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ワタクシ、断煙継続してます。


#禁煙 #断煙 #ニコチン依存症

 喫煙歴15年のワタクシが、断煙して16年目を迎えました。
 禁煙ではなく断煙です。2度とタバコを吸わないのです。

 ですがワタクシは、喫煙者に断煙はオススメしないのです。中途半端な決意でタバコをやめて、再喫煙して残るのは失敗体験と挫折感だけ。そしてタバコをやめてもバラ色の人生は広がりません。

 それでも興味がある方は、ワタクシの断煙記録をお読みください。

目次
1.ワタクシの喫煙したきっかけ
2.ワタクシの喫煙遍歴
3.断煙するぞ!と決心する。
4. 2度タバコを一本吸って、それからずっとやめられた。
5.ニコレットがやめられない。
6. ニコレットをやめて、断煙成功。
7.断煙を決意して実行するまでの心の変化について説明してみる。
8.最後にー断煙したい方へ


1.ワタクシの喫煙したきっかけ

 19歳(未成年です。時効ですよね)からタバコを吸い始めました。きっかけは、周りがすでにタバコ吸ってたからついでに、って感じではっきり覚えてないです。 1日10本くらい吸ってましたけど、あっという間に1日一箱(20本)吸うようになりました。

 何度かやめようとしましたが持って1日、いま考えたらニコチン依存症になっていたのですね。もうやめられないからそのまま吸い続けよう、とタバコを吸ってました。

2.ワタクシの喫煙遍歴

 本格的にタバコを吸い始めたのが20歳。自分に酔っ払うオンナから「タバコやめて!」と言われてましたが、無視してました。その友人にタバコを吸っているところを見つかると、黙ってタバコごと捨てるのです。

 ただ「自分がタバコをやめさせた」称号が欲しかっただけのオンナでしたから、彼女の行動に対してなんとも思ってなかったです。セーラムライトかサムタイムのミント系のタバコを1日1箱吸ってました。

 当たり前のように喫煙場所があり周囲の人も当然喫煙者なので、逆になぜタバコを吸わない人がいるのか疑問でした。まだ20代〜30代だと特に健康被害って出ないんですよ。ただ思えば風邪をひきやすかったです。しかも咳とたんの多いこと。

 ニコチンが確実に呼吸器にダメージを与えていたのを気づかなかったのです。ですがだんだん「ここでタバコは吸って欲しくない」と決められたわけでもなく、職場の禁煙スペースは多くなってきていました。ですから吸いたいときはトイレでタバコを吸ってました。

 禁煙の話が出ると、「絶対ムリ‼︎ 麻酔かけて3日間意識なくしてじゃないと、絶対ムリ‼︎」と言ってました。タバコがなくなるなんて考えられません。タバコがなくなったら、何を頼りにしたらいいんだ、と禁煙の話が出るたびに思っていました。

3.断煙するぞ!と決心する。

 とうとう断煙すると決心する日が来ました。きっかけは些細な人間関係ですが、15年喫煙した結果、胃のもたれが常にあり、朝は不愉快な吐き気とともに目がさめる状態でした。手持ち無沙汰になるとタバコに火をつける、その行為が嫌いになっていきました。

 ワタクシの周りのものは全てタバコくさい。それまで喫煙者でもタバコの匂いをさせない人がいましたが、そういう人は本数が少なかったのです。
 自分で「断煙する!」と決心したわりには、ちょびちょびとタバコを吸っていました。まだ禁煙外来などなかった頃で、ちょうどニコレットというニコチン配合の禁煙のためのガムが発売された頃です。

 ニコレットを噛みながら、未練がましくタバコを吸っていた日々。ですがタバコをやめたいのです。ニコチン依存症判定テストをしました。
 このスケールではないテストをしたのですが、高得点を叩き出したのを覚えています。タバコを吸っていた頃のことを思い出してテストすると、8点という高得点をいまだにたたき出しています。

