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選挙活動始まりました

新学期になりましたね。東ティモールは1月始まりなので新年感はありませんが、常夏の国にいると自分で区切りを付けないと果てしなくダラダラしてしまうので、こういった節目は大切です。

↑ワタボウビーチ@バウカウ

さて今回は、東ティモールの政治のお話、選挙活動の様子を紹介です。興味がある人はかなり限られると思いますが、逆にそんな人たちのための情報共有です。

現在、ティモール政府はあまり機能していません。というのも2017年9月に第7期政権を発足しましたが、5ヵ年国家予算案(政権は5年間のため)が野党多数のため否決され、解散となりました。(野党案にすり合わせていくか、解散再選挙かの2つ選択肢がありました)

結局、2017年9月から現在に至るまで政府はドタバタ状態で、新たな政策が始まらないだけでなく、公務員の給料が払われないということもありました。

こういった経緯で、2018年5月12日に第8期政権を決めるための選挙が行われることとなりました。東ティモールでは、選挙活動期間は投票日の1ヶ月前からという決まりがあり、昨日から選挙活動が始まりました。

↑町のバナー@Farol

街中のバナーはほとんど選挙関連のものに切り替わりました。投票は番号を選択する式なので、どのバナーも番号を強調するものになっています。

また、各政党の地方巡業も始まりました。地方巡業は実際は2月に再選挙の日程が決まってから、各政党は大々的にミーティングを繰り返していたので、どこからが選挙活動なのかは微妙なところ。

↑地方巡業の様子(友人からの写真)

↑地方巡業の様子(友人からの写真)

地方巡業は党首が演説をするところに支援者も付いていき、各地方へ応援を呼びかけるというものです。いかに勢いがあるかというのを見せつけるのが、ティモール流の選挙活動の様に感じます。遠い地方でも演説があるなら仕事を休んででも付いて行きます。ということで、この一ヶ月はほとんど仕事も進まないでしょう。(本末転倒ではないのか?笑)

私は行ってませんが先週には、今回の選挙を平和的に行われることを祈願したイベントも行われてました。13県の代表がそれぞれの伝統の方法で占い(動物生贄にして内臓を見たり)をし、今回の選挙が良いか悪いか占うイベント。一応結果は「平和的に行われる」とのことです。ホントか?

↑イベントの様子。

また、FBやHPでは各政党のマニュフェストが掲載されています。が、これをお金の無いティモール人がどれだけ見ているかは謎です。

↑フレテリンのマニュフェストの表紙(FBより)

↑AMPのマニュフェスト最初のページ(FBより)

2017年の選挙では13の政党が立候補し、僅差でフレテリンが勝ちました。しかし、過半数の議席を獲得することが出来ず、解散に追い込まれました。今回の選挙の立候補は8政党、昨年野党だった3つの政党(CNRT, PLP, NHUNTO)がグループを形成し、共同政党(AMP)として出ています。8政党が立候補していますが、実際はこのフレテリン vs AMPという戦いになるだろうというのがほとんどの人の予想です。

ただ、このAMPにはCNRTの代表のシャナナ・グスマンという国民的英雄がいます。昨年のゴタゴタの際には国外にいて一度も国内に帰って来ませんでしたが、今年オーストラリアとの国境問題(Greater Sunrise)をいい感じに納めて帰ってきました。彼がティモール人に与える影響力は凄まじいものがあります。

私の任期は残り3ヶ月を切りました。選挙の影響は大きいと思いますが、まとめ作業なのであまり関係ないかもしれません。情勢が荒れることだけは避けて2年の任期は全うしたいなーというところ。

今回は政治のお話でした、ではでは

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