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モン・サン・ミッシェルについて

体のコンディションを整えようと60分のマッサージを受けに行く。そのうち45分を寝て過ごす大失態を犯す。
同僚いわく「効果は同じなんだから別にええやん」とのことだがそういう問題ではない。
効果だけを求めているのではなく、60分の間「気持ちいい」と思って過ごしたいのである。

寝ている間に高級フレンチのフルコースを口に詰め込まれたら、「お腹がいっぱいになったから別にええやん」では済まされないはずだ。

旅は目的地に着くまでの行程も旅である。
関空を飛び立ち、スキポール空港でトランジットしてシャルル・ド・ゴール空港に降り立ったときの高揚感、これこそが旅であり、目が覚めたらモン・サン・ミッシェルの前に立ってました、では味気ない。

今回は、目が覚めたら藤井聡太に似た優しい笑顔の担当豊田くんが立ってたから、悪い気はしなかったけどさあ。

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