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ことわりをしりそめし思考の力とは?!6歳の主な発達を活かした保育って?!

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今回は、発達シリーズもついに最終回、6歳の主な発達についてです☺


6歳の頃って、もう幼児とは思えないような、半分小学生のようなしっかりした姿が見られますね!


ここで、5歳の主な発達を確認しておきましょう!

〈5歳の主な発達〉



1つずつ段階を経て進むようになったり、

友達と協力して行動したり、共通の目標を持ったりする、

などの姿がありました。


それでは、幼児期終盤の6歳の主な発達を確認しましょう!


2次元可逆操作から、3次元の形成期に入りますので、どのような姿が見られるようになるのか、とても楽しみです!


6歳の主な発達の姿

6歳の主な発達の姿です!


発達的な3次元の形成が確実になり、空間的、時間的、価値的な面でその多様性と群性化が進む

生後第3の新しい発達の力が「転倒に基づく対発生」をし、「理ことわりをしりそめし思考の力」として育っていく

あらゆる表現の手段を使って、文脈的な操作を行い、新しい交流の手段として書き言葉を獲得し始める

自己および他者に「ジブン」を発見することをもとに、多面的、多価的な把握が進み、共通項的な理解がもとになって教える力が育ち、自己教育力に培われた自己形成視が行われ始める

体型は6頭身になり、身長は生下時の2倍をこえ、体重や心臓、肺臓なども生下時の約6倍、手根骨の骨化も6個となる 乳歯の脱落が始まり、第2生歯期に向かう

中枢神経系の成熟が進み、前頭前野に可塑性のシナプスが出来るなど、新しい特徴が見られ始める 眼球も大きくなり、視力も成人に近づき、色、音、匂い、味などに対する感覚も敏感になる 中間の、こもった、あるいは混じった知覚に対する感受性が高まり、意志がはっきりして、「繊細の精神」が備わる


凄い発達の姿ですね!

私が特に気になる6歳の発達は、何といっても、

転倒に基づく対発生をし、『ことわりをしりそめし思考の力』として育っていく

というところでしょうか。


6歳になると、物事や日常から感じ、受け止め、考え、それに対応することで自ら着実に前に進んでいく姿が見られるようになります!


それでは、これらの第3の新しい発達の力の発生を活かした保育を考えていきましょう!


考えられる保育

6歳の主な発達から考えられる保育は、

まず初めに、


発達的な3次元の形成が確実になり、空間的、時間的、価値的な面でその多様性と群性化が進む

という発達を活かした保育としましては、


空間的な発達
建築遊び:積み木や構築材料を使用して、子供たちが自分のアイデアや想像力を形にする機会を提供します。彼らが作り上げたものについて話し合い、他の子供たちとアイデアを共有することを支援します。大きな段ボールなどを使って、家や秘密基地を作ったり、サーキット運動のコースを子供たち自ら考える取り組みなども有効です。

室内外での探検:教室内外での実地授業やフィールドトリップを通じて、異なる環境での経験を通して空間の理解を深めます。たとえば、園周辺の自然や公園での探検活動を行います。

時間的な発達
日常のルーティン: 一日のスケジュールをビジュアルボードや時計を使用して子供たちに提示し、日課やイベントの予測を強調します。それによって、子供たちは時間の流れを理解し、見通しが立てられるようになります。

季節やイベントに基づく活動:季節や特別なイベントに合わせたテーマデイやプロジェクトを導入します。たとえば、正月、豆まき、お花見、クリスマスやハロウィーンなど、季節に関連するアートプロジェクトや手作りのイベントを通じて、季節やイベントの概念を深めます。

価値的な発達
感謝の意識:子供たちに感謝の概念を導入し、日々の小さな善行に対する感謝の気持ちを表現する活動を組み込みます。日頃から、保育士同士や大人が子供に対しても、何かあったら感謝を示し、感謝される喜びを感じらえるようにすることが大切です。

協力プロジェクト:グループでのプロジェクトやゲームを通じて、協力、リーダーシップ、共感のスキルを育みます。たとえば、クラス全体で相談し、企画したプロジェクトや劇などが考えられます。

これらのアクティビティは、子供たちの発達をサポートし、同時に空間的、時間的、価値的な多様性と群性化を促進します。保育者は子供たちが参加しやすい方法でこれらのアクティビティを組み込み、彼らが好奇心を持ち、他者と協力する楽しさを体験できるよう工夫することが重要です。


