村田兼一写真展 『人鳥(ペンギン)と巡る冒険』

毎月のように刺激的であったり見応えがあったりする写真展が開かれる神保町画廊。
今月は村田兼一、月末から七菜乃、来月は清田一樹と続く。

表題の通り、画面を構成するいつもの静物にペンギンが加わる。
ペンギンと言っても勿論置物なのだけれど、動物の頭骨などと比べると生き物に近く、好奇心旺盛な鳥であることもあって、画面に生気と滑稽味が。

モデルの傾向が変わり、目鼻立ちの整った分かりやすい美人二人、と七菜乃。
メイクと衣装次第で、どう見ても七菜乃でありつつ、別のものに化けられるのに驚く。

動物の頭骨であったり、日本人形の手であったり、硬いものが肌に当たって凹みが出来ているカットがあり、皮膚の薄さと柔らかさが視覚からも伝わる。

湿り気はそれなりにありつつ、無臭。
そんな感じの写真で、ひたすら美しい。

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