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無題 (本音)

そうか。私。君の唯一になりたかったんだ。

そんな、切ないことに気がついてしまった今日。
追い打ちをかけるように、もう一つ大事なことに気がついた。

誰かを唯一として愛せているのか。

よく、二兎を追うものは一兎もえず、と言うけれどあのことわざを恋愛に置き換えると、複数同時にアプローチしても、誰とも恋は始まらない。と言う意味になると思っていた。

きっとそういう意味もあるだろう。
だけど、こうとも言える。

愛した分しか、愛されない。


そう。
一人だけを愛せるなら、
きっと私も唯一の存在として愛される。

私が50%でしか愛さないなら、
愛される時も誰かと半分こ。
私がたくさんの人を愛するなら、
たくさんの人が愛してくれるけど、
その一つ一つが比例して軽くなる。

100%完全に得られることは絶対にない。

二兎を追えば半兎しか得られず。


誰かの唯一になりたくて、
必死にたくさんの人と恋をして、
その度にたくさん傷ついてきたけれど。

私は誰一人、私の100%で愛さなかった。

だから、
私は何処まで行っても、
誰かの唯一には、決してなれない。


だけど。
やり直すには、もう手遅れ。
私は手放せない。

たとえ100%じゃなかったとしても。

全てを棄てて、ひとりになるには、弱すぎる。

だから。
私は今日も、知ってしまった君の嘘を飲み込んで。
気づいてしまった自分の本音を塗りつぶして。
1対1になり得ない恋を。
何もなかったように、続けるのだろう。

読んでくださるだけで嬉しいので何も求めておりません( ˘ᵕ˘ )