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20230905- おかえり笠原桃奈

9月1日、日プ再配信に際し、私ははっきりと書いている。

"日プ2も見てないし、女子も見る気は無い。今後もたぶんオーディション番組、特にファン投票で決まるものは見ないと思う。"

わずか2日後には撤回してしまうあまりの愚かさ。インターネットは嘘ばかりだ、何も信じてはいけない。
1つ反省するなら、但し書きを書いておけば良かったと思う。
"ただし、笠原桃奈が出るならば考なければならない"と。



◆◆◆


ハロプロを18歳という若さで卒業した笠原桃奈さん。

桃奈は私が贔屓に応援しているアンジュルムの元メンバーです。
私が本格的にアンジュルムのファンを始めた頃に加入したのが桃奈でした。
当時、桃奈のバースデーイベントに行く為にFCに入り、今も会員は継続中。
ハローのメンバーは全員に少なからず思い入れがあるけれど、
アンジュルムのメンバーで、加入から卒業までを見届けた初めてのメンバーが桃奈なので、とりわけ思い入れが深い。

卒業した時に明言されなかったものの、私含めてオタクは「渡韓してKPOPへ挑戦するんだな」と察していた。
(実際渡韓していたらしいスクールのツイートが発見された。)
そのくらい桃奈はKPOPアイドルが大好きで、リスペクトして、憧れていたように思う。


ハローは箱庭とよく言われるけれど、極道の世界のようでもある。
桃奈は卒業するには若く、これからが期待されていた人でしたが、ファンにも(恐らく)事務所にも誠実に向き合い、ハロプロでのアイドルをやりきり、道理を通して卒業していった。
なので今回の出演も比較的歓迎ムードだと思う。
あと個人的な思いで言えば、桃奈のビジュアルや雰囲気は、KPOPに向いてる気がしていた。
なのでその内どこかの練習生として会えるかなと期待し、韓国の練習生やデビューの情報が出る度に桃奈はいないかな~~と探していた。


◆◆◆

笠原桃奈さんが出たのは日プ女子だった。

Twitterを何気なく見たら日プ女子のテーマ曲が公開されていた。
桃奈ではない、別の女の子を指す為にアップされた画像に写り込む桃奈を見て、一瞬で気づいた。

そして同時に 「終わった」 と思った。
この世の終わりくらい暴れた、よりによって金輪際見ないと決めていた日プに、桃奈が出るんだ、、、、と話のわかりそうな友人に片っ端から連絡したし、連絡がきた。
(心配してくれた人達、本当にありがとう。)


プデュは確かに面白い番組だけれど、真剣に見ると誇張表現でなく心身を滅ぼしてしまう地獄であることを分かっていたので、
桃奈に世界に羽ばたいて欲しい、、、けど、プデュには出てほしくなかった、、、、!!というのが真っ先に出た本音だった。

繰り返しになるが、私は桃奈のKPOPへのチャレンジは楽しみにしていたのですが、
プロデュース101というシステムが私個人の巨大なトラウマと化していて、私の身が持たない、という問題です。アレルギーのようなものです。

全てが嫌な視聴者投票というシステム、可愛い可愛い桃奈が他人の編集やインターネット上で飛び交う中傷の対象になること、
"国民プロデューサー"という大義名分をかざし、これが正義だと言わんばかりに言いたい放題し、評価し順位をつける。
全員デビューできるわけでもなく、デビューを逃した際には、アイドルの悔しそうな悲しそうな顔をたくさん見ることになる。
応援していた側は果てしない無力感に心身が蝕まれるし、いつステージに戻ってくるのかわからない人をただ待つことになる。
今後待ち構えていることを想像しただけで耐えられなかった。

他にも色々と、色々とあるので、心の平穏の為にもう2度とプデュは見ないと心に誓っていた。そのはずだった。
桃奈の夢は応援したい、可能であれば番組も楽しんで見たい。
でもあのシステムの中では私を含め人間はモンスターと化すし、桃奈も辛い目にあうかもしれない(というか絶対辛い)と本気で泣いた。
オタクは本当に無力で自分勝手である。