次に、

生後第3の新しい発達の力が「転倒に基づく対発生」をし、「理ことわりをしりそめし思考の力」として育っていく

という発達を活かした保育ですが、


その前に、

ことわりをしりそめし思考の力とは、、

まだ知識や理解が不完全である段階から出発しても、興味をもち、新しい情報を積極的に吸収し、それを元に自分なりの考えを形成しようとする力を指します。具体的な観点から考えると、

好奇心と積極的な学習
6歳児のことわりをしりそめし思考の力は、興味を持ち、新しいことに対して好奇心を抱くことから始まります。彼らは環境からの情報や刺激を積極的に吸収しようとし、学ぼうとする態度があります。

物事の理解を深める努力
ことわり(規則や概念)を知りそめし思考の力は、物事のルールや仕組み、基本的な概念に対する理解を深めようとする努力に現れます。たとえば、色や形、数などの基本的な概念を理解しようとします。

柔軟で創造的な考え方
6歳児は既存の知識や経験だけでなく、新しい情報や経験にもオープンで、柔軟で創造的な考え方を示すことがあります。新しいアイデアや解決策を考え出す柔軟性が、ことわりを知りそめし思考の力の一部です。

自分の言葉で表現する力
ことわりを知りそめし思考の力は、自分の考えや理解を適切に言葉で表現できる能力も含みます。これは、他者とのコミュニケーションや自己表現において重要です。

遊びを通した学び
遊びを通して様々な経験をし、それを通じて学びを得ることが特に重要です。例えば、ロールプレイや模倣を通して社会的な概念を理解しようとすることも含まれます。

保育者や家庭の環境が、子供たちが自ら考え、学ぼうとする姿勢をサポートし、好奇心を刺激することが大切です。

そして、発達を活かした保育としましては、


体験的な学びと冒険
安全な環境での冒険的な遊びや体験を通じて、転倒やバランス感覚を養います。例えば、低い遊具やクッションを使ったアクティビティ、バランスビームの利用などが考えられます。これにより、身体の感覚統合が促進され、物理的なスキルが向上します。

自己の体験を通しての理解
子供たちが自分で試行錯誤し、転倒を経験することを通じて、物理的な法則や自分の身体の動きに関する理解が深まります。保育者は子供たちが自分で考え、経験を通して学ぶことをサポートしましょう。

アートと造形活動
絵の具や粘土などを使用した造形活動を通じて、子供たちが自分のアイデアを形にし、感覚的な表現を行う機会を提供します。これにより、理ことわりをしりそめし思考の力が発展します。

問題解決のゲーム
転倒やバランスに関連する問題解決のゲームを導入します。たとえば、平衡感覚を活かした障害物コースを作り、子供たちにそれをクリアする方法を考えさせるなどが考えられます。また、シルエットクイズやスリーヒントクイズなど、物事を多角的に考え、想像しながら答える、様々な問題を解く取り組みも有効です。

自己認識の促進
姿見などの鏡やビデオを使用して自分の身体の動きや表情を観察する機会を提供します。子供たちが自分の身体に意識を向け、感覚や動きに注意を払うことで、自己認識が深まります。

グループでの活動
グループでの体操やダンス、組み立てる作業など、他の子供たちと連携して動く活動を取り入れます。これにより、失敗や転倒、バランスなどに関する経験を共有し、協力の中で新しいアイデアや戦略が生まれることがあります。

これらのアクティビティは、6歳児の転倒に基づく対発生の力を活かし、同時に理ことわりをしりそめし思考の力を促進するのに役立ちます。環境や子供たちの個々のニーズに応じてアレンジすることが重要です。


次に、

あらゆる表現の手段を使って、文脈的な操作を行い、新しい交流の手段として書き言葉を獲得し始める

という発達を活かした保育ですが、


まず書き言葉とは、、

日常会話で何気なく使っている話し言葉で作文すると、フランクで軽い印象の文章が出来ます。 一方で、文法をしっかりと押さえて書き言葉で作文すると、堅実で重い印象の文章になります。書き言葉の特徴としては、

  • 文法が正しく、正確に情報が伝わる

  • 書くと読み返せるので誤解や勘違いが少ない

  • 話の内容が整理されている

  • パブリックな印象がある

これらのことを意識し始めるということになります。


そして、発達を活かしたほ保育としましては、

絵本と物語の活用
豊富な絵本や物語を使用して、子供たちに言葉のリズムや表現方法を学ばせます。また、感想や思い出など、物語を自分の言葉で語ることを奨励し、自分の感情や考えを表現する機会を提供します。

