浜田翔子×福島裕二写真展

渋谷、ギャラリー・ルデコの5階・6階。
5階が受付になっており、6階は新作と動画。
(参考:昨年8月に同所で開催された写真展の時のレポート。)

本人在廊の無い時間帯だったことも有ってか、じっくりのんびり見ることが出来た。

一枚々々が兎に角大きい。 糊塗はしないが殊更暴き立てる事もしない撮り方なので、大伸ばしにすると粗のひとつも出そうなところ、隠し立てもせず、メイクで誤魔化しもしていないのに破綻しない。

寄って細部を見てから、引いて全体を見ると、印象が変わる。
空いている時間帯に足を運ぶことをお勧めする。

右目と鼻先にだけピントの来ているアップのカット。
産毛まで写っていると言う事が、弄っていない証であろう。
トウシューズで爪先立ちになったヒザ下のカットの浮き上がる静脈や、大写しになった目尻などから確実に歳は重ねているのは見て取れるが、それでも見せて困らない程度には整っている。

渋谷。 109を望むスクランブル交差点に制服風ブレザーで佇む写真。
全く違和感なく風景に溶け込んでいる。
時が止まっている訳ではなく、時の流れの中で変わらぬものが有ると言う事。
歳相応と年齢不詳、二律背反する要素がそれと分かるかたちで併存。

不思議な写真展だった。

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