあたる詳細な申込み方法・会費等は下記ページをご覧ください。
 皆さんの団体活動支援をどうぞよろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?