アートと表現的な活動
絵やクレヨンを使った絵画活動や工作、音楽やダンスを通した表現的な活動を通して、子供たちが自分のアイデアや感情を表現する手段を提供します。これにより、言葉以外の方法で自分を表現する力を育みます。

劇やロールプレイ
劇やロールプレイを通して、異なるキャラクターになりきることで新しい言葉を学び、表現力を豊かにします。子供たちが自分でストーリーや役どころを考え、演じることで創造力が刺激されます。

グループでのコミュニケーション
グループでの協力的な活動やディスカッションを通して、他の子供たちと意見を交換し、コミュニケーションスキルを発展させます。グループ内での協力や意見の尊重が言葉の獲得に貢献します。

手紙やメッセージの書き方
手紙やメッセージを書く活動を通して、子供たちが自分の考えや感情を文字で表現するスキルを養います。友達や家族に手紙を書く機会を提供し、相手に伝えたいことを考えさせます。文字を書く能力は、幼児の場合個人差があり、取り組む際には注意が必要です。

言葉遊びとリトミック
言葉遊びやリトミックを通して、言葉の楽しさを体験させます。体を動かしながら、リズミカルで遊び心のある言葉の使用は、言語獲得を促進する助けになります。

これらのアクティビティは、子供たちが言葉を獲得し始める段階で、異なる表現の手段を通じてコミュニケーション能力を発展させるのに役立ちます。保育者は子供たちの興味やニーズに応じてアクティビティを選択し、適切にサポートしていくことが重要です。


次に、

自己および他者に「ジブン」を発見することをもとに、多面的、多価的な把握が進み、共通項的な理解がもとになって教える力が育ち、自己教育力に培われた自己形成視が行われ始める

という発達を活かした保育ですが、


まず、

自己形成視とは、、6歳になると、過去の自分と現在の自分をつなげて考え、「成長した自分」を実感できるようになっていくと言われている。 この、成長した自分を感じられる力のことを「自己形成視」と言う。

そして、発達を活かした保育としましては、


個別の関心や強みの尊重
各子供が異なる関心や強みを持っていることを尊重し、その中から自分自身の好みや得意なことを見つける機会を提供します。個別の興味を尊重することで、自分らしさを発見しやすくなります。

対話とコミュニケーションの促進
グループディスカッションや対話の活動を通じて、異なる視点や経験を共有し合う機会を提供します。これにより、他者の意見や感情に理解を深め、共通項的な理解が広がります。

プロジェクトベースの学び
子供たちが自分の興味を基にしたプロジェクトに取り組む機会を提供します。プロジェクトを通じて、自分で調査し、問題を解決し、成果物を作り上げることで、自らの学びを主体的に進める力が育まれます。

自己表現の多様性
絵画、音楽、ダンス、劇など、異なる表現手段を通じて自己表現を促進します。子供たちが自分の内面や感情を多様な形で表現することで、多面的な把握が進みます。

感性を育む環境
自然や美術、音楽など、感性を刺激する要素が豊富な環境を提供します。感性を通して自分や他者とのつながりを感じることで、共通項的な理解が深まります。

自己評価の機会
子供たちに自己評価の機会を与え、自分の成長や努力を振り返る習慣を育みます。自己評価を通じて、自己教育力が発展し、自己形成視が促進されます。

これらのアクティビティは、子供たちが自分や他者に「ジブン」を発見し、多面的で多価的な把握を進め、共通項的な理解を築くのに役立ちます。保育者としては、子供たちの個々の特長や興味を尊重し、豊かな学びの機会を提供することが重要です。


次に、

体型は6頭身になり、身長は生下時の2倍をこえ、体重や心臓、肺臓なども生下時の約6倍、手根骨の骨化も6個となる 乳歯の脱落が始まり、第2生歯期に向かう

という発達を活かした保育としましては、


個人差や個性があることも踏まえて、

身体的な発達を促進する運動活動
身体的な発育が進む6歳児には、バランス感覚や協調運動を発展させる活動が重要です。例えば、体操、ダンス、ボール遊びなどのアクティビティを通じて、子供たちの運動能力を向上させます。

健康的な食習慣の育成
成長に伴って体重や体型が増える時期でもあるため、個人差も踏まえながら、必要な栄養の背景を説明しながら、バランスが取れた食事を重視します。食への興味や関心を通して、子供たちに健康的な食習慣を提供します。

