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「ユークリッド幾何学」原論

メソポタミアとギリシア
 紀元前5世紀、ギリシア文明の叡智が現代社会に与えた影響は計り知れない。もっとも有名な「ピタゴラス定理」は現代でも教育の場で必須だ。

 中東イラク、戦乱混迷する政治は全世界の経済に影響を与え、仕掛けた側のアメリカも政権国内批判、そして世界各国から叛旗を翻された。
 イラク国内でも内戦の様相を呈している。最大の関心事が宗教問題だ。シーア派、スンニ派間の戦いは歴史的な民族紛争でもあった。
 
 西暦570年に生まれた「ムハンマド」は610年40歳のときアッラーの啓示を神託、イスラム教の開祖とされる。そこから二派に分裂したのがスンニ派とシーア派だった。シーア派はイスラム教徒少数宗派だがイラン・イラクにおいて国民の半数以上がシーア派とされスンニ派との対立は解決の糸口が見えない。その現代事情とは、まったく一線を画した古代のアラビア文明は一体どこに消えてしまったのか、という疑問を拭い去ることができない。

 「12世紀ルネサンス」とは1927年、チャールズ・ハスキンズの著した書物によって欧米で認知された研究成果であり、紀元前ギリシアで開花した人間世界の叡智が、どのような変遷過程で現代社会にもたらされたのか、というワンセクションを担ったのがアラビア文明であることを、それは説明している。

 BC5世紀に起こったギリシア文明の叡智は黄金期であり「ピタゴラス定理」より以下、数知れず幾何学・数学がアラビア文明を象徴する学問として現代社会にもたらされているが、その過程は殆ど知られることがない。とくに「ユークリッド幾何学」はアラビア文化圏からもたらされたことに多くの人は知ることがない。

 その事実が明かしているように現代社会で学習している基礎的学問の多くは、ギリシア文明が育んだ知識をもとに歴史時間を経過しながらアラビア文化圏経由で今の欧米社会へと帰結したという現実を、現代歴史はあまり直視しない。

 古代エジプト・ギリシアにおいては幾何学が盛んに研究されていた。それは古代社会の生きる知恵であり、大河の氾濫をどのように食い止めるか、そしてそれを灌漑農業に生かせるかが国家形成の糧であった。古代メソポタミアにおいては早くより灌漑技術が発達し、その時代の先進国家であったことは数々の歴史記述で証明されている。
 古代オリエントの数学はタレス、ピタゴラスらによって小アジアのイオニア地方、南イタリアへもたらされる。そうして基礎づけられ発展した数学体系は「エウクレイデス」(英名)に因んで、「ユークリッド幾何学」と呼ばれた。古代エジプトのギリシア系哲学史者エウクレイデスの著した「原論」が今日のユークリッド幾何学の基礎となったのである。

 ユークリッド幾何学「原論」は定義、公準、公理など、様々な定理を演繹的に導き出す手法で現代数学の原型をなす。2千年間におよび数学の聖典としてその地位は不動である。
 近代自然科学、古典力学の雄「ニュートン」による「自然哲学の数学的原理」は、この「原論」を手本に書かれた、とも云われる。


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続編 2019年7月27火

そこから左に折れた運命のエポック~

先日あった和菓子屋店主の娘との強制心中実話など、誰も書けない筋書きであり、「近親相姦」という従来の猟奇話しより格段、グレードが高いというミステリーを演じた。おそらく将来的に、そのような衝撃的ニュースにドキュメント部門ノーベル賞、というのがセットされると思う。その筆頭が「ピューリッツァー賞」該当ではないかと推定した。

幾つ、といいそびれたが、齢なのかそれともバストサイズなのか、自分でも分けていなかったので、言葉を濁した、おそらく86はある。乳首も淡いアイボリー白に近く、やわらかさを保っていたと、頭の中でシュミレーションしていた。一度触って見たいとおもった。となるとタダ友の関係を蜜にする必要がある。その前に男を知っているかどうかを確認しておかないといけない。

アラサー女子職員の名前を訊くのを忘れていた。確か張った胸の上に下がっていたネームプレートには「斎藤和子」と書いてあったような気がした。ありきたりで忘れそうだ。というので覚えていた。

アラサー事務員斎藤和子は、真田が体験した出来事を知っていたようだ。それをどうして知っていたのが不明だが、とにかく弾を撃ち込んだ相手の素性もわかっているらしい。となると「和子」は単なるレンタカー事務所の事務員ではなく、違う顔も持っているのかもしれない。

昨今、真面目で清楚な顔をした女子職員が夜2ランド目の仕事を兼任しているのは珍しいことではない。だとしたら和子の本性はなんなのか、知る必要があった。それはひょんなことから、簡単に知ることとなった。

私は、古典芸能をやっている関係上、千葉県内の社寺で神楽を演奏することもあった。年間回数は少ないので、お世話になった関係者の名前まで覚えることはなかったが、たまに名刺交換して、それが時に重要な意味を持つことがある。

それは船橋のある有名な神社の総代役員として肩書きをもった町の名手であった。名前を麻布といった。船橋にある二ノ宮神社。???

その二ノ宮神社は見たことも訊いたこともなかった神社だった。これは通俗的な意味での解釈だか、「おらが村の神さんは世界一じゃ」というのが通り相場で、それを否定しようものなら半殺しの目にあう。実際そんなことはないが、各々、みながそう心酔しているので触らぬ神に祟りなしの領域に収まっていた。

あるとき、笛(神楽に使う龍笛)の具合が悪く、調整していて吹き口の蜜蝋を破損してしまった。直せないこともないが時間が掛かるし、それでも元の周波数(Hz調整)に戻ることはあり得ない。

そんな面倒なことをするなら新しく作ったほうが早い、と考えたが時間がなかった。というより、そこまでする気力がいまでは半減していた。2、3日放っておいて強制的に忘れようとしていたが、わだかまりは完全には消失していない。

そういえば~、とかつて神社神幸祭で同席したものの中に、笛を自作している人がいる、という話を思い出した。趣味で楽器を作る者が外にいる、というので、おぼろげながら記憶の奥にとどまっていた。それがあの麻布さん、だった。名刺ホルダーをひっくり返すと、底の方に重なっていた。紛れもなくその人物に間違いなかった。

その夜に名刺をたよりに電話してみると、あいにく不在で奥さんに伝言して電話を切った。やはりことは自分の思い通りに進まないのが現実で頼るのは自分しかないか、となかば諦念の心境になった。

それから一週間して本人より電話があった。いろいろ、その昔の話しをして記憶を復活させた。笛の製作を依頼すると快く快諾してもらったので、伺う日程と時間を決めて電話を切った。まったくリトマス紙のようにいい、悪いで、ころころ変化する自分の心象にあきれもしたが、でも、それらは決して徒労のカテゴリーとは別だと、自分に箍を撃ち込んだ。そうなのだ、そうして己を鼓舞することで心のタイトロープは常にピンと張っている、そう言い訊かかせた。

真田さんへ~

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