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選挙終わる。これから

昨年発足した新政府体制が与野党でねじれていたために行われた再選挙が5/12に行われました。途中経過と結果を少し紹介します。

↑選挙キャンペーンの様子。ちびっこもトラックに乗っています。

何度か紹介していますが、東ティモールの選挙活動は盛り上がったモン勝ちという雰囲気です。ちゃんとマニフェストやテレビでのトークショーも行われていますが、国民の半分が25歳以下という東ティモールでは小難しいことよりも楽しそうで盛り上がっている様子の方が若者ウケがよく、結果的にそれが票を集めることになり、それで勝ってしまうという状況です。ちなみに、選挙権は17歳から。高校生でも選挙権を持っています。

↑選挙キャンペーンの様子。平日のお昼に勝手に道路歩いちゃったりします。

↑選挙キャンペーンの様子。危ないから止めなさいって感じ。

↑選挙キャンペーンの様子。

また、政党からは交通費や広告費ということでガス代やシャツ、ステッカーやたまに直接お金が個人や自治体、学校単位で配られたりします。学校の生徒をそのままみんなトラックに載せてキャンペーンに行っているというところも見たことがあります。(いや、授業は!?!?)

選挙権もない10歳くらいの子どもたちを巻き込んで、こういった雰囲気で育つ子たちは将来どうなるんだろーなと勝手に心配になってます。

大人もこういった状況なので、「選挙とは何か、選挙システムや選挙方法について正しい知識を身に着けよう」と若者向け選挙教育番組がUNDP、ティモールの選挙管理委員会、国営テレビ局の共同プログラムとして行われています。JOCVも関わっています。youtubeに挙がっているので、興味がある人は是非。(テトゥン語ですが)

VOTA BA FUTURU  ⇐現在21回目の放送まで進んでいるようです。

とうことで、選挙当日を迎えました。

↑選挙会場 小学校です。

東ティモールの投票会場は公民館や学校、役所などです。学校は休みになります。基本実家がある県で投票することになっていますが、投票場所を変更することは可能です。選挙への関心が高いのか、はたまた休みが欲しいからなのかわかりませんが、実家に帰る人が多いです。ちなみに私の職場は5連休になりました笑

投票時間は8時から15時までの間。いつも時間に遅れて来るティモール人が朝から長蛇の列を作ります。投票方法はシンプルで紙に支持政党を示し箱に入れるだけです。指のインクが投票済みの印です。

↑会場にて

投票日の夜には出口調査やネットの情報で大体の結果がわかります。今回は80%を越える投票率でした。選挙への関心はかなり高いようです。気になる結果はというと、

AMP勝利!!

になる見込みです。公式結果ではありませんが、過半数の議席も取れそうでほぼ勝利確定です。となると前回の与党であるFRETELINが負けたことになり、政権逆転です。「選挙はシャナナが勝つだけのゲームだ」とティモール人に言われたことがありますが、やはり、シャナナ・グスマンは強いようです。

政権交代についてですが、これはなかなか大変なことです。なぜなら、現在の大臣がほぼ全てFRETELINから選出されていますが、それが全て入れ替わります。つまり、その下の副大臣、部長、局長、課長も入れ替わる可能性があります。現在、全省庁では全ての業務が誰が大臣になるか待ち状態です。これまでの半年もこんな感じでしたが、さらにあと1ヶ月程まだこの状況が続くと思われます。

平和的にいろいろ決めてくればいいんですが、私を含め、国際機関などは「とりあえず早く動き出してくれ」というところです。新大臣誰になるんでしょうか、注目です。

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