自己管理と生活習慣の指導
乳歯の脱落が始まる時期でもあり、歯磨きや口腔ケアの重要性を理解させます。また、手洗いや整理整頓などの理由や効果を伝えることで、自己管理スキルや生活習慣の重要性について教え、身の回りのことを自分で行えるようにサポートします。

身体の変化についての理解を促進
自身の身体が成長して変化していくことについて、理解を深めるための教育プログラムを取り入れます。身体の構造や働きに関する簡単な解説や絵本、映像などを通して、子供たちが自分の身体をポジティブに受け入れる力を育みます。

創造的な表現活動
6頭身になるなど、身体の変化を楽しむ視点から、子供たちが自分を描いたり、体験を絵に描くなどの創造的な表現活動を取り入れます。これにより、自分の成長に対する理解が深まります。

感性とコミュニケーションの発展
感性やコミュニケーションの発達も進む時期です。音楽やリトミック、劇などを通して感性を育み、感情や意見を表現するスキルを促進します。

これらの保育アプローチは、6歳の子供たちが身体的な成長に合わせて自分自身を理解し、他者とのコミュニケーションを発展させるのに役立ちます。保育者としては、子供たちの興味や発達段階に応じて、柔軟にアクティビティを調整することが重要です。


最後に、

中枢神経系の成熟が進み、前頭前野に可塑性のシナプスが出来るなど、新しい特徴が見られ始める 眼球も大きくなり、視力も成人に近づき、色、音、匂い、味などに対する感覚も敏感になる 中間の、こもった、あるいは混じった知覚に対する感受性が高まり、意志がはっきりして、「繊細の精神」が備わる

という発達を活かした保育としましては、


まず、繊細の精神とは、、

日常生活のさまざまな事柄を情感的にしなやかに感じ取りながら、自らを高めていく了解と感受性の能力。→幾何学的精神

とあります。

人間らしい、とても貴い発達の姿です☺


考えられる保育の内容としましては、

感覚刺激の提供
色、音、匂い、味など、各感覚に対する刺激を豊富に取り入れた環境を提供します。絵画や音楽、香り付きの材料を使ったアクティビティなどを通して、子供たちの感覚を刺激し、豊かな知覚体験を促進します。色、音、匂い、味などが混ざり合った姿を感じる取り組みなども有効です。

自由な表現活動
色鮮やかなアートや音楽の材料を使用して、子供たちが自由に表現する機会を提供します。感覚的な素材を使った手作りの工作やリトミックなどが、感性を豊かにする一助になります。

室内外の自然体験
室内外で様々な自然の要素に触れられる環境を整えます。植物や花、季節の変化などを通して、子供たちが五感で自然を感じ、観察する機会を提供します。

意欲的な学習環境
子供たちが自分で興味をもち、学びたいと思う環境を整えます。学習材料や本、実験キットなどを通して、自己の好奇心を追求し、意欲的に学ぶ態度を育てます。

思考力を促進するゲーム
論理的思考や問題解決力を育むためのゲームやパズルを取り入れます。子供たちが考え、判断し、解決策を見つけるプロセスを通して、前頭前野の可塑性を活かした思考力を養います。

感受性を尊重するコミュニケーション
子供たちの感受性を尊重し、コミュニケーションの中で細やかな気配りや思いやりを育てます。集団での活動や対話を通じて、他者の感情や意見に敏感になることを促進します。

これらのアクティビティは、6歳の子供たちが感覚の豊かさを活かし、意欲的に学び、他者とのコミュニケーションを通じて繊細な精神を発展させるのに役立ちます。


〈参考:子どもが保育所で困らないための保育集 ここま〉




まとめ

いかがだったでしょうか。


6歳の多角的な思考が出来るようになる姿は、素晴らしい!!ですね☺


物事や状況を理解し、それに応じて臨機応変に考え、対応しようとする6歳児は凄いです!


ただ、

6歳というと、幼児期の場合は就学直前の年明けに誕生日を迎える子どもも居ますので、発達の姿から支援をする際には、個人差やタイプの違いには、特に注意が必要です。


もし、6歳の主な発達の姿から、楽しい保育を思いついて方がおられましたら、コメントで頂けますと、とても嬉しいです☺




最後まで、ことわりをしりそめし思考の力とは?!6歳の主な発達を活かした保育って?!をお読みいただき誠にありがとうございました!

本年も、子どものみかたブログをどうぞよろしくお願い申し上げます。


(参考資料)

〈幼児期に お ける 自己 の 発達 と時 間〉→リンク



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