マガジンのカバー画像

あたまのなか

21
運営しているクリエイター

記事一覧

居る、のこと

居る、のこと

2018年12月末に約4年間働いていた職場を辞めた。同じ年の5月によし辞めよう、と決意した。
それから辞めるまでの7ヶ月間、せっせと貯金したり、求人サイトをひたすらスクロールしたり、やりたいことを書き出したりした。
残業が多く休日出勤も多い職場だったので疲れていたし、やりたいこともたくさんあって日々生きるのに必死だったから次の仕事のことは具体的には考えてなかった。休みをつくろうと、あえてすぐに次を

もっとみる
過程を目的にしてもいい

過程を目的にしてもいい

物事は結果よりも過程が大事という話はよく聞く。どちらが大事かは知らないけど、わたしは過程がすき。

少し前に就学・就職支援企業の取材を受けたときに、この仕事のやりがいは?何を得ましたか?これからの目標はありますか?と聞かれてうんざりした。
ほぼ誘導尋問だった(話すプロではない素人に対してそうなるのは必然的だと思うのでそれに対する嫌悪の話ではない)ので、客観的にみたやりがいや得られたものを羅列し

もっとみる
筆者の考え

筆者の考え

前回投稿した文章は初めてわたしがわたしじゃない人のことを主語にして書いた文章で、わたしじゃないけれど、これはわたしで。

好んで架空の物語を読んでいなかった。けれど、架空の中に"その人"が入っていることがある。ということに気づいてから物語を読むのが少し好きになった。

わたしは今となっては少し特殊な仕事をしていて、古くからの、とある技術が必要なことで、さらに伝統芸能にも関わりがある仕事なの

もっとみる
虹の中

虹の中

ーーおーい、君の家が虹の中にあるぞオ

昼下がり、窓の外からなにやら声が聞こえてきた。
虹の中にある?
いったいどういうことだろう。
そう思いながら窓の外をちらりと覗くと、声の主はこちらに向かって手を振り、やたらと目を輝かせている。

虹の中にいる。

そういえば朝、畑を見に外に出たときは雨が降っていた。
それがいつのまにか太陽が辺りを照らしている。

どうやらわたしは今、虹の

もっとみる
パラレルワールド

パラレルワールド

「みなさんはすごく詩的だけど私はそうじゃないから」

とわたしが言ったら

「???」
「いやいやむしろ詩的そのものでしょう」

と言われ、あれっそうなのか…?

とおもって自分のnoteを読み返した。

完全に詩だった。

わたしがnoteを読んでいてたまにぐっとくる表現があってそういうのをメモに取ってある。

「生まれたての雛を抱えているような慎重なあしどりで」

もっとみる
すきな色のはなし

すきな色のはなし

わたしのすきな色。

パステルグリーンとパステルピンクの組み合わせ。森の妖精。

オレンジとブラウンの組み合わせ。昭和レトロポップ。

それぞれ単体で好きな色ってわけではないけれど、組み合わさると好きな色。

小学生のときに配布されてランドセルにつけてた防犯ブザーのいろが黄色と水色の組み合わせた配色になっていて、その色はすごく嫌いだった。

単体ではいい色なのにね。

組み

もっとみる
あかちゃんになりたい

あかちゃんになりたい

ベビーカーのなかでふんわり包まれた赤ちゃんがそこにいるだけでまわりの人の表情がふわっとする。

人を疑うことを未だ知らず

無にも近いようなこころで

まわりのすべてが面白くて仕方がない。

おとなになってまで

そんなふうに生きている人がいて

天性のもののようなその生き方を

かつてはすべてがそうだったのだからと

軽やかに越えてゆく姿は眩しくて

いまさらなが

もっとみる
物の捉え方について

物の捉え方について

ふと、友達の話を聞いているときに気づいた。

話の内容の中に数字が入っていた場合、わたしはそれを理解するときに一度頭に数字の形を浮かべないと理解できない。

「なな」なら 7
「よんじゅうろく」なら 46

という形を思い浮かべてやっと なな が 7、よんじゅうろく が46であることを理解できる。

それを思い浮かべるときは話している人の顔が見れない。(空を見ていたり他の

もっとみる
買えないソファ

買えないソファ

社会人になって3年目。

ひとり暮らしも3年目。

ひとりで自分の面倒をみたり生活を整えることも慣れてきた。少しずつ部屋の中も自分の気に入るものを増やしていっている。自分の部屋が自分の部屋になりつつある。

ソファを買いたいなと思って気に入るものに目星をつけていた。白くてフカフカのソファ。私が住んでいる1DKの部屋にぴったりの、私のためのソファ。

でも私は今それを買えずにいる。

もっとみる
遠ざかる過去をひき寄せる

遠ざかる過去をひき寄せる

昨日が遠い。
とてつもない速さで遠ざかっていく。
わたしはそれがかなしい。
どうにか手元に捕まえようとするけど昨日はもうすでに昨日になってしまっている。もはやわたしの腕を精一杯のばしても届きそうにない。

人は死ぬときに人生の走馬灯をみるらしい。わたしはそれを見てみたいと思っている。

でもあまりに昨日が遠くなりすぎていざというときにそれらがわたしの元にやってこないような気がする。

もっとみる
みず

みず

熱いお湯にさわりたくない。
冷たい水にもさわりたくない。

わたしはぬるいみずにつかってた。

熱いお湯はホワホワの湯気があがって肌をつつみ、
冷たい水は夏の日射しを浴びてキラキラしてる。

それらを求める人がいる。

少しうらやましい気がしてくる。

でもぬるいのよさは、わたしが誰よりもいちばんに知りたい。

本当はもう、すこしだけ知ってる。
#ポエム #哲学 #生活

イライラ の 発見

イライラ の 発見

"相手の気持ちを考える"
ことをするときに自分の無力さを感じるときがある。

会社に入ってまだ間もない頃、一度ものすごく忙しい時期があった。毎日残業で毎週休日出勤。次の休みはいつあるのかがわからなくて闇の中を進むような毎日が続いた。
そのときに、はじめてイライラする、ということを知った。
誰かに嫌なことをされてイライラしたわけではなくて、環境に耐えられなくなって自分のなかから湧き出してくるイラ

もっとみる
飽きに寛容でありたい話

飽きに寛容でありたい話

わたし基本的に三日坊主なんですよね。
でもべつに三日坊主のじぶんは嫌いじゃない。
(自己肯定に定評があります。)

でも一応目標は決めてる。
目的は特に無いんだけど。

強いて言えば書くことの目的は生きること、かな。

こうなりたい はないけど、
こうしたい はある。

このnoteは毎日書くっていう目標を決めたので毎日書いてます。

三日坊主になるかなっておもったら1週間続き

もっとみる
技術が発達するとどんどん面白くなる。

技術が発達するとどんどん面白くなる。

読み手の反応を得ようとする書き方をするとなんか読みにくいなって気がしたので自分本位の書き方で今日は進めようかな。
伝わるようにはしてるつもりです。

前回のnoteを読んで面白いな、とか見に行ってみたいな とちょっとでも思ってくれた人向けの続編。

ただの考察まとめなので興味のある人しか面白くないと思う。

モネの絵から視点の捉え方による絵画の表現の違いとジャポニスムの影響、また、キュビスムに

もっとみる