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レポート:PR3.0を"体感"してきた

2018年11月27日(火)、PRTable社主催、PR3.0に参加してきました。いや、参加よりも“体感”と言った方がしっくりきますね。

Opening 10:00のセッションから、19:00のClosing セッションまで、ほぼフル“体感”して、大量インプットのまま20:00からのAfter Partyにも参加して、Public Relation(以下、PR)って何ぞやをどっぷり考えることができた1日でした。


色んな方がレポートやシェアされているので、ここでは“体感”したセッションの印象に残った言葉を中心に文字に残します。本カンファレンスの全体像は、 #企業と個の新しい関係構築  と #三浦VS明石  のハッシュタグを追えばわかると思います(ハッシュタグはトレンド入り。すごーい!)

私が“体感”したセッションはこちら↓
素敵なWebページがあるので、(著名な方ばかりでご存知の方多いと思いますが)登壇者情報などの詳細はそちらで是非
PR3.0 CONFERENCE

(1)10:00~ Opening
(2)10:30~ Keynote Speech 高岡氏
・イノベーション企業は、イノベーション企業は、Public Relationsを経営に取り入れている
(3)11:30~ Lunch Session 足立氏、小泉氏、琴坂氏
・変化する企業は、経営戦略としてのPublic Relationsを再評価するべきだ
(4)12:40~ 曽山氏、村上氏、北野氏、藤本氏
・事業成長を加速させる、優秀な人材と野関係構築の未来
(5)14:00~ 三浦氏、明石氏、南氏
・平成の先へ・・・時代を象徴するコンテンツってどうつくる?
(6)14:45~ 岡本氏、大浦氏
・「個」はこれからいかに社会と関係構築していくべき?PR視点でキャリアを再構築する
(7)15:45~ 竹下氏、古田氏、関口氏
メディアはこれから、読者や取材対象者といかに関係を構築し、向き合っていくべきか
(8)16:30~ 井之上氏、尾上氏
・社会との絆を作るリレーションシップ・マネジメント
(9)16:40~ VERBAL氏、☆Taku氏、本田氏
・m-floが考えるグローバルPR
(10)18:00~ 田端氏、中川氏
・ZOZOは目立ちすぎだ!羨ましいぞ。田端さんどう思ってるの?そのPR戦略を公開取材
(11)19:00~ Closing Session 河氏、嶋氏、菅原氏
・「新しい過去」から「未来」をまなざす ~ポスト2020のPublic Relatonを考える~

全体を通して、「セッションAで話題や重要視していたことが、セッションBでも同じ様に重要な話題として取り上げられていた」ことがいくつかありました。
たとえば、
①作るだけ、売るだけ、ではダメ。「作って、売る」ことが大事だし、それを実践している企業やサービスは成功している
②社内への発信と、社外への発信は分ける必要は無い。同じでよい(機密情報を除く)。
③情報のデリバリー方法が多様化
↑PRに限らず、世の中の流れだと感じました。

ここからは、各セッションで印象に残った言葉をピックアップ!

Keynote Speech 高岡氏
ブランドにニュースをつくるこが大切

・問題解決能力ではなく、「問題発見能力」をどう付けるか、が大事。
・問題解決はリノベーション、問題発見がイノベーションにつながる
・ブランドは広告でつくれない
・ここにいる皆さんが日本を変える世代です。是非がんばってください

Lunch Session 足立氏、小泉氏、琴坂氏
・今はソーシャル(SNS)の力がとても強い。その結果、個人がエンパワーメントされている
広告とPRは根本的に異なる
・PRは味方や応援団を増やしていく活動。しかし、どうしても一定数の“敵”は存在する
・PRは空気を扱う。コントロールできない
・自社のネガティブな報道に対抗できるのは、ポジティブ・楽しい発信をしつづけるしかない(マクドナルドの例しかり)
・社内と社外、(機密情報は除き)発信するメッセージは同じでなくてはならない。嘘をついてもすぐにばれる
・企業は“個人”の集合体でしかない

三浦氏、明石氏、南氏

・「作ると届けるが同じ」を実践できているアーティストが平成の次の時代に進んでいる。例えば、宇多田ヒカルや椎名林檎。
・PR(特にメディアリレーション)は、デリバリー手段が劇的に変わっている。なので、それを見極め、PRパーソン側も発信方法を変えていくべき。メールで送られるプレスリリースは見ないが、メッセンジャーで来たものは一応開いてみる、など
・これからの「個」の時代、期待値の設定をすることが個人SNSに必要である

