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悲劇だとしても あなたに巡り会えてよかった

時が経っても、離れていても、どうしても、彼らと居た日々は、今までも、きっとこれからも、わたしの人生に色濃く残って、どうやって気持ちの整理をつけたらいいのか、現実逃避しているうちに、また残された時間はわずかになっていました。

初めて会った日を君は覚えているかい?過去に3人が歌っていた曲。わたしはきっと友達の顔を忘れても、住んでいた街の名前を忘れても、初めて会った日のことはずっと忘れないと思う。自担が無期謹慎をくらってから、ずっと担当不在の事務所担だったわたしが、毎シーズンなんとなくで通っていた松竹座で、久しぶりの自担を見つけた日、しばらくして、その隣に流れ星のように、現れた君。まだこんな逸材がこんなにたくさん見つかっていなかったなんて、まだまだこの世界も悪くないなって。別に病んでいたわけではないけど、それから少女漫画みたいに毎日がきらきら輝いて、ふたりは絶対的希望だとおもってた。初めての北海道も、初めての松竹全ステも、初めてのステフォ一揆も、初めては全部れんだけ、だった。

しばらくしてわたしはれんを見に行った松竹座で長尾くんを見つけてしまったんだけど、そのあとも、しょうと、れんと、かいとのことはずっと追い続けていて、好きなのは長尾くんだけど、満足するパフォーマンスをくれるのは、ずっと3人だったな。まあそれは今もだけど。(笑)
れんのあとから、昔からわたしのことを知ってる人から担当の趣味すごい変わったね、と言われることが多いんだけど、長尾くんには申し訳ないけど、Mr.KINGを越える存在がいないからだと思う。長尾くんと過ごすヲタライフも楽しいから、全然いいんだけどね。

東京で仕事をしながら、長尾くんのいる松竹座に通いながら、クリエやEXに通うのは本当に大変だった。お金よりも時間がなくて、何度嘘の冠婚葬祭を使ったかわからないし、本当は遠征後ほぼオールで出勤しても平気で、風邪ひとつ引かない超丈夫な体の持ち主だったのに、毎月のように仮病で早退してタクシーで帝劇に通ったり、肺炎の診断が出て、入院を勧められた時はガッツポーズしながら入院します!って職場に嘘の連絡して、通院しながら慌ててチケットをかき集めてひっそり遠征したり、超計画的な家族旅行でも有給申請をすると睨まれる超ブラック限界保育園だったから、いまでも悪かった、とは思わない。若かったしね。笑

でもこの頃が1番もどかしかった。2016~2017頃かな。わたしは事務所史上最高の逸材だとおもっていたから、どうしてデビュー組はデビューしていて、Mr.KINGはしていないのか、ヲタクが考えても仕方ないことをずっとぐるぐる考えていて。あとから思えば、JrがananやTV誌の表紙を飾るようになったり、バラエティやドラマに出るようになったり、デビュー前に主演作が決まるようになったのは、今となっては普通だけど、Mr.KINGからだったし、でもJr全盛期と言われても、その時を過ごすヲタからすれば、ただデビュー発表がなかっただけだし、どんなに大きな仕事を華麗にやり遂げても前に進めなくて、全く先が見えなくて、進学の頃だったからもうこの現場が終わったら退所してしまうかもしれないって、楽しすぎる現場のあとなのに、降りてるくせに、自担がまだデビュー出来ないのは理解できたけど、3人がデビューできないのはどうしても理解できなくて、みんなで泣いた帰り道もあった。

しょおの直談判()でやっと掴んだデビューは3人でなく6人だった。今までの応援はなんだったのか、今以上に考えさせられた。自分だけでなく、3人を応援していた人がたくさんいたのに、3人を大切にしていた人がたくさんいたのに、本人たちにはひとつも伝わっていなくて、大切な人に大切な場所を壊されて、この時は本気でヲタ卒を考えたな。こんなに好きでいても伝わらないの、所詮ヲタクとはいえ苦しかった。

それでも、3人がずっと一緒にいられるなら、デビュー出来ずに退所するよりマシ、こんな逸材が世間に見つからずに消えてしまうよりもマシ、と何度も自分に言い聞かせて、自分でも理解できないくらい毎晩泣いて、なんとか乗り越えようとしていたのに、最終的にはこれだよ。なんなの、ほんとに。

れんがしょうやかいととの差に悩んでいたことや、かいとがしょうとれんの間に挟まれて苦しんでいた時期、しょうが体を壊すまで仕事を詰め込まれたあの夏、自分たちはぼろぼろなのに、素敵な1年になりますようにと願ってくれたお正月、みんなたくさん傷ついて、それでもちゃんとお仕事して、乗り越えてきたのに結果がこれなんて、悲劇としか思えない。あんまりだよ、ひどいよ。もっとしあわせになってほしかった。わたしが3人じゃないグループを一生認められなくても、3人がしあわせなら、3人が一緒にこの世界で生きていてくれたら、それだけでよかったのに。それも叶わないなんて、5年前、なによりも大切だった3人を諦めたわたしはなんだったんだろう。もうがんばらないで、と思うほどがんばっていた3人はなんだったんだろう、その結末が今なんて、れんとかいとにあんな顔させてしまうなんて、全部無駄だった。あの頃を過ごしたヲタクはどう気持ちの整理をつけているんだろう、あの後何度か集まっているけど、答えはまだ見つかっていないよ。

でも、それよりも、やっぱり進学のときに辞めておけばよかった、直談判のときまだ早いってちゃんと言えばよかった、ってこれ以上の後悔を重ねてほしくないから。ふたりでも、守ることを選んでよかった、この道がいちばん正しかったと思ってもらえるように、所詮ヲタクに出来ることは少ないけど、力になりたいな、っておもってます。やっぱりなんの整理もつかないけど、はやく2人の世界をはじめたい。絶対、しあわせにするよ。