『ソーシャル・ネットワーク』

2011.01.16

昨日、デヴィッド・フィンチャー監督の『ソーシャル・ネットワーク』を観てきた。
思い返しても、公開初日の、しかも最初の回に観た映画というのはあまり記憶にない。
とにかくテンポ感が素晴らしい。
コロンビア・ピクチャーズの自由の女神が映し出されている時点でTHE WHITE STRIPESの「Ball And Biscuit」が流れ始め、うかうかしていると置いて行くぞ*1と言わんばかりだ。
とにかく最初から観客を引き込んでいく手腕は流石であり、約2時間のエンターテイメントに存分に漬かることができた。
劇中でマーク・ザッカーバークらがコードを書くのに没頭している描写があるが、作品を鑑賞しているときの状態はアレに近かったように思う。(未だ余韻が残っており、やや大袈裟な喩えかもしれないが)
ハーバード大学での生活からFacebookの創設・拡大へのストーリーが、ザッカーバークに対する2件の訴訟と絡みながら映画は展開される。
作品の中心に据えられているのは、キャラクター同士の人間関係だ。今回はフィンチャー式の意外な結末が用意されているわけではなく、同監督の作品の中では『ゾディアック』に類するものだと言えるだろう。
冒頭に記した通り、何より作品に溢れるスピードやエネルギーに高揚感を覚え、早くも2回目を観に行こうかという勢いである。

*1:カリフォルニアに来たエドゥアルドにマークが言う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?