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ざっくり仮想通貨vol,5.1~アルトコイン3つとビットコインを比較〜ETH

前回のざっくり仮想通貨vol,4〜アルトコインの価値とは〜で、
アルトコインとビットコインの違いをざっくり説明しましたね。

今回ざっくり紹介するのはほとんどのアルトコインの通貨としての価値が低い中、一定の価値と知名度を持つ3つのアルトコインを発行枚数、特徴、用途、価値、 
と4つのポイントに絞ってビットコインと比較していきます。
今回ご紹介するのはこちら!

イーサリアム(ETH)

2019年現在イーサリアムはビットコインに続いて時価総額第2位の仮想通貨です。
つまりビットコインの次に人気があり信用、価値を持つ仮想通貨なんですね。
実はイーサリアムとは様々なサービスの総称で仮想通貨としての名前はイーサ(ETH)と呼ばれます。

1、発行枚数

イーサ(ETH)は仮想通貨の中では非常に珍しく発行上限枚数が決まっていません。
ざっくり仮想通貨vol.3〜仮想通貨の価値とは〜の中で、仮想通貨に価値を与える要素の一つに発行枚数が有限であるということを挙げました。

金や銀のように仮想通貨は法定通貨とは違い発行上限が決まっているからこそ、
希少性を持ち価値を得るというお話しです。

ですがイーサ(ETH)は肝心の上限枚数が決まっていません。
無限に通貨が増えていくと1ETHあたりの価値が落ちてしまいますよね。
では一体なぜ発行枚数が設定されなかったのでしょう??

それはイーサ(ETH)はビットコイン(BTC)のように全世界共通で使うことを目的に作られた通貨ではなく、
イーサリアムというプラットフォームの利用料に使う通貨という名目で発行されたことに理由があると考えます。

そもそもプラットフォームとは何?って思いますよね。
プラットフォーム とはアイフォンでいうならIOS、パソコンならwindowsのようにソフトウェアを動かす基盤となるモノのことです。

このイーサリアムの提供するプラットフォームを利用することで独自の仮想通貨を簡単に発行することや、ブロックチェーンを利用したシステムなどを比較的簡単に開発することができるようになっています。

実際に発行されているアルトコインの中にはイーサリアムで作られているモノも多くあるんですよね。
そういった様々なアルトコインやシステムの開発に使われるイーサリアムのプラットフォーム利用料の支払いに使われるのがイーサ(ETC)なんですね。

そう考えるとイーサリアムを利用して作られたアルトコインやシステムが有る限りイーサ(ETH)は利用料の支払いに常に必要なので、必然的に一定量流通します。
常に需要があり一定の価値を保ち続けられるのであれば、通貨としての価値を保つ為に発行枚数の上限を設定をするという選択をしなかった事も理解できますね。

ちなみに将来的にはイーサ(ETH)も発行上限を定める可能性もあるそうです。


2、特徴

イーサリアムの最大の特徴はブロックチェーンを利用、進化させた技術にあります。

イーサリアムが作り上げたブロックチェーンを応用して進化させたモノが、
スマートコントラクトと呼ばれる技術です。

従来のブロックチェーンはあくまでもオンライン上で相互管理される安全な記帳手段でした。
それに対してスマートコントラクトとは
ブロックチェーン(安全かつ低コストな情報保護)+設定した条件、契約に合致する取引を確認できたら第三者の承認無しで自動で設定した行動を行ってくれるプログラム
と考えてください。

例:AさんがBさんにお金を送って商品cを購入するというプロセスを比較すると、上の図のようにブロックチェーンではお金のやりとりがあったという記録しか残せません。
商品cの発送はBさん自らが発送しなければなりません。

ですがスマートコントラクトではお金のやり取りを記録した上で契約情報の保存と確認、さらに商品cを発送するところまでを自動で実行することもできるんですね。

スマートコントラクトも仮想通貨の概念と同じで第3者機関、管理者を利用せずに消費者同士での自由な取引ができることを目的に作られています。

この技術は様々なシチュエーションでの応用が可能で、実際にスマートコントラクトを応用して面倒なやり取りが必要な契約の手続きなどを簡略化しようという取り組みも行われています。


3、用途

イーサ(ETH)はイーサリアムのプラットフォームの利用料に使用されると説明しました。ではそれ以外では使えないのでしょうか??
いえ。決してそんなことはありません。

イーサリアムのプラットフォームを利用して簡単にアルトコインの開発ができることやスマートコントラクトを利用してシステムを開発できることは非常に魅力的です。
魅力的だからこそ実際にイーサリアムで作られたアルトコインやシステムは数多くあります。

当然、イーサリアムベースで作られたモノが多ければ多いほど利用料の支払いに大量のイーサ(ETH)が必要になります。
大量のイーサ(ETH)の需要があるということは価値が上がるということです。

価値が上がればイーサリアムのプラットフォームを利用していない人も投資対象として魅力的なのでイーサ(ETH)を購入します。

そうして通貨としての信用が上がっていき価値を得るとさらに需要が増えて、
取り扱う取引所も多くなり、イーサ(ETH)で支払い可能なオンラインショップや店舗なども増えてきました。
ビットコインと比べるとまだまだですが、それでもここ数年は仮想通貨のシェアナンバー2を常に保ち続けています。

4、価値

通貨の価値=信用です。 ではイーサリアムはどのような価値を持つのでしょう?

それは用途でも説明した通り、イーサリアムプラットフォームに対する絶大な信頼です。
イーサリアムを利用してアルトコインやシステムの開発が続く限り、
イーサ(ETH)の価値が急激に下がることはありません。

もちろんブロックチェーン同様、スマートコントラクトに脆弱性が見つかったときなどは価値が下がります。ですがその点は仮想通貨全体の問題ですから、特別リスクがある通貨とは思いません。

またイーサリアムで作られたアルトコインも数多くあることによって、
仮想通貨界のビットコインに次ぐ基軸通貨でもあるんです。

以上4つのポイントに絞ってイーサリアムってなに?とざっくり解説していきましたがいかがでしたでしょうか??

今回のざっくりまとめ

・イーサリアムは通貨としての面よりプラットフォームとしての側面が強い

・プラットフォームが利用され続ける限り一定の価値を持ち続ける。

・スマートコントラクトはブロックチェーン(安全かつ低コストな情報保護)+設定した条件、契約に合致する取引を確認できたら第三者の承認無しで自動で設定した行動を行ってくれるプログラム


同じ仮想通貨でもビットコインとイーサリアムで大きな違いがあるのはわかっていただけたでしょうか?

ビットコインほどではありませんがアルトコインの中でも頭一つ飛び抜けているのは確かですね。
もちろん、それだけの信頼があるのでビットコインのように国内の取引所から円で買うことも可能です。


次回のざっくり仮想通貨vol,5.2〜アルトコイン3つとビットコインを比較〜XRPでは、リップルコインについて解説していきます。



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