noteに書けてなかったけど、3頭振り、3ヶ月振りのストリップ劇場。東洋ショーよ、私が帰ってきた。4月と5月は香盤をチェックしてここ行きたいなとか考えてたはずなのにうんともすんとも足が向かわず……。これだけ期間が空くともう行くのに緊張するよね。

　銀色のやつ！サンキュー大和さん

　というわけで。急な外出に時間が押され、怒りの残業で仕事を一区切りつけてから行くことになりました。ちゃんと働けて偉い。4回目の前半だけでおいとまさせていただきました。

１番目　桜庭うれあさん　

　ずっと言い続けてる、私のスト活原点と言える踊り子さんで大好きなお気に様の1人。4月にも東洋ショーに乗ってくださってたのに足を運べなくてめちゃくちゃ後悔してたところ、また早々に乗ってくださって本当に嬉しかった。暗転板付で「そこにうれあさんがいる」と視覚が捉えた瞬間に胸がいっぱいになって、お顔が見えた時にはもう泣いてた。あぁ、またお姿を見られたという安堵と、過去の悔いが昇華された気持ち。好きな人がいる、応援したい人がいるならやっぱり会える機会と時間をもっと愛しんで大切しなきゃいけないと思いました。はよ演目の話せい。
　4回目の演目は『てるてる』
　てるてる坊主に扮したうれあさんから始まる可愛らしい演目で、途中お客さんと一緒に楽しむ振り真似も組み込まれていて、雨がテーマになってるけどしっとり湿り気を帯びる方向というよりむしろ、雨上がりの喜びや、雨の楽しさに方向が向いてるような演目に感じました。雨が降っても水玉模様って可愛くない？雷はパチパチキラキラと重低音がロックでカッコ良くない？捉え方を変えて雨を楽しんでいたら晴れやかな虹が美しいフィナーレを飾ってくれるよ。そんな風に私は感じた。小道具のレインボー傘でポーズが見え隠れする瞬間が妙にエロく感じてしまったり。何より演目をやり切るうれあさんの身体に浮かぶ汗、身体を伝う汗がいい。(汗がいいって)

２番目　倖田李梨さん

　当然名前は知っていたけど、今回初めましての踊り子さん。関西の劇場に乗られるのは珍しいのかな？ストリート系のファッションに身を包み、フルフェイスで素顔を隠したままHIP HOPの音に乗せたダンスがとにかくかっこいい。世間の目？評価？そんなものは中指を立てて蹴散らしていく。構ってる時間も勿体無いと言わんばかりに突破していく圧やスピードを感じて、振り落とされそうだった。半ば観客を置き去りにしていくような圧巻のダンスパフォーマンスには、少しだけ鈴木千里さんを思い出した。曲が進むにつれ、マスクを取り、上着を崩して生き生きと、ようやく「楽しそう」と少し感じられる表現が見えた気がした。衣装替えは1回。何度も衣装替えがあるのも華やかで好きなんだけど、1回だけというのも潔い感じがして好きだなぁ。ベッド着の腰紐を首に絡めたり、胸元が乱れても関する事なく頭を振り乱し、一心不乱に踊り続ける。その様子から目を離すことが出来ないし、手を叩いてる余裕もない。生と死が見え隠れしてるこの感じ。盆でのパフォーマンスがまたすごかった。さっきまでお客さんのことを置き去りにしてた感じなのに、盆へ移動した途端に観客を一人一人捕らえにいくようなパフォーマンスに変わった気がした。ポーズが隙間なく切り続けられる事で場内はずっと拍手喝采状態。万感の拍手の豪雨を受けてベッド着を大きく広げて花道を歩く姿はあまりにもカッコ良すぎた。これは入場料だけで見ちゃかんと思った。OPでは私の大好きな曲に合わせて岩下の新生姜ライトを片手に出てこられてテンションぶち上がってしまった。

３番目　藤咲茉莉花さん

　こちらもまたはじめましての踊り子さん。出番アナウンスの後、場内が暗いまま盆に道具をたくさんセットされていてどんな演目になるんだろう？と興味と期待がめちゃくちゃ高まった。1曲目から、真っ白なドレスで舞う姿は心残りや後悔みたいな少し湿っぽい儚さが、真っ白な藤咲さんのお肌とライティングで胸をいっそうぎゅっと締め付けられるような心地だった。もう記憶がおぼろで申し訳ないんだけど、この演目、衣装替えってあったかな？一部記憶が飛ぶくらいの演出だったのが、盆でのライブペインティング。盆にはイーゼル、キャンバス、椅子と全裸の藤咲さん。指で色を掬ってはキャンバスに塗りつけ、描いていく。やがて色を掬った指でゆっくりと身体をなぞり、模様を描いてゆく。自分の身体もキャンバスにして「藤咲茉莉花の世界」を作り上げて描き上げられているような気持ち。誰かを想って湿っぽいんじゃない、自分の世界を描いて、それは最後にキャンバスを破り捨てる事で完成され、新しく美しい世界として完結されるという風に感じた。身体に刻まれている彩り豊かな模様の身体と椅子で次々ポーズを切る姿はとても美しかった。

　ここで今回は劇場を後にさせていただきました。今週行けてよかった、ええもん見たなぁと胸が熱くなった。