1ヶ月職業体験記

正社員として働き始めてようやく1ヶ月が経った。アルバイトとして繰り出され、新天地に引っ越してきてからは2ヶ月。どう考えても長すぎる2ヶ月だった。

最初の1ヶ月は、大した仕事もせず、教えてもらう一方で雑用をこなし、時々怒られるという達成感も何もない不快感しか残らない日々で、割としんどかった。

4月に入ってはじめの方は、急に求められることがキツくなり「仮にも入社1週間の私にここまで求めんな!!」と家の周りで家族や彼に電話しながら泣き叫んだ。初めて迎えた週末の日曜日は、次の日職場に行きたくなすぎて躁鬱みたいな状態になった。ちなみにこの時周囲の人を心配させすぎたせいで、未だにこの仕事を続けていることに猛反対を受け、今たびたび険悪になる。

4月後半は「週末寝たら終わりやで」と脅され土日も平日の夜もひたすら教案作りに励んだ。バカみたいにパソコンと向き合い、ストレートネックが急激に加速した。しかしどれだけ時間を費やしても、授業は上手くいかず、毎授業後にため息をつきながらトボトボ歩いていた。それでも、励ましてくれるほどの関係性の人もいなければ(そもそも上司しかいない)、次から次に業務がやってくるので、落ち込む時間なんてないんだぞという空気感は自分で感じた。

幸か不幸か、4月の頭に出会った学生達はどうしたって可愛く、こんな私の授業が楽しみだとわざわざ伝えてくれたり、先生大好きと恥ずかしそうに言ってくれたりする。何気なく普通に言ってるんだろうけど、あなたたちがいなかったらこんな過酷な環境すぐに辞めれたのに!て思うよ。

納得いかないことも多いし、人に何かを教えたり導いたりする才能も特に無さそうだし、職場の人間関係にも死ぬほど興味がない。でも、せっかく出会った学生達と時間をかけて関わりきらないともったいないと思っている。彼らにはとてもとても興味がある。

いつも、自分の思うようにやってみようと思う。それで怒られたら、その時また自分の頭と心で考えたらいい。それでも分からなかったら信頼してる人たちに聞けばいい。まずは何でも自分で考えたいと思う。

次から次に人が辞めていくこの職場に、残らないといけない理由なんてないんだから、好きにしよう。

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