岡本氏、大浦氏
・キャリア時代からスキル時代、スキル時代も終わろうとしている
・キャリアの語源は「わだち」。つまり、これまで歩んできたこと
・パーソナルブランディングにおいて、「キャラ」を自らつくることは重要。人前(普段の業務でも?)に出るときは、その“キャラ”で立ち振る舞う、など
・いま、できることをやろう。目の前のチャンスをつかみとることは大事
・Things happen that reason
・とにかく引き出しを多く持つことが重要
社外に助けてくれるネットワークをどれだけ持っているか?が大事
・ファクトづくり+とんち(ちょっとおもしろく)することで、PRとして発信する優良なコンテンツになる

田端氏、中川氏

・広告を地上戦とすると、PRは制空権。それをどうとっていくか
・ステークホルダーからみて、顔が見える人、がいることは、信頼感につながる
※会場の熱量はこのセッションが一番高かったと思います!

Closing Session 河氏、嶋氏、菅原氏

・世の中との合意形成がPRである。言葉を変えれば、PRとは共同体である
・PRは何やっても良い、合意形成のためであれば
・PRとは何か? 広告は「buy me」、PRは「Love me」
・パブリシティがPRのゴールではない。広告換算も本質と異なる。
・PRのKPIは、どれだけ合意形成ができたか。例えば、法令や条例ができたり、新しい言葉が誕生する、等
・情報はアンコントローラブル。コントロール可は広告。PRパーソンはコントロールという言葉を使わない。マネージという言葉を使うべき。
・PRはひとつの伝達手法ではあるが、「考え方」に近い。武器でもあるが、考え方である
PRは手法やテクニック=テクノロジーでもある。
・全てのコミュニケーション手段を俯瞰したとき、パブリックリレーションがその頭にある
これから世の中の構造改革が進み、人間の生活がどんどん変化する。ディスラプションがおきるこのタイミングは合意形成のチャンス
・PRパーソンはこれからチャンス。PRパーソンは経営者のよこに常に居るべき存在
・PRパーソンは、ピノキオでいう“コオロギ”になるべき

セッションでは、いくつかの書籍も紹介されていました。登場した書籍一覧(一部)
イノベーターのジレンマ クレイトン・クリステンセン(著)
21世紀のマーケティング 高岡 浩三 (著), フィリップ コトラー (著)
ブランドは広告で作れない アル・ライズ(著)
動画2.0 VISUAL STORYTELLING  明石 ガクト (著)
戦略PR 本田哲也(著)
Public Relations in Hyper-globalization Takashi Inoue(著)
パブリック・リレーションズの歴史社会学 河炅珍(著)

最後に、Closing セッションで、業界では知らない人はいない 博報堂ケトル 嶋氏が、「このPR3.0という場がスバラシイ。PRに関するナレッジが共有される場であるから。」と、何度かおっしゃっていたことが印象的でした。

マーケティング畑だった私、広報に携わり始めてそこまで長くはなく、PRの理解もすずめの涙程度ですが、現タイミングであの場の空気感を“体験”できたことは、とても今後にとって良き出来事だったと感じています。

・・・という感じで、カンファレンス後のまだ興奮冷めやらない(=まだ消化し切れてないほど大量インプットだった)PR3.0。主催のPRTableさんはもちろん、携わったすべての方に感謝です。

最後の最後に余談を・・・
本筋とは離れますが、どのカンファレンスやイベントでも運営が気になってしまう、元(?)イベント運営屋として、気になってたこと3つ

・1つ目、ネームフォルダ裏にプログラムが書いてあること、とっても便利だった!
・2つ目、ボランティアスタッフの熱量がすごかった!知り合いも多かったので推測ですが、普段は広報やPR業務に携わる人がボラで当日の受付や会場スタッフをやられてた(進行や運営ディレクタークラスは違っただろうけど)。テキパキ動かれて手、そりゃー会場全体の熱量もあがるよね!って思った
・3つ目、当日のTwitter担当者さん。ハッシュタグ投稿には、ほぼ全員にいいね つけてたんじゃないだろうか。。私のような超弱ツイートにも いいね がついていたので。。人員配置含め、事前準備がすばらしいなと思った

以上、ご一読いただきありがとうございました
m(_ _)m

※本内容は私の主観によるまとめです。ご登壇者発言の意図と異なる可能性があります。予めご了承ください

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