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【第29回】PSPを遊び倒していたら家にインターネットがやってきた件について。

note.には何やらお題企画というものがあるらしいというのを、つい最近知ったので参加してみようと思う。

今回参加するお題は #はじめてのインターネット だ。せっかくなので今回のタイトルも昔のインターネットっぽいタイトルをつけさせてもらった。

本題に入る前に予め断っておくと僕は1997年生まれのデジタルネイティブと呼ばれる世代だ。だからWindows95もテキストサイトもおもしろフラッシュも知らない。

物心ついたころにはインターネットという言葉が世の中に当たり前のように存在していて小学生の頃からパソコンを使った授業があった。授業ではワードやパワーポイントでとりあえず何かを作成したり、インターネットを活用して調べ学習などもやったりしていた記憶がある。

調べ学習が早く終わった人はパソコンで遊んでもいいことになっていて、学校の規制を逃れることができるYahoo!きっずのブラウザゲームで遊んだのも良い思い出だ。ネット上ではYahoo!きっずの難しすぎるゲームとして「くまのプーさんのホームランダービー!」が非常に有名なのだけれども、個人的には「チーズクエスト」というアクションゲームのほうが思い入れが強い。ただ、どちらも2020年12月にサービスが終了してしまうらしい。これも時代の流れなのかもしれない。少し寂しいので、このエッセイを書き終わったら遊ぶことにしよう。

さて、そんな幼少期からインターネットに触れてきた僕らデジタルネイティブ。けれども僕の家は少し世間とは異なっていた。

なんと実家にインターネット回線が引かれたのが2012年になってからだったのだ。

2012年といえばインターネットの利用率は80%に迫り、スマートフォンも世の中に普及しつつあって、あのLINEやパズル&ドラゴンズがリリースされた年である。まさしくインターネットが一般人にも本当の意味でインフラそのものになり始めた年だ。記憶に新しい人も多いだろう。2019年現在ではLINEは今やコミュニケーションツールとして欠かせなくなっていて、今もパズドラで遊んでいるという人も多いに違いない。

僕の両親はこういう最新のものに非常に腰が重い。2人ともネットとは無縁の職業に努めているし、しょうがないといえばしょうがないけれども。なんなら今でもブラウン管テレビが現役で活躍している。そんな家は我が家くらいかもしれない。

そんな僕の実家でも今では帰省すると父親はパソコンでYouTubeを見ているし母親はスマホを使いこなしてLINEをしている。そんな光景を見ると本当にネットが世間に浸透したのだなとしみじみ思うのだ。

とにかく家には無いものが多かった。あれだけ爆発的大ヒットしたニンテンドーDSも目が悪くなるからと買ってもらえなかったし、DVDレコーダーもなくてつい最近までTV番組はVHS(ビデオテープ)で録画していたのだ。そしてインターネットもその1つだったわけである。

おかげでゲームの攻略情報を得るために友達の家にパソコンを借りに遊びに行ったり、調べ学習のためにパソコンを使いにわざわざ市の図書館へ通ったりしていた。今の無いなら無いなりに工夫でなんとかする精神はこのとき培ったものかもしれない。

そんなネットに飢えていた僕を救ったのはPSP(PlayStation Portable)だった。テレビゲームはそれなりに買ってもらえていたのだけれども携帯ゲーム機はずっと買ってもらえず小学6年生になってやっと買ってもらえた記憶がある。

このゲーム機がかなり画期的だった。ゲームをするだけではなく音楽も聞けるし動画も見ることができる。さらに公式で様々なコンテンツを配信されているフリーWiFiが飛んでいるPlayStation®Spotを活用すれば速度は遅いけれどもインターネットも楽しめた。今でこそスマートフォンという万能板が存在するけれども、当時の僕にとっては革命的な存在だったわけだ。

幸いネットにつながらない古いノートパソコンは持っていたのでPSPと連携して様々な活用ができた。当時のゲーム機は無法地帯だったのでPSPを内側から改造もしていた。改造と言っても個人の所有するゲーム機でする分には違法ではないので安心してほしい。

所有するゲームでチートを楽しんだりフリーゲームで遊んだりと非常に楽しかった。その頃の思い出はPSPと共にあったと思う。あのときパソコンやPSPをいじくり倒し、わからないことをとことん調べたことのが今の僕にもつながっていると僕は信じている。

そういった経緯がありわざわざ外に出かけなくてもPSPをもっと楽しみたいと思った僕は親にネット回線をねだったのだった。

ちなみに家にネット回線が来たあと僕はTwitterにドハマリして振り返るとめちゃめちゃ痛いことをすることになるのだけれども、それはまた別のお話。

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