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鹿島アントラーズ VS 松本山雅FC

先週の神戸戦は、私情により休止させていただきました。

この試合が意味するもの

・鹿島は前節神戸に勝利し連勝中。今シーズン初の3連勝に期待!!

・ここまでリーグ戦は相手のチーム状況の悪さに助けられている印象。自らがアクションを起こして勝利を手繰り寄せられるかが焦点。

・ACL大一番へ向けて気持ち良く繋げる。

 

<スタメン>


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<ポゼッション時>

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今節ではレオと三竿のところで余裕もってボールを持たせてもらっていたところが大きかったです。ほとんどの時間がこの陣形だったので、鹿島としてはありがたかったですね。

25分 レオ 先制点

いきなりですが、このゴールが決まった瞬間のペナ内の鹿島の人数ご存知ですか?

何と6人!!

ゴールを決めてレオが喜んだ時には6人がすぐに抱擁を交わしていました。

何が言いたいかというと、それだけ人数をかけられるシチュエーションだったということです。異なる言い方をすれば松本が引き込んだからこそ、お構いなく押し込み切ったとも言えます。

もちろん永木のボールもよかったですよね。永木はだいぶSBとしての動きもしみついてきた印象があります。オートマチックにできることが増えたため、当初見られた判断遅れによるロストもほとんどなくなりました。選手としての幅も広がって、今後のオプションとして期待が高まります。

※ここでいうオートマチックな動きは以下の通り

・見るべきパスコース

・プレスを受けにくいポジショニング


47分 白崎 追加点

相手がバランスを崩して攻め立てきたところをショートカウンターで仕留めました。時間的にもとても楽にしてくれる、効率的な得点でした。

このシュートシーン、白崎は左足で蹴ったことに気が付きましたか?

本来であれば、右足で腰を回しながら打ちそうになるシーンでしたが、彼は左を選択。仮に右足で蹴ろうとすると、腰を回す分の時間を要します。そうなるとキーパーは予測ができ、ストップする準備ができるのです。しかし白崎は左足を扱えるからこそ、狭いコースに素早く流しこむことができたのです。簡単そうに見えますが、彼のポテンシャルと自信が垣間見えたシーンでした。


54分 セルジーニョ

これまた見事なゴール!!

このシーンで見ていただきたいのは松本ディフェンスラインの低さ

1回ペナ内に入るので、スペースがありません。裏を返せば、ボールにアプローチがいけないくらい下がりすぎている。思い切りやひらめきのあるシュートかもしれませんが、打つべき場所とタイミングだったと僕は思います。

代表レギュラーへ 進化した三竿健斗

今日も交代すまで安定感抜群のプレーだった三竿ですが、今シーズンとても成長したなと思う部分を紐解いていきます。

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これまで、白線のように横や後ろへのパスが多かった選手でした。パス精度自体は特別低くはいですし、守備のタスクの遂行で価値を与える選手なので問題は大きくありませんでした。

しかし、相手のプレスはそのまま二度追いができるのです。つまり三竿自身がロストしなくても、次の受けた選手にプレスがそのまま連動してしまうということ。

相方のレオは自分のところでプレスを剥がして前進させることができます。なぜできるかというと、ボールを受けてこねることで相手の逆をつけるからです。俗に言う「ボールが持てる」選手です。ブラジル選手特有であり、日本人で、マネできる選手も少ないです。

代表チームでは、現在柴崎のようなプレーメーカーと遠藤のような守備タイプに分別されて選出されています。三竿は後者のタイプ。守備だけでいえば日本でもトップクラスなのは間違いありません。しかし日本代表の核や世界を考えた時には、どちらも高次元にプレーすることが求められます。

今シーズンの三竿はそこを意識してか、前に矢印を向けたプレーが多いです。先ほどの図の黄色い線のようなイメージ。プレーにおいて準備する点は以下の項目

・半身で受けられる向き

・事前の首振り。(視野の確保)

・ターン技術

・振り向く勇気

など。

僕の見た感じでは、自分の受けようとしている場所の状況を理解しながらプレーできていると思います。このまま継続してもらえれば、かなりレオの推進力に依存している鹿島にまた新たな武器を与えてくれるでしょう。



戻ります。

交代では復帰組を起用するなどその後も優位に試合を進め、2点を加えて5-0。

リーグ3連勝!!めちゃくちゃ気持ち良いですね。このような圧倒さを是非上位陣相手にもやってほしいところです。

今回は三竿にフォーカスしましたが、今後も他の選手を分析しながらやっていきたいと思います。


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