世界の笑顔のために!!
タイトルはJICAのプログラムの一つで、日本で余っているまたは、使っていない物品を青年海外協力隊を介して途上国へ届けるという内容のものです。なんとも素敵な名前ですね。
↑この前海沿いで出逢った笑顔の少女たち
日本から寄付される国までの輸送量はJICAが負担してくれます。協力隊は現地と日本をつなぐ橋の役目といったところです。昨年の8月に私も申請をしまして、7ヶ月かかってやっと物品が届きました!
今回は5団体、2個人の方から沢山のスポーツ用品を寄付して頂きました(サッカーボール36個、サッカーユニフォーム60着、バスケットボールユニフォーム25着、ホイッスル3個)。
頂いた物品はディリ市警察署、YMCA東ティモール、エスペランサ・ダ・パトリア中学校に届けに行きました。
↑ディリ警察署への授与の様子。受取先は警察署のNo.2!!
警察の活動の中で、スポーツを通したコミュニティとの交流プログラムがあります。スポーツを通し若者とコミュニケーションを取ることで、地域住民への警察活動の理解を深めるだけでなく、地域の情報収集の場であったり、若者のストレス発散の場所としての役割もあるようです。私が渡したディリ警察は東ティモールの各県の本部となっており、渡した物品は全県に届けられるということです。
↑全県に配布予定の物品
↑YMCA東ティモールへの授与の様子。
YMCA東ティモールはティモールの青少年の育成のための国際NGOです。活動としては、日本の学童のような感じで、学校終わりの子どもたちが遊びに来たり、勉強したりしています。私もちょこちょこお手伝い(遊びに)行かせてもらっています。ここにはサッカークラブがあり、国内リーグに出ています。現在は人数不足と予算不足のため活動は制限されていますが、かつては1部リーグにいたこともあったようです。
↑中学校への授与の様子。
ここは私が何度も通ってアクティビティを行っている学校です。環境教育の活動をメインで行っていますが、狭いクラスに70人入っていたり、体育の授業にボールがなかったりと学習環境は良いとは言えません。今回は体育用にボールを寄付しました。
寄付したものは自分のお金を使っていないから大事にされないということもありますが、今後も大切に使っていって欲しいものです。
最後に、こちらにきて思うことは日本にはモノが有りすぎます。常にものに囲まれていないと不安になってしまうんでしょうかね。日本人は平均して一人につき2000~3000個の所有物があるそうです。衣服、電化製品、食器、日用品など、たしかにちょっとしたものも入れるとそれくらいになるかもしれません。
自分の所有物が100個くらいの人をミニマリストと呼んだりしているようですが、途上国の人々はみんなミニマリストです。天候や季節に合わせて服を選んだり、趣味で本やらカメラやらパソコンなどは買えません。そもそも選択肢なんてありません、選択肢がある時点で贅沢なんだなと思います。日本では一般的に「金無いわー」とか言いますが、無いのレベルが違いますね。
弁当屋の前まで来て、小銭が足らなかったのか$1で帰るお弁当を見つめて帰っていくティモール人を見るとさすがになんとも言えない気持ちになります。
最後は話がそれましたが、今回は日本からの寄付によって東ティモールに笑顔が増えたお話でした。ではでは。
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