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今年も、滝を見に行く

令和元年7月16日、扇風機を解禁しました。

他所へ出かけて「暑いでしょ」と気遣われてつけてくれる冷房に、割と短時間で寒いと感じてしまう私熊子です。もう長いこと、家では冷房をつけていないので、室温が高くても、日が遮られていてかつ空気が動いてさえいれば、そう気にならない人なのです。最大の敵は、湿度なのですが、ここ数年はアフリカ的な暑さだったので、割としのぎやすい気がしていました。個人的には。アフリカの日は、ミントティーか酸っぱい系コーヒーで乗りきります。インドの日はカレー。アジアの日はビールを。あとは麦茶時々アイスクリームでどうにかなると思っています。加えて、暑い日の熱い緑茶が美味しいことも、先日発見しました。

そんな人ですが、今日は夕方すぎから部屋の中に生温い空気が停滞しているのを感じて、汗が出るほどの暑さではないのだけど、と思いながらも、扇風機のスイッチを押してしまいました。一度つけてしまうと、なかなか消せなくなっちゃうんだけどな。まだ早くないかな、と思いつつ。夏は来ぬ。

そうやって「暑いの平気」みたいに強がっていながら、10日ほど前にはすでに滝を訪れていたりもします。東洋のナイアガラ、こと曽木の滝まで行ってきました。荒浪に揉まれる人生がいい、とか言いながら。そんで、その先の明治時代の水力発電所跡まで足を延ばして。

夏の間だけ姿を現し、1年の4分の3ほどの期間はダム湖に沈んでいるという、この発電所遺構は、滝から車で5分ほど山に入ったところにある展望所から見ることができます。飛沫迸る滝壺付近よりも、こちらの方が涼しいです。ゴシックかロマネスクか、いやヴィクトリアンな雰囲気に榎木孝明さんの影がちらついて、はっ、薔薇王?!そういえばさっき髑髏が浮かんでいたような。そんなぐるぐる渦巻いて、静かに眠るブルー、ブルー・シャトウ。一足早く夏休んでおります。

あ、蝉。

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