◆◆◆

見たら終わると葛藤してる間にチッケムが出た。
変化するアイドルが好きで、私は何だかんだ"今のアイドル"が見たい。
昔の映像を見返すのも好きだけど、1番新しい姿を見ることで、昨日より今日がもっと素晴らしいと実感させてもらえる。

結局見た。 見てて鳥肌がたった、泣いた。
ハロプロ在籍時と変わらないパワフルな要素と、美しく洗練されたKPOPの要素を身につけた笠原桃奈さんがいた。
面影はあるけれど明らかに違う、夢に向かって努力した2年を感じた。
パフォーマンスを見たら、桃奈のパフォーマンスが大好きな気持ちが一瞬で蘇ってしまったし、
卒業したあの日から、こうやってステージに帰ってくることを待ち望んでいたのだなあと改めて実感した。

パフォーマンスを見て、心から「おかえりなさい!笠原桃奈さん!!」と思えた。
本当に、おかえりなさい!!会いたかった!!!


桃奈の応援をしようと観念した、決心した。
全力を出すと身を滅ぼすため、インターネットから充分な距離を保ち、生活に支障の出ない範囲で応援をします。
これは見える位置に貼って毎日唱えてから寝ます。



◆◆◆

改めて桃奈が卒業した日のブログを読んだ。大泣きした。
これほどの愛を存分に受けた子が、寂しさで泣き腫らした顔を上げ、大きな決意をして夢への一歩を踏み出し、そして約束通り帰ってきた、桃奈はかっこいいよ。

桃奈は決してハロプロを見限ったというわけではないということだけは改めて言いたい。
ハロプロという場を本当に誇りに思い、愛していたことは本人が綴った言葉の数々は勿論、彼女のパフォーマンスやメンバーの反応を見ても一目瞭然だと思う。
桃奈はハロプロを見限ったのだ!のような的外れのコメントを見かけ、腹を立ててスマホをぶん投げた。何を見たらそんなことが言えるのか。

個人的な思いですが、K -POPとハロプロはアイドルに求められているものも、スキルや表現、客層も全く違う。
アイドルと一括りにもできないし、どちらが上とか下とか無い、そもそもが全く異なるので比べるのも違う。
ハロプロの独特の文化も、K-popのワールドワイドな展開も、どちらにも良いところと悪いところがあり、どちらも素晴らしいと思う。

桃奈の挑戦は、田村芽実さんがミュージカル女優になるためにハロプロを卒業したのと同じようなものだと思っている。歌って踊るでも求められている要素も、やることも違う。
ハロプロで培ったスキルを持って、全く違う職業に活かして挑戦している、そんな風に見ているところがある。

色々なアイドルを見てきて改めて思うのは、ハロプロは本当に凄いところだということ。

パフォーマンス実力主義、ハイレベルなことを見せてもらっているのは間違いない。
全国各地で定期的にライブができる、北海道から沖縄までできる。デビューしたら全員にバースデーイベントがある。大きな箱でもライブができる、ライブビューイングも最近は当たり前になってきた。平日にやってもほぼ満員になるくらいファン層は厚い。
披露できる楽曲も、歴史が長いので圧倒的に豊富で魅力的だ。そんな事務所は他には無いと思う。
ステージで歌って踊ることに集中できる、パフォーマンスが好きな女の子には最高の環境だと思う。
箱庭で、保守的かもしれないけれど、それだけ若い女の子のタレントを守ってくれているようにも見える。応援している側としても凄く応援しやすい。


コロナ禍でエンタメが停滞した時、ハロプロはいち早くエンターテイメントを止めない為の試行錯誤していたと思う。
収容人数を半分にして、ステージ上でもメンバーが接触しないようにバラードを歌うコンサート形式に変更した。
どんな形でも"生のパフォーマンスを届け続ける"ことに使命とプライドを持っているなと感じた。その精神はハロメンにも感じる。
"パフォーマンスを届ける"という綺麗事ともとれる誇りを堂々と掲げ、実力で綺麗事を現実に変えることができる。
そんなアイドル活動をこれほど広くできる事務所は、他には無いと思う。

