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「鹿島は屈しない!!」 明治安田生命J1リーグ第21節 湘南戦

どーもパダワンです!!

まずは、選手、スタッフ、サポーターの皆さんへ。
厳しい暑さの中お疲れさまでした。

ATタイムに失点し、「またか…」というやり過ごせない感情に襲われた今節。悔しさも当然あります。

同時に、僕は心が熱くなるような試合でもあったかと思います。

一応、僕もサッカーを10年間経験してきて、夏場の試合の苦しさは少しわかるつもりです。ショッキングではありましたが、選手は本当によく頑張りました。

くよくよしても僕たちサポーターは、応援することしかできません。
応援するにあたって、この記事を通して感情とは別の論理的な目線で振り返り、次節に向かっていただければ幸せです。


過密日程でのメンバー編成

クラブハウスに行けてないので憶測にはなりますが、

おそらく浦和戦後の中2日の使い方は1日目リカバリー2日目は前日調整が普通かと思われます。

もちろん、映像でのスカウティングや浦和戦の修正(1トップ2シャドーの捕まえ方など)は行っているでしょう。

仮に試合間隔がそれなりにあれば、実際にトレーニングに落とし込んで体に染み込ませることができます。また、メンバーを大幅に変えるのであれば連携や試合勘を補うこともできたでしょう。
この日程やメンバー編成には賛否両論はあるかと思いますが、事実は以下の通り。

●過密日程は予めわかっていた

●疲労や実力を考慮した上でのベストが今回のメンバーということ

●怪我明けのスンヒョン > 浦和戦出場の町田
怪我明けの山本 < 浦和戦出場の小池


●ベンチメンバーは、代わりではなくカード(切り札)要素も必要


<前半>押し込まれた理由は?


前半のキープレーはスンテのロングキック
パターンは


・犬飼、スンヒョン、三竿が埋められて仕方なくロングに逃げる
・真ん中ではなくサイドの選手目掛けて
・セルジーニョをにあてる

鹿島の前線は空中戦に強いメンバーではありません。それにもかかわらずあれだけ多くのロングボールを蹴るということは、意図してないということがわかります。湘南に上手く仕向けられました。浦和戦と異なったのは、後方からのビルドアップで数回ゴール前にいくシーンがあったことです。ただそのシーンが少なく、ロングボールを蹴らされる形で対応されてしまったのです。

①ロングボールを蹴らされる
②勝率が悪く、セカンドも拾えず相手にボールが渡る
③コンディション+3バックに2トップの追い込みのため、プレスがかからない
④相手1トップ2シャドーの入れ替わりでできたコースへのシンプルな縦パスを奪えず展開

この悪循環で前半は終了しました。
やっぱりこうみると、センターライン以外の高さって大事なんですよね。


<後半>なぜ「鹿島の時間」が生まれた?


相手の土俵で戦った前半に対して後半はどう解決策を打ち出したのか見ていきます。
立ち上がりの2失点から。

1失点目

前半通りスンテのロングキックから始まっています。

蹴らされて、相手ボールのスローイン

ロングキックに対して、山崎に勝てずセカンドも回収され展開

クロスに合わせられ失点まずは、山崎に競り勝てなかったこと。勝てればベストですが、山崎の強さを考えれば負けても仕方ない状況。その落としに対して誰も反応できていないのが気になります。CBとボランチの距離が空きすぎていましたね。


2失点目

失点し、前がかりになってきた直後。

これまたラフに入ってきたボールに反応できず、中盤とDFが分断されたところから展開。2失点とも似たような形でしたね。


交代カード


小池→山本
いきなりスタメンで使いにくい状況で、小池を普段通り起用したのは致し方ない部分かと。浦和戦見ても、後半はガス欠することを予想するのは容易だったかと思われます。山本のストロングであるヘディングを狙った、良い切り方でした。鹿島のウィークポイントの「ビルドアップリスクをロングボールで回避」はこの先狙われ続けるので、キックで組み立てる小池とロングボールに特化した山本の使い分けは今後のポイントになると思います。

レアンドロ→伊藤
こちらもおそらく、ロングボールを割り切っての起用でしたね。3バックに対してのレアンドロのフィルタリングは後ろの永木の負担を考えても厳しかったので、これも妥当な判断かと思われます。


巻き返し後半


怒涛の巻き返しを見せた、鹿島の要因は確実に大岩監督の采配によるものでした。ヘディングの強い山本をサイドで張らせてロングキックを蹴ることで質的優位を獲得。両SBに高い位置を取らせることで、相手の5枚をピン留め。ブロックの前でボールを保持し手主導権を握ることに成功したのです。仮に通らなくても、1点目のように陣地回復として放り込むのも全然ありですよね(笑)
当然、湘南も後ろ重心になったのもありますが、同点にまでこぎつけたのは素晴らしかったです!
余談。個人的には、三竿の煽りに鳥肌が立ちました!!
ATで失点するわけですが、湘南の慌て方や会場の雰囲気的にも攻め切って当然の試合運びかと思われます。3失点目の分析については以下。


パダワンの永木評!


まず、永木の評価をするにあたって3失点目を解説しようと思います。マークしていたのは坂。この時点で身長が同じくらいでも、上手さによるミスマッチが明確です。振り返ると、前半からマークを離す場面もあったので、伏線はありました。時間帯を考えると、何が何でも抑える場面なので交換したりするのでもよかったでしょう。ポストとストーンにはセルジーニョと伊藤がいたので、やろうと思えばできたと思います。
では、本題に。

本職はボランチながら、右SBを担っている永木。感謝しかありません。あれだけファイトしてくれるSBがいると心強い限りです。今節では、アーリークロスの質も高かったので、格段にレベルが上がっていると感じました。上下動もしっかりできているので体力も凄すぎます。(笑)
気になった点は、対峙したWBへのアプローチスピード。
レアンドロがふわっと誘導しているWBのパスをもっと狙ってもいいと思います。永木の走力的には可能なはずなので、もっとインターセプトの回数は増やせます。あそこで奪えると、レアンドロも戻ることなくショートかカウンターに移れるでしょう。今後に注目です。


まとめ


今回も最後まで読んで読んでいただきありがとうございました。
暑さと共に苦しい戦いが続いていますが、次節はマリノス戦。戦術的にも成熟されたチームに、前半戦の借りが返せるか楽しみにしています。ここからの連敗は、確実に優勝に影響するので避けたいところ。ホームで熱い応援をして後押ししましょう!!!
ありがとうございました。

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