ニコチン依存症を判定するテスト

 TDS(Tobacco Dependence Screener)

 ワタクシは立派なニコチン依存症でした。ちょうどその時知り合いに保健師さんがいました。健康指導や健康教育をするのが保健師の仕事。ワタクシは彼女を問い詰めました。

 「なぜタバコをやめなければならない?それで人生幸せになれるの?
タバコ吸ってても幸せない人っているじゃないよ!元気な人もいるじゃないよ!」

今考えれば完全な八つ当たりです。ですが彼女は優秀でした。

 「あたし、健康教育って嫌いなのよ。あたしだって寝る前に、チョコバー1本一気食いするし。自分が健康な生活してないのに、人に偉そうに言えないし。仕事だからやってるんだし!」とナイスな返しでした。

 それで彼女に「やっぱりタバコはやめたい」と話し、そこにある余っていたアメを全部独り占めして、なぜかついでに使いかけのノートを持って、旅行に出たのでした。

4. 2度タバコを一本吸って、それからずっとやめられた。

 さすがニコチン依存症のワタクシ、離脱症状がきついのなんの。ニコレットなんて役に立ってるのかしら、というくらい。だるい、イライラする、やる気が出ない、タバコ吸いたい。この4つのネガティヴ要素でワタクシは構成されていた時期です。

 さて、タバコ吸いたくなったらどうしていたか。使いかけのノートにひたすら「タバコ吸いたい、タバコやめるんじゃなかった、もうきつい、イヤだ」と延々書くのです。もう捨ててしまったのですが、最初の一週間、どれだけネガティヴワードを書き続けたか。

 あと、水をたくさん飲んでいました。このきつさが3週間続きました。それでやめられたかと言われれば、「いいえ」と答えましょう。どうしても耐えられなくなって、タバコをやめて2週間後と3ヶ月後に再喫煙しました。

 確か一本だったと思うんですが、本数は関係ありません。吸ったことには変わりないのですから。再喫煙した時点で断煙0日にリセットされます。そのまま喫煙者に戻らなかったのは、離脱症状をまた味わうことになるのかと、絶望感に襲われるからでした。

 いや、ガチできつかったんですよ。心も身体もニコチンが抜けていくのが辛かった。健康のためなんて一つも考えず、ただただ離脱症状を味わいたくないから、喫煙者に戻らなかったのです。

 知人から自己暗示の方法も教わって、実行していました。「あの人はタバコを吸ってるけど、私には必要ない」と喫煙場面に対峙する時、心の中で唱えるのです。 もう一つ、もしまたタバコを吸ってしまったら、次に吸うまでの期間を長くしよう、とゲームとして考えて、とアドバイスももらいました。相当心の持ちようが楽になったアドバイスでした。

5.ニコレットがやめられない。

 タバコをやめて、離脱症状がなくなるまで半年かかりました。その間ずっとニコレットのお世話になっていましたが、今度はニコレットがやめられない。1日半個、ちびちびとかじっていたのですが、それがやめられないのです。

 禁煙外来は受診してなかったし、ニコレットはドラッグストアで簡単に手に入ります。時々「早めにやめてくださいね」と薬剤師さんに言われてましたが、3年くらいずっとニコレットはかみ続けてました。量は増えもせず減りもせずです。「タバコ吸いてー」と思うことはありましたが、ただ思うだけ。実際タバコを買って吸うことはなかったです。

6. ニコレットをやめて、断煙成功。

 これまた何がきっかけか覚えてないのですが、ニコレットがなくても平気なことに気がつきました。持っていたニコレットは確か数個だったと思います。それをいつものペース(1日半個)で噛んで、なくなっても買い足しませんでした。

 数日経っても平気です。じゃあ、これで断煙完了か!と、ゲーム終了した気分になりました。嬉しいとか達成感はありません。ただ、終わった感だけありました。断煙するのに約5年かかりました。


