お久しぶりです。そろそろ中編で止まっていた26コマあるあるを終わらせようと思います。あるあるは執筆の労力の割にウケが良くないんですよね。だから今回は2つくらい挙げて終わろうと思います。

早速行きましょう！！！

最も怖いのは…

26コマ男が最も恐れるもの。それはレポートでも，試験でも，落単でもありません。春休みです。26コマというギチギチな時間割にようやく慣れたと思ったらそれが2月の上旬に一気にゼロになるのです。その苦しみは計り知れません。
大学生の皆さんならお分かりだと思いますが，大学の夏休みと春休みは異常に長いです。だいたいどの大学も2ヶ月半くらいあります。高校だと1ヶ月強でしたよね。さらに高校と異なるのは「宿題が無い」ということです。ごく一部の科目で休暇中に締め切りが設定されるものもありますが，その場合でも教授の成績処理の都合上締切は春休み/夏休みの序盤になることが多いです。つまり大学生は2ヶ月間もの長期休みを，一切勉強せずに過ごすことが可能なのです。

これがどんなに恐ろしいことかわかりますか？
まず1つが学力低下です。大前提として大学生は授業がない時勉強をしません。極端なことを言うと大学生が一番勉強するのは試験前の24時間で，試験終了と同時に知識が頭から抜けてゆきます。夏休みに勉強するなんて気が触れていないとできません。これは勉強が大好きな26コマ男も例外ではありません。僕だって1年生のとき，春休みや夏休みに過去授業の復習や来期の授業の予習をしたものですが，それでも授業というモチベーションを失うと張り合いがなくなります。勉強時間は1日2時間ほどでしたね。授業が無いのだから理論上は8時間以上できるはずなのですが，ゴールの無いマラソンのようなもので，精神的にかなりキツかったのを覚えています。僕でも勉強できないのですから世の大学生がこの期間に勉強しているわけがありませんよね。

2つ目は自我の崩壊です。
僕の趣味は勉強です。ゲームもやりませんし，バラエティ番組も見ません。視聴するテレビ番組は「ガイアの夜明け」だけです。そんな僕は世間一般には「変人」とカテゴライズされるでしょう。でもこれが大学受験生だったらどうでしょう。娯楽を排除して勉学に励む真面目な高校生として捉えられます。もうお気づきでしょうが，この世は「勉強をする人が偉い」という仕組みに見えて実は「適切な時期に勉強する人が偉い」なのです。大学に入学して受験という「勉強する言い訳」を失った僕は，それをコマ数に求めたのです。こうすれば勉強し続けても誰からも文句を言われない。だって講義があるんだもん，と言えます。先程は大学生の学力低下なんてもっともらしいことを言いましたが，そんなのはこじつけです。当ブログを愛読してくださっている方はご存知かもしれませんが，僕の文章の節々に大学生を軽蔑した表現があったと思います。これで気分を害された方も多いでしょう。でもこれは僕のアイデンティティの維持に不可欠だったのです。つまり，毎日部活，サークル，恋愛などの課外活動に励む大学生の「勉強をしていない」という一面を取り上げて批判し，僕の自我を保っていたのです。
そして春休みは，やっと築いた勉強の言い訳を僕から奪ってゆくのです。

レポートが被る

こう聞いて想像されるのはおそらく課題がある期間に集中する，という”締め切りの”被りでしょう。もちろんそれもあります。中間レポートなどは11月の第4週，期末レポートは1月の第3週に集中し，僕も大いに苦しめられ，これからも苦しめられます。
ここで言う「被り」は内容の被りです。つまり26コマも履修登録しているとどうしても似通ったレポート問題が出題されることがあります。皆さんはこの経験ありますかね？問題が重複した場合，心の中でガッツポーズです。まあオンライン授業で基本在宅なので心の中に収める必要も無いのですが。すかさず過去に自分が別の講義で提出したpdfファイルを確認してコピペor写経します。週20コマくらい取っていないと，この体験はできないかもしれませんね。自分で自分のレポートを写すなんて。大学生ともなると友達のレポートを写すなんて日常茶飯事なのでしょうが，僕にとっては過去の自分がお友達です。
こんなことを言うと26コマ履修も悪くないなとか言い出す愚か者が出現しそうなので強調しておくと，この事象はそう頻繁に起こるわけではありません(あるあるとは)。レポートが10回出されたら1，2問くらいの割合です。重複を当てにするのは良くないですが，たまにこういうのがあるとラッキーですよ。

いろいろ書いてきましたが僕はもう，コマ数依存症なのです。授業が休講になって急遽空きコマができたとき，不安で仕方ありませんでした。授業を受けていないと，何か耳から情報を入れておかないと落ち着かない体になってしまっているのです。2年生の前期の週8コマという生活が今では想像できません。こうなりたくなかったら絶対に26コマ履修登録しないことです。