今のハロプロは大袈裟かもしれないが、宝塚や劇団四季のような、知名度が高く、そして誇り高い芸術集団になりつつあると思う。
(勿論駄目なところもたくさんある。)

ハロプロに居続けることはハロプロメンバーにとって誇り高い幸せなことだろうし、また新しい夢を見つけてまた飛び出すのも幸せなことだと私は思う。




少しまた違う観点になるが、私の好きなアンジュルムは「変わるもの、変わらないもの」というツアーをやったり、「次々続々」という楽曲があるくらい、変化することを恐れないこと、守り続けるものもあること、そのどちらも素敵と歌い上げている。
また世間体や既成概念のアイドルに囚われず、価値観や個性を認め、人生のやりたいことに正直に生きるのだと、初代リーダーの和田彩花さんの教えをはじめ、アンジュルムの楽曲は常々説いている節もある。

私もそういう価値観に共感しながらアンジュルム、ハロプロを見ている。
ステージで進化し続けるメンバー、卒業して違う輝きを持っているメンバー、彼女達を見ていると、私自身も頑張ろうとポジティブなエネルギーを貰える。
ハロプロは本当に一生の趣味です。


◆◆◆


いつの日か、このステージに立っている今が過去になります。

いつの日か、大好きで大切な仲間がいたんだって誰かに話す日がやって来ます。
今、何にも代えられないものは、この先何に出逢っても代えられないもので、
それは過去に、未来の私の中に在り続けるんだと思います。
言葉を交わして、笑い合って、一緒に歩いて、悲しくって慰めて、そういうすべてが今でもきらびやかでまぶしいのに、いつか思い返したときそのまぶしさに、私は耐えられるのかなと思ったりもします。

正直今は寂しくて、本当はとても不安で、夜一人になると、自分一人にどれほどの価値があるのかなって思う瞬間だってあるのです。

だけど、仲間と呼べる仲間と出会って、いつ何時も私が思うのは、きっと、出逢えるというのはすべての人に平等には訪れないんだろうなということ。
このあたたかさを、優しさを知っている私は私を、特別だと思えます。

アンジュルム笠原桃奈が武道館で卒業「自立することを選びました」【手紙全文】https://www.oricon.co.jp/news/2214011/full/


「きっと出逢えることは平等には訪れない」「このあたたささを優しさを知っている私は私を特別だと思えます」
桃奈の卒業スピーチを聞いた時、代えがたいほど豊かで、愛情に溢れたアイドル生活を送ってこれたんだなと思った。
私のような一般人が想像しがたい苦労もたくさんたくさんあったと思う。
ただこれを18歳で言葉にできる桃奈を尊敬するし、アンジュルムというグループが好きで良かったと本当に思った。

ハロプロとは全く違うアイドルになること、たくさんの困難が待ち構えていることは聡明な桃奈には勿論わかっていると思う。
かけがえのない青春の時間をアンジュルムで過ごし、そこで培われたアイデンティティが、桃奈の第2の人生でも心の支えになっているといいなと思った。
たくさんのあたたかさを知っている桃奈は、間違いなく特別です。


そしてハロプロという肩書も超え、実力でデビューを掴み取ること、桃奈ならできると思います。
たくさんの人に愛され、桃奈らしさを出し切ってほしいと心から願っています。
どうか桃奈だけが持っている色を大切に、パワフルに可憐に、桃奈らしく最後まで駆け抜けてください!
心からのおかえりなさいと、かましてこい!の気持ちでいっぱいです。

桃奈、任せたよ!ヤッタルチャンになるんやで!






言いたいことの要約(私の書いたコメントです)


あまりに無神経なコメントが目に入り、どうしても許せず、桃奈に「応援している人がいるよ」と伝えたくて初めてコメントを残しました。



今はアイドルの輝きという特効薬が効き、日プアレルギーが緩和されているのですが、寛解したわけではないので見れる範囲で番組を見ようと思います。
私がモンスターになったら止めてください。


長々とありがとうございました。

おわり



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