7.断煙を決意して実行するまでの心の変化について説明してみる。

 行動変容とは、人間が自らの誤りや不安に気付き、改善のための新しい行動を身につけること。つまり「今までやってることって、ヤバいんじゃね?変えないとまずいんじゃね?」と気が付いて、今までやってきた習慣を捨てて新しい習慣を手に入れることです。

 「行動変容ステージモデル」でググっていただくと、簡単に画像が出てきます。こんな感じです。

 今考えると、このプロセスに見事に当てはまってました。周りにタバコやめろと言われても、なんとも思わなかったのは無関心期。「タバコやめようかな」と断煙がちょっと頭をよぎり始めたのが関心期。当時知り合いの保健師さんに、八つ当たりしながら断煙について決意を固めていたのが準備期。ニコレットを噛んで、離脱症状に悩まされても再喫煙はしたけれども、断煙していたのは実行期。そして喫煙に興味なく、断煙を続けている今は維持期。
 ワタクシもしっかり段階を踏んでいたのですね。

 当時はあまりメジャーでなかった考え方です。


8.最後にーガチで断煙したい方へ

 今でもタバコ吸いたいと思うことはあります。ワタクシがタバコをまた吸わない理由は、


       

     離脱症状がきつかったから。


これだけです。

 一本吸うことで、またあの苦しみを味わうのなら、吸いたくないですよ。わざわざしんどい思いはしたくありません。断煙して健康になるメリットを感じないと言ったら「医療従事者が、健康のメリットがわからないのはおかしな話だな」と言われましたが。

 健康だと、つぶれるまでこき使われるし、うーん…思い浮かびません。医療費がかからないとか、美味しいものが食べられるとか、遊べるとか…それで?
 だから、教えて欲しいんですよ、健康でいるメリットと理由を。政府や教科書が言ってるのではなく、自分の実感を教えてください。だけど誰も答えられないのですね。

 別に政府の保健政策のために断煙をするのではないですし。自分がなぜやめたいのか、わからないと絶対に断煙できません。理由はなんでもいいです。ワタクシも健康上の理由で断煙したのではありませんから。タバコをやめてよかったことはありません。
 
 ないんですよ、それが。「赤血球がきれいになったよ」と言われましたが、そのきれいな赤血球が私に何をしてくれたのでしょう。もともと鼻が悪いので、食べ物が美味しくなったと感じないし、お金を使わなくなると言っても、しっかり無駄遣いしてますし。

 断煙したい方、決意が固まってから、断煙しましょうね。中途半端で禁煙を始めると、挫折感しか味わいません。これが曲者なんです。
 「やめられない自分」=「ダメな人間」と、勝手に自分を否定することになります。これが「だから自分はタバコがやめられない。」という考えに結びつくので、断煙できないことを自分に言い聞かせていることになります。
 ワタクシがそうでしたから。

 今は禁煙外来がありますから、受診して断煙するのはオススメですよ。もし断煙したいと思っていてもどうしていいかわからないなら、保健所や健康診断の際に相談してもいいですしね。中には根性論語る輩がいますが、そういう人に当たったらハズレと考えて、他の相談機関を利用しましょう。

 今はICTをフル活用して、禁煙できる時代ですね。インターネット禁煙マラソン禁煙アプリもありますね。ニコレットのサイトです。
 「禁煙」でググると、たくさん出てきますよ。そして短期間で断煙しなければならない決まりはありません。断煙しててもうっかりタバコを吸ってしまったら、そこからリセットしてやり直していいのです。

 ニコチン依存症ですから、回復までに個人差はあります。「あの人は早くやめられたのに」と比べる必要はありません。断煙すると決心したのはあなたです。自分の中でタバコをやめるメリットがはっきりないと、断煙できません。

 だからワタクシ、喫煙者に断煙をすすめないんです。断煙して「バラ色の人生」があるのなら、やめましょう。
 断煙しても何もないのなら、そのままでいいですよ。
 政府が認めている合法ドラッグですから。

ブログしてます。のぞいてくださいませ。
雨露しのいで静かに暮らす。




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