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大谷翔平ドジャース会見のチラリ時計

グランドセイコー「SBGM221」大谷翔平

大谷翔平がドジャースとの「7億ドル契約」会見で着用したグランドセイコー「SBGM221」とは?

12月14日(ロサンゼルス現地時間)、大谷翔平のドジャース入団会見が開かれた。注目が集まったのはその契約額、そして彼が着けていた腕時計だった。

By Oren Hartov Translated and Adapted by Yuzuru Todayama

2023年12月19日 GQJapan 記事
世紀のスーパースター、大谷翔平が、10年で7億ドル(約995億5000万円)というプロスポーツ史上最高額でロサンゼルス・ドジャースと契約した。契約額と同じくらい注目されたのが、12月14日木曜日(現地時間)に行われたドジャースタジアムでの入団会見で大谷が着けていた腕時計だった。

報道されているほどの年俸が約束されたとなれば、誰もがダイヤモンドでもちりばめた成金趣味の時計に手を出しそうなものだが、大谷は違った。彼が着けていたのは、
グランドセイコーの「SBGM221」。39.5mmのメカニカル自動巻GMTウォッチで、価格は5000ドル(約71万円)にも満たない。
日本で生まれ育った大谷にとって、自身のヘリテージへのプライドに溢れたチョイスと言えるだろう。しかし、この時計が素晴らしいのはそれだけではない。

Shohei Ohtani smiles as he answers questions during the Shohei Ohtani Los Angeles Dodgers Press Conference Rob Leiter/Getty Images


SBGM221

大谷翔平がドジャースとの「7億ドル契約」会見で着用したグランドセイコー「SBGM221」とは?

ドレス感のあるクラシックなチョイス

グランドセイコーは1960年以来、日本国内で上質な高級腕時計を製造し続けてきた。セイコーが比較的低価格帯の製品を手がける一方、グランドセイコーは数千ドルから数十万ドルの製品でハイエンド市場を担ってきた(セイコー・ブランドにはそれよりもさらに高級なラインであるクレドールも存在し、貴金属を素材にしたファインウォッチを製作している)。

美しいピースが揃うグランドセイコーのカタログにおいても、SBGM221は一際光るアイテムだ。ボックス型サファイアクリスタルの風防と、シグネチャーのザラツ研磨を施したステンレススティールのケースは、クラシックなミッドセンチュリーの趣を湛えながら、現代的なやや大きめの寸法に仕上げられている。
また、アイボリーの文字盤にはバーインデックス、その内周に24時間表示、シンプルかつエレガントなドーフィン針、さらにブルーのアロー型GMT針を備え、2つの時間帯を瞬時に把握できる。

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デュアルタイムの腕時計といえば、もちろんロレックスのGMTマスターが王道だ。しかし、重みのあるスティールケースとブレスレットには、質実剛健ともいうべきユーティリティ感がつきまとう。一方、ブラウンのクロコダイルレザーストラップがあしらわれたSBGM221のルックはよりドレッシーだ。機能面では、ムーブメントにグランドセイコー独自の「キャリバー9S66」を搭載し、最大巻上時約72時間の駆動時間を確保。平均日差も+5秒~-3秒の精度を獲得している。デザイナーの小杉修弘は、厚生労働省によって「卓越した技能者(現代の名工)表彰」に選定されている。

どんな時計だって思いのままに購入できるであろう大谷だが、おろしたてのドジャース・ユニフォームに身を包んだ彼はグランドセイコー SBGM221が実によく似合っていた。

大谷翔平選手がドジャース入団会見時に着用した腕時計については、型番や入手経路など真偽が定かではないものも含めて情報が錯綜している。

そこで、『GQ JAPAN』編集部からセイコーウオッチに確認したところ、「大谷翔平選手とは以前より広告契約させていただいておりますので、弊社から、グランドセイコーを含む腕時計を贈呈しております。
ですが、今回の入団会見で着用されていた腕時計については詳細は把握していないため、弊社からのコメントは差し控えさせていただきます」との回答があった(2023年12月19日)。

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