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瀧川鯉斗・双葉改メ三遊亭藍馬・立川吉幸真打昇進披露興行(2019.6.11)

「寄合酒」幸之進
「漫才」ナイツ
「壺算」傳枝
「ちりとてちん」圓馬
「奇術」北見伸
「蜘蛛駕籠」小遊三
中入り
新真打披露口上
「お菊の皿」藍馬
「紙入れ」鯉斗
「蛇含草」鯉昇
「太神楽」ボンボンブラザース
「明烏」吉幸

バスの時間を読み損ねて、開口一番には間に合わず、「寄合酒」の半ば、棒鱈のあたりから。

演目の最中でもズカズカ入っていく人、着信音を鳴らす人、ヤニが切れてのべつ出たり入ったりするニコチン中毒の人、大いびきの人、箸が転がっても笑う人。

そう言う市井の人もやってくるから、寄席なのである。
幸い、極端な不愉快事は起こらず。

テンポの良い漫才で大笑いしたり、常に新しい何かを盛り込んでくる奇術に感心したり、ベテランの軽い噺に和んだり、ダレ場で欠伸を堪えたりしつつ終盤。

沈黙の数秒で引き込んでからの静かな語り出し、「蛇含草」そのものは出てこない「蛇含草」に唸る。

ヒザで出てきたボンボンブラザース、鏡味繁二郎の耄碌芸の危なっかしい面白さ。
(眉間のトコに紙の棒立ててバランス取るやつで、よろめきつつ客席一周)
危なっかしく見せているのか、実際危なっかしいのか判然としないが、事故は起きない。

トリの立川吉幸、マクラもそこそこに「明烏」、入れ事も無しでみっちり。
新真打だがペテランのような貫禄。 じっくり聞かせてしっかり笑わせて終演。

食って行ける芸であることを再確認。
何故か蕎麦を手繰りたくなり、途中下車して六文そばに駆け込む。

良い夜だった。


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