ぎっくり背中

「うっっっっっっっっっっっ!!!!!」
息を吸い込んだ瞬間背中に痛みが走り、そのまま動けなくなった。

背骨と左側の肩甲骨の間くらい。デスクワークをずっとしていると痛くなる場所だ。出かけようと支度をしている途中、何気なく息をすうっと深めに吸い込んだら、ピシッ!! とつるような痛みが走った。そのまましばらく浅い呼吸を繰り返し、痛みが引くのを待って、横になった。

「急に背中が痛くなって、動けなくなったの。息を吸うと痛くて、大変だったのよ!」
天井を見つめていたら、母の言葉を思い出した。
多分、同じだ。きっとこれは、「ぎっくり背中」だ……!
そう思ってネットで調べてみたら、症状が似ていたので、おそらく間違いないだろう。

ぎっくり背中は正式な病名ではなく、軽度の肉離をしている状態とのこと。運動不足や同じ姿勢を続けているのが原因で起こるもので、痛みがずっと治らない場合は病院(整形外科)へ行ったほうがいいそう。(すべてネットで調べた情報なので、正確でない可能性あり)

仕事もそれ以外でも、基本的にPCをずっと見ているし、ここ数日はとくにPC作業の時間が長かったので、背中のコリや疲れは感じていた。しかし、ストレッチなどはとくにせず。さらに、以前は定期的にヨガに通っていたけれど最近はさぼりがちで、運動もまったくせず。自宅にはデスクがなく、ソファーテーブルを使っているものの快適とは言えない作業環境……と、色々と思い当たる節はある。

しばらく横になっていたら痛みは引いたけど、その日は出かけるのをやめて、家で1日過ごした。何もできず、ぼんやり天井を眺めながら、スマホをたまにいじったり、テレビの音を聞いていた。(ベッドとテレビの位置関係により、横になった状態では画面が見られない)

明けて今日。痛みというほどではないけど違和感はまだあるので、出かける予定は取りやめた。
何もできず、横になったままスマホでロバート秋山さんのクリエイターズファイルのYouTubeをひたすら見る。好きなんだよねぇ、あのシリーズ。特に好きなのは、「透明すご過ぎて見えない17歳の女優」ってやつ。

少しPCに向かってみたけど、背中に違和感があって、ここで無理をしたらまた痛くなりそうだと思い、やめた。
メルカリで売れた本を配送するためコンビニへ行き、帰りにカフェに寄った。そして、スマホでこのnoteを書いている。

少し前の私だったら、背中を痛めていても、構わず仕事をしていただろう。自分の限界をわかっていなくて、あれこれ詰め込み過ぎて、しょっちゅう体を壊していた、昔の私なら。

仕事でもプライベートでも、やりたいと思ったことはすべてやりたかった。好奇心旺盛と言えば聞こえはいいかもしれないが、欲深かった。両手いっぱいに荷物を抱えていても、ひとつも手放さずに、新しいものをどんどん手に入れたがった。

本業の他に個人で仕事も受けていたし、平日夜にも予定を詰め込んでいた。彼氏との時間も友達と遊ぶ時間も減らしたくなかったけど、自分の時間も欲しかった。睡眠を削ることで足りない時間を補おうとして、結果いつも寝不足だった。バカだった。振り返ると、明らかにオーバーワークだった。

1日は24時間で、私の体はひとつで、体力には限界もあって。当たり前過ぎる当たり前の前提条件をすべて無視した。目の前のことに猪突猛進で、体調を崩してやっと気付く。
30歳になるまで、そしてなってからしばらくも、そのサイクルを何度も繰り返してきた。力の抜き方がわかってきたのは、最近になってから。

「若い頃みたいに無理できない、健康が第一よね」なんてババくさいことを言うババアにはなるまい、と思っていたけど、見事にそうなった。健康が第一よ。ちょっとくらい仕事休んでも死なないけど、仕事休まなかったら死ぬからな。

とはいえ、タイムマシンで過去に戻って若い頃の自分にそれを伝えたところで、「うるせぇな」と思って聞かなかっただろう。だからもし、過去の自分に何か言うとしたら「まぁ、死なない程度にね」くらいかな……。

背中は大分よくなった。クリエイターズファイルの動画をあと1本見たら、夕飯の支度をしよう。

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中村 英里

エッセイまとめ

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コメント2件

ちょうど今日、僕も同じような症状でした…。
PCが原因の可能性。。
心当たりがあります^^;

お互い気をつけましょう。笑
お大事にしてくださいね。
背中痛いのは辛いですよね……鈴木さんも、お大事になさってくださいね。
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