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正論の轟音、鳴り止ませたいよ/成宮アイコ

雨の日のさくらが、笑うほどきれいだった。そっちはどう?

うーん、なんか、頭がうるさいっていうのは、いろんな場面が常に進行しているの。カレー食べていると「いま、ナンを持っていますね」という冷静なナレーションのひととか、さっきまで別の人としてた会話でやっぱり言えばよかったっていうのを実践して話しの続きをやっているわたしとか、目に入った別のテーブルの人の会話につっこみをいれていたり、とにかく言葉が何重レイヤーにもわかれて鳴り続けている感じ。

でもそれって、ぜんぶちゃんとわたしなの。
概念としてのわたし。自分っていうのはわかる。

だから実際、現実世界でしている会話にうまく集中ができない。ぜんぶ聞こえてて(実際には聞こえない言葉も)、ぜんぶ聞き取れない感じかな。

なにも聞き取れない聖徳太子状態。

もしそれが、自分への加害性のあるものだったり、不必要に暴力的な正論だったとしたら、それが好きな人の中にも流れているとしたら、わたしはそういう轟音を鳴り止ませたい。

母の日が来るし、父の日も来るってさ。
無。

ム!!!!! って感じする。春がよくない。


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