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拝啓 12歳の私へ

拝啓 12歳の私へ

 これから君が送る、12歳という一年間は想像以上に大変で涙を流す日々もたくさんあるだろう。反対に笑顔溢れる日々もたくさんあるだろう。私が送った12歳の1年間は、上に書いたようなそんな1年間だった。君がこれから送る1年間、私と同じような日々を過ごすことだろう。

 しかし、未来は変えられる。

君がどんなふうに、どのように思いを持つか。
君がどんな思いを持って行動するか。
君の行動が世間をどう変えるか。
君が感じる世間はどのように広がっていくか。
一つのことが変わるだけで、その後の未来が変わっていく。

きっと、私の人生に運命などないんだと思う。
決められたその道しか進まない。
そんなことは君にはできないはずだ。

だって君は「新しい」が、大好きだから。 
だって君は「チャレンジ」が、大好きだから。

 なにもしなかったら、嬉しさも悲しみもなにも感じることはできないはずだ。チャレンジする心を大事にして欲しい。でも、チャレンジしてばっかりで沢山迷惑をかけるかもしれない。だから、君のチャレンジを支えてくれる人たちにはちゃんと感謝の気持ちを伝えて欲しい。

 そして、君は12歳。思春期真っ只中。
しばらく、親に反抗したり情緒が安定しなかったり、友達との関係もギクシャクしだして、涙を流す夜が多くなっていく。

 ある時、1人大事な親友を失うことになる。
その理由について細かくは触れないが、彼女への私の態度が原因だったと、今ではそのあやまちを深く反省している。

「親しき仲にも礼儀あり」
このことわざの考えはとても大事だと思う。いくら親しい中でも言っていいことと言ってはいけないこと。してもいいことしてはいけないこと。思い返してみると、彼女を傷つけることを意識しないうちに言ってしまっていたかもしれない。

 12歳の私はとっても頑固。そんな私の性格に離れていく人もたくさんいた。でも、反対にそんな私を大事だと、言ってくれる友達もいた。その友達を大事にしてほしい。

友達は数じゃない。
友達は思いが大切だから。

寄り添ってくれる友達を乱暴に扱ったりしてはいけないよ。

敬具 オレンジが大好きな私より

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