MRIの音

MRI音源がどうなっているのかきになったので~

sae-4断面が決定されてもテレビの映像と同様に画像の各マトリクスの個々の情報が入っていないので画像にできません。

縦横軸のマトリクス毎の情報を得るために、先の傾斜磁場を少しずつ変化させてマトリクス数(例256個)の水素原子を『励起&緩和&データ収集』のセットを延々と繰り返します。

ここでお気づきになったと思いますが、より高画質(マトリクスが細かい)で撮影するほどこの手順数が増えますので撮像時間が要するということになります。

また、ゆっくり繰り返しているのであれば単調な音でそれほど大きなものではないのですが、検査時間を現実的なものに納めるためには間隔をできる限り短縮せざるを得ません。つまりはトントン♪ が ガーガー!ドンドン!!に変わっていくわけです。音の発生源はそういうところです。教科書的な原理上はトントンなのです。

高速にする(短時間で終える)ことで大きな音になるわけです。
特に頭部の検査ではこの傾斜磁場の繰り返しが耳付近で行われるので音はより大きく感じます。ヘッドフォンをしてBGMを流していますがそれでもやかましいです。
呼吸停止など技師と患者さんのコミュニケーションが必要な腹部の検査では耳栓はできないので我慢していただいています。
今回は簡単にMRIの特徴を解説してみましたが、少しでもご理解いただけたら幸いです。事前の説明で患者さんがリラックスして検査を受けて帰られるように努力したいです。




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