春名あかり生誕祭~サヨナライブ~

春名あかり(ex.CURATIONS)のアイドルとしての活動を終える主催ライブ。

CURATIONSは押上のWallop放送局を拠点に活動していたアイドルグループ。 Wallop放送局の夏祭りで出くわし、耽溺したまま秋を迎え、秋の終わりに活動を停止してしまった。
所属していたメンバーはそれぞれ、別のグループに移籍したり、雌伏したり学校に通ったりしている。

CURATIONS活動停止直後は流石に意気消沈していたようだが、アイドルとしての活動を年度末迄と決めて肚を括り、セルフプロデュースでライブのゲスト出演などをこなし、オリジナル曲まで作って最後のライブの準備を進めてきた。
別の形で芸能の仕事は続ける春名あかりだが、アイドルという体でライブなどに出るのは、これでお仕舞い。

開場も開演もほぼ定刻。 
先ずは春名あかりからご挨拶と諸注意(撮影に関しては春名あかりのみ可)、一曲歌って温めてからゲストへ。

星乃ちろる
手持ちのオリジナル楽曲の中から、「春」や「桜」に因んだものを選曲。
歌の間に次の曲にまつわる話や近況、春名あかりとの馴れ初めなどを折込んで来るのだけれど、客を巻き込み逸らさない。
曲の見どころや振り付けなど、客にやって欲しいことについて、示唆はするが執拗に煽ったりはしない。

柚希未結
体力の化物。 持ち時間の殆どを繋いだオケで休まずに歌い踊り続けて、体力は勝負の振り付けの曲には春名あかりを巻き込み、意地の張り合いで息も絶え絶えになったところでMC。
初めは荒かった息が、見る間に整う。 そもそも歌っている間は涼しい顔で、苦しそうな顔ひとつしない。

春名あかり
如何に客を楽しませるか、自分も楽しめるか、遣りきれるか。 練られた選曲に客も応える。
何処まで応えられるか試すようなところもあり、客に対して挑戦的ですらあった。
客の方も無茶の仕納めと言う感じで、節度のある無鉄砲。

途中、CURATIONSの持ち歌から春名あかり作詞のものを一曲。
CURATIONSは活動停止の発表が客前では為されなかったので、これで漸く一と区切り付けられた。
そう感じたのは私だけではなかったようで、男泣きに泣いている向きもありつつ、笑顔と涙が交錯。

これ迄の流れやこれからの事についても話せる範囲で説明。
話す脳とその先を考える脳を並行して働かせられるので、喋る仕事の適性は有ると思う。
人生の紆余曲折を上手く活かせているのが言葉の端々から伝わる。

バースデーケーキやプレゼント、花束の贈呈など。
とっちらかった春名あかりの扱い方を知っている柚希未結と、こまごま気の回る星乃ちろるがさり気なく支える。
最後は笑顔で終演。

なんと言うか、所謂「地下」と呼ばれる所の場の「演者に対して割りと失礼」な空気にはやはり馴染めないので、物販は音源のみ買って退散。
失礼と言うか小馬鹿にしていると言うか。
これがこの場では正しいのなら、私は正しくなくて良い。

「このグループでアイドルとしてのキャリアをお仕舞いにしよう」と思っていた所が不可解な理由で空中分解し、セルフプロデュースで体制立て直して主催ライブでキャリアを終える。
店頭に並ぶものではないが流通には乗る音源を作って置き土産にする。
なかなか出来ることではないのだけれど、そこを貶す神経が分からない。

そう言う場を作ってもらえない、作れない人の方が客にも演者にも多い訳で、互いが成仏しやすいセレモニーを執り行えただけでも称賛には値する。
一人のアイドルの告別式として、良くできていた。


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