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日常を着物で過ごしていたメリットを現代でも

おはようございます。
窓を開けたら涼しい風が。
湿度が低いだけでホッとします。

昔…洋服が一般的になるまでの日本人が着物で過ごしていた頃と現代との比較を学んできたピラティスのインストラクターさんから聞いた話がおもしろかったのでまとめてみます。

着る機会がほとんどなくなり
着たことがない方もいらっしゃるかもしれません。

着物を着ると、イラストのように
みぞおちからヘソあたりまでを帯で締めますが
これによって

◾️帯がコルセットになり背筋が伸びる→
体幹を鍛えることが運動せずとも日常生活の動作で出来ていた

◾️袖が乱れないように脇を締める動作が多い→
肩の位置が調整されてストレートネックや巻き肩にならない

横隔膜が正しい位置にセットされ
骨盤が広がらない

というように日々、着るだけで全身運動になり
筋肉が鍛えられていたうえに、

帯で締めることで『胃(脾)』を冷えから守っていたので世界的に見ても精神的に安定した民族とも言われていたそうです。

感情的にならずに穏やかな民族…
現代でもデモや暴動がほぼなく
有事ですら列を作って並ぶのは日本人特有かもしれませんね。

脾胃は消化吸収のはたらきだけではなく、体の中央にあっていのちの中枢。そしてハラは心と体を繋げる空間である。

思い悩み、迷いは頭や心への影響だけでなく
脾胃も大きな影響を受けると言われます。
その脾胃を帯で守り、呼吸の度に意識が帯だとしやすくなり深い呼吸ができることで日常的に深呼吸をするようになり、思考が穏やかになっていたのでは?という分析もあるそうです。

日本人は勤勉で真面目と言われますが
そこにはこうした着物による効果で
体幹を鍛えて正しい位置に骨があり、
疲れにくいから長く働けたり、勉強ができたのかもしれません。


椅子とソファの生活になり
洋服になったことで締め付けから解放され
手足が自由に広がった分、どんな姿勢でもいられることで歪んだ体勢になりやすく
帯の体幹と同様、その歪みが身体のクセとして記憶されるようになって肩こりや腰痛といった悩みが始まった現代。

着物(浴衣)で一日中、寝る時でも過ごすことで体幹が自然に真っ直ぐになることは
わかっていても今はそれは難しい時代です。
そこで聞いたのは

横隔膜を意識すること

背中に呼吸をたっぷり吸い込んで
それを吐き出すときに横隔膜から出すように開閉…特に閉じることを意識すると身体が反応し、元の正しい位置に戻ろうとするそうです。

電車や信号を待つ時、ちょっとずつ日に何回かリセットすることでズレた歪みが治るとまでは言えませんが、良くなっていくと思います。

薬やマッサージなどに頼らず
自身の治癒力でラクになれたらいいですよね。


今日も暑そうです。
気をつけてお過ごしください🍀

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