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「いい物だから高くて当然」ービジネスモデルを持たない経営者の価格設定


#お金 #経営 #適正価格 #人間観察

 商品の値段は自分にとって払う価値があるかで決まると考えております。売り手が「お買い得!」と商品を売りに来ても、自分にメリットがなければ全然お買い得でもなんでもありません。安かろうが量が多かろうが、関係なしです。

 高いお値段とわかっていても、欲しいブランド物があるのです。カルティエ・ブルガリのリングとか、田崎パール、ミキモトパールとか、バーバリーのコートとか、レスポールサックのバッグとか。

 学費もそうですね。ワタクシが学歴ロンダリングにかけた金額はお金580万円くらい。ワタクシは学位が欲しかったし、自分の学歴をキレイさっぱり洗い流したかった。途中で失敗したけど、その金額について別になんとも思ってません。
 まあ、これくらいはかかるかな、と。

 自分の価値を異常に高く評価して全く収益化を考えない結果、大赤字&顧客損失している経営者の例をお話しします。

目次
1.「いい物だから高く売れる」思い込み
2.収益化の仕組み作りを無視した経営
3.利益が出ないから値上げする

1.「いい物だから高く売れる」思い込み

 「いいものは高く売れる」と言いますが、それは品物によります。高価で良品でも売れないものは売れません。どれだけ売り手がその商品のメリットを説明しても、買い手がメリットをちょっとでも感じなければ売れません。

 某ボディワークの会社、この理論でいけば黒字経営なんですよ。渡米して自分が学んで、「某ボディワークの創始者」と呼ばれる人を来日させて、セミナーやって・・・料金は最後の教師になるまでだと100万円はかかります。

 「楽に身体介助ができる」「ケアの質が上がる」と、どれだけ某ボディワークを身につけるメリットを説明しても、集客はかなり難しい状態です。理由は価格設定を間違えていたのと、著作権にこだわりすぎたから。
 だからセミナー受講料に含まれるテキスト代が、10ページあるか無いかのボリュームで、5000円。セミナー中、撮影禁止・録音禁止、抵触すれば出禁。

さらに教師になってセミナーひらけば、ロイヤルティと教材費がかかる。・・・この資格とってなんのメリットがありますか?国家資格でも無い、ただセミナーすればお金かかるだけですよ。

 彼女や今日も「ドイツやアメリカに行って通訳つけて勉強するより、アタクシのセミナーを受ける方が安い!」と空虚にセールスしています。「ちょっと予定が」「お金ないから」と言い訳して逃げていく顧客に気づいていません。

2.収益化の仕組み作りを無視した経営

 「アタクシが時間とお金をかけて身につけた方法→アタクシが開くセミナーは質がいい→いいセミナーだから値段が高くても必ず顧客は来る→儲かる」
 この構図しか彼女の頭の中にはありません。現在進行形で変化は全くありません。情弱も加わっているので、noteやcakesの有料サービスでテキスト販売など考えてもおりません。

 真面目に収益化を考えてないので、キャラクターグッズを作り物販を続けています。これも「物を売ったらお金になる」、原価や仕入れなど全く考えてません。
 商品はTシャツ・イラスト付きのレポート用紙・トートバックなどですが、売れません。買う人はお付き合いのつもりですから、リピーターもつきません。品物はお世辞にも質もセンスも良いものではなく、この値段で買うならファストファッションや100円均一で買います。

 物販には原価がかかること、在庫をどうするのか、利益の目標など、全く考えておりません。「講師にならないと着られないユニフォーム」などプレミアものもありますが、そのユニフォームを道つける価値が全くわからないのでもちろん売れておりません。

3.利益が出ないから値上げする

 収益化を考えない事業だから、当然赤字経営です。そして彼女は会社が赤字なのを公言して、セミナー中に「お金かして」「大借金を抱えています」と言います。 収益を増やす方法は相変わらず受講料の値上げ。さらに会員制度を作り会費納入制度を作りました。当然受講生は会費が手頃な、他の団体に加入します。

 受講料の値上げや物販をもやめればいいのに、「アタクシが苦労して労力を払って、ここまでやって来たんだから」と、自分に価値があると信じて疑わない。顧客があなたの講義を受講するメリットは何か聞かれると、「健康が手に入れられる」と答えます。
 こんな曖昧な答えじゃ高いお金払いませんって。高いお金払って、それでメリットなければ誰も顧客にはなりません。

 彼女の考えは「価格を下げれば、輩しか集まってこない。自分の講義の価値がわからない人ばかり」です。

まとめー自分を過剰評価すると価格設定のほかもおかしくなる

 代表取締役の彼女、あちこちで揉め事を起こしてますから、地元の人が受講しません。ついでに他の地域でも悪名高くなっていますから、受講生はさらに減り続けています。

 「自分が費用と時間をかけたものは、高価で当然」と考えを変えない上に、赤字経営のままですから視野狭窄で値上げしか考えられない状態です。だから条件かまわず取引に飛びつくので、安く買い叩かれているようです。

 顧客のメリットを考えた価格設定をしなければ、当然利益はあげられません。今の彼女はネット界隈のタチの悪い情報商材屋と変わりません。

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