【第19回】七夕が好きな僕は厨二病のポエマー。
今日、7月7日は七夕だ。
機織りの上手な織姫が天の神のはからいで働き者の牛の世話をしている彦星と結ばれるも、遊んでばかりで仕事をしなくなってしまったので、怒った天の神は天の川で2人を分けてしまう。2人があまりにも嘆き悲しむので天の神の配慮7月7日の1日だけ2人が出会うことを許される。この日が七夕と呼ばれるようになったといった内容の伝説があったと思う。
もともと日本の七夕は中国の織姫と彦星が会合するという伝承と針仕事の上達を願う行事が奈良時代に伝わり、日本にあった伝説と混ざってできたものらしい。
そのため日本以外の国にも同様の伝説が伝わっており行事も会ったりする。けれども願い事を短冊に書き笹の葉に吊るすというのは日本独自のもので、発祥は江戸時代まで遡るそうだ。
この時期になると、よくスーパーや商店街などでも自由に願い事を書き吊るすことができるコーナーが作られたりする。
Twitterなどだとおもしろい願い事が流れてきたと話題になって大喜利大会のような状態になってしまうことも。他人の願いを覗き見るなんて悪趣味だなと思いつつ、ついつい見てしまうのだ。
この七夕をテーマにした祭りは全国各地で開催されており、行ったことはないけれども僕の実家の近くでも開催されていた記憶がある。僕の通う大学でも七夕祭りがあったので、せっかくだからと短冊に願いを書いて吊るしてきた。
ちなみに何を書いたかはヒミツだ。…かなり真剣にお願いを書いたので公開するのが恥ずかしい。
そんな夏の風物詩である七夕だけれども、僕は結構好きだ。
願い事を書く風習も、もちろん好きなのだけれども、どちらかというと好きなのは伝承の方である。
ついつい七夕が近づくと織姫と彦星は今年は会えるのかなと思いながら夏の大三角を眺めてしまう。
真面目だった人が恋愛をしたことで遊び呆けてしまうという人間らしさ、年に一回しか会えないという切なさ、そういった要素が詰まっていて素敵だ。
恋愛物語は実はそんなに得意ではないのだけれども七夕だけは別格。星を見るのが好きなので、それに関係がある七夕を好きになってしまったのかもしれない。
けれども、これを話すと「ロマンチスト」、「ポエマー」、「厨二病」と返ってきてしまう。まあ確かに小学生の女児が言っているのならまだしも、大学生の老け顔の男が言っていたらそうなのかもしれない。
うるさい。だまれ。なんて思うけどしょうがない。これが現実だ、変えられないものはしょうがない。
さて、たった今、空を見たら雲は多少あるけれども晴れていた。よかった。
伝説では雨が降って水位が増したときにカササギという鳥が橋になってくれたけれども、せっかくなら晴れていたほうがいい。
年に一度に会う機会。彼女らは限られた時間の中で何を語るのだろうか。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました! ご支援いただいたお金はエッセイのネタ集めのための費用か、僕自身の生活費に充てさせていただきます。