輪っかの中に入ることが苦手だ。
すでに出来上がった輪っかに、である。

簡単な言葉を使えば、「入〜れて」が言えないのである。
妙に緊張する。
自分以外ですでに出来上がっている雰囲気を、自分で壊すことが怖いのだ。
私が入ったことでみんなが黙っちゃったら、私のせいになる。
私は話を盛り上げられる自信がない。
みんなをぶち上げることができない。というか本当はできるようになりたい。
20年来思ってきた。のに習熟しない、練習もしてきたつもりなのに。
そろそろそんな自分を受け入れ始めているが、それは非常に悲しい行為である。

御多分に漏れず本日もそれをやっている。
職場の片隅の盛り上がりが大好きな私はしょっちゅうそこに行くのだが
入れないので真面目なフリをして書物読み読みその場にいる。
リアクションしないと（しなくても）盗み聞きみたいになっちゃうから、せめてと
肩を揺らして笑っちゃったりする。ちょっとそれ以上は何も身についてない。
「つめだちゃんさ〜」
先輩が声をかけてくれた時が輪っかに自分が入れた時。
これで自信を持って輪っかに入れる。そうじゃないと、なんか、入っていいのかわかんなくなっちゃう、、、、、

てな言い訳をしている自分にふと気づいた。
多分、多くの人は楽しい話に入ってこられたことに対して何の嫌悪感も抱かないのではないか。

長々と管を巻いてきたけどやめよう。もうやめにするんだ、「入っていいのかわかんなくなっちゃって」というやつを。甘えを1つずつ捨てよう。
入っちゃえ。入っちゃえ輪っかん中。
話題なくても入ろう。1個悩みでも持ってっとけ。
堂々と情報をもらえるように頑張ってみよう。