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サラ金の歴史。

読みました。

渋い本読むな~、って思われそう。

でもね、おもしろかった。

興味深い、という意味でおもしろかった。


私はずっと、お金がないとできないことは貯まるまでやらなくていい・利子を払ってまで手元のお金を増やすことは必要ないと思っていて、お金を借りる人の気が知れませんでした。


サラ金とかはともかく、銀行に勤めてたくせに、お金を借りることに対して疑問を持っていた。特に消費者ローン。

だって、自分の持ってるお金の範囲内でできることやればよくない????利息分を含めたら膨大な返済額になることを考えたら、もったいないなー、って。年金担保貸付とか、利用する人の気が知れないんですけど。なんで借りるんだ?ってちょっと罪悪感を持ちながら事務と営業してたな~。

でも、消費者ローンとかサラ金はなくならない。むしろ金融機関の稼げる手段のひとつになってる!

一方で、借金まみれになって自己破産する債務者や、自殺する人がいるから「サラ金は悪だ!」って考える人もたくさんいるとおもう。


この本は、どういう風に消費者金融が今の状態に成長してきたのか?とか、サラ金企業の創業者の話とか、お金を高金利で貸すことは悪なのか、とか、債務者を減らすために金利を下げることのデメリットとか、消費者金融がセーフティーネットになる可能性があるとか、すごくフラットな立場で書いてあったので、なるほどな~。と思えることが多かったです!


最初はお金の貸し借りは親戚とか友達との信頼関係に支えられてたそう。そして、お金を持っている・他人に貸しているということは権力の象徴とか優越感を得られる行動だったみたい。うん、分からないこともない。


そんなことが色々と書いてある。


詳しい内容は実際に読んでください。



感想としては、

こんなにも叩かれるサラ金がどういう風に大きくなってきたかは非常に興味深かった。ビジネスとして成り立っているので、ある程度の合理性はあると思う。でも、やっぱりお金を借りたり貸したりすることに対して、個人的にあまり良い印象があるとは思えないな~。自分のできる範囲内でできることをすればいいのに、って思ってしまう。借りれるときに借りれるだけ借りて、借りたお金を返さない人が一番賢いって考え方もあるかもしれんけど、それは卑怯じゃないか???また、手元の資金があることが安心、一気に減るのが嫌だという考え方、これも確かやけど、なんかそっちのほうがもったいないって思ってしまう。これは価値観の違いなので正しいか悪いかは判断できませんが。むずかし。

住宅ローンくらいのレベルだと、ありがたいのかな。



あ。一つ思ったことがある!
債権回収という仕事は、人間にしかできないと思った!
あれこそまさに、感情労働そう。同情の気持ちを押し殺して取立てするとか、めっちゃストレス溜まりそう…。
わたしには無理だ!



しっかりと物事を考えさせてくれた1冊。
新書大賞第1位やし、人気なんやろうな。
内容は、私は興味深いものだと思いましたっ。
興味があればぜひ。

これね。


(スキー以外のこともしてたんだ。実は。)


では(^O^)

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