きゃわふるTORNADO「トビキリナミダ」発売記念無料ライブ(30.9.23)

押上Wallop放送局にて、Spotifyでシェアすると抽選で入場する権利が当たるライブ。
当選枠に欠員が出て再募集があり、私は補欠合格的な感じに当選。

ステージ前1mくらいのところをパーティションで区切って、そこから後ろでオールスタンディング。
紐一本の「紳士協定」。

ほぼ定時にスタート。
「トビキリナミダ」のPVがステージ後ろの壁面に投影され、映像と現実が交錯し、同調する。

以下、メンバー雑感。

道地文子
体脂肪率が下がり続けており、心配の種が無くはなかったが、肌には張りがあり、杞憂に過ぎなかったようで安心した。
衣装が一人だけホットパンツだったりショートパンツだったりするのだけれど、一人だけ飛び抜けて股上の位置が高い。
脚を見せるのも宜なる哉。
かっちり踊りつつ、目の合った客に悪戯も仕掛けてくる。

宮瀬しおり
何度も書いているが、体幹がしっかりしており、動きに芯が有る。
なので規定の振り付けから多少逸脱しても戻って来られるので破綻しないし、振り付けに表情が支配されない。
宮瀬しおりの振り付けの動きは、フライ・バイ・ワイヤ制御による「全力」。 その時必要なエネルギーが過不足無く供給される。
見せない余力は担保されているので、不測の事態にも動じないし、踊りながら様々なところに目配りも出来ている。

石川野乃花
後天的に努力で補強した歌の巧さ。
杏斉の歌声が彩りだとすると、石川のそれは下地塗りのような、それが其処に在ってこそ絵が成立する基礎のようなもの。
手足や髪を振り回し、遠心力を上手く使って「その先」へ伸ばす、スイングバイ航法のような動きが美しい。

別所佳恋
振り付けの解釈の仕方が面白い。
動きを鋭くする事で単位時間あたりに出来ることを増やし、盛り込む。
石川と反対に遠心力を殺して、円を描く動きを同心円程度に収める事で動きを早めている。
スピーカーに攀じ登って客を煽ったりもするのだけれど、その際も目で確認は取っており、信頼関係が醸成されていることが窺い知れる。

杏斉ゆか
綺麗に歌い上げるだけでなく、時として感情を迸らせるような歌い方もするようになり、表現にまた一つ幅が出た。
歌うこと≒生きることなのだと思うが、その「生きる喜び」が歌声から伝わる。
「歌えない」と言う体調不良は精神的にも苦しかったのではないかと思われるが、それをしっかり糧に出来ていた。

神咲くるみ
石川と同じように遠心力を使った動きを多用しつつ、より遠くへ投げ上げ、投げ捨てるような、敢えて流した動き。
破調ではあるが、伸びやかで華も有る。
多少流れても戻せる地力が付いたからこそ出来ている。

CDのリリースが必ずしも「広く聴いてもらう」「広く知ってもらう」手段として有効ではなくなりつつ有る昨今、きゃわふるTORNADOの送り手も色々考えて打てる手を打っており、Spotifyでの配信もその一環。

CDのリリース方法にしても無料配布からメジャーレーベルへの委託から様々な方法が試されており、何が有効かは答えが出ていないし、配信するのと "どちらがより効率的" なのかも分からない。

配信にしても、何処と契約するか、バラ売りか聴き放題かなど、選択肢は多いが「CD以外の広く知って貰う為のツール」として、未だどれも決め手には欠ける。
「まずは見て貰う・知って貰う」施策としては理に適っているので、懲りずに仕掛けてほしい。

募集に欠員が出たお陰で私は入れた訳であるが、凡ての当選枠が埋まり切らなかったと言う事は、Spotifyに課金しないとシェア出来ない、応募できないと言う心理的ハードルが高かったのかもしれない。

心理的ハードルを乗り越えた客なので、ライブの見方・楽しみ方については、よくも悪くも統率がとれている。
一体感は疎外感と表裏をなすものであり、訳知りの純度が上がりすぎているようには感じた。

とは言え、特に声を出すでもなくニコニコ笑って見ている客も、壁の花になってのんびり見ている客も、それなりに尊重はされ、蹴散らされることなく楽しめており、ラインダンスや肩組み等をやる(やらせる)同調圧力に完全に支配されてしまっている所に比べれば、居心地は悪くない。

送り手の方でどう考えているかは分からないが、階層の違うアイドルの客や、アイドル客以外の客をどう取り込むかが、この先の課題になると思う。

見せる曲、聴かせる曲、盛り上がる曲、取り混ぜて約1時間。
山あり谷ありの一年有半の積み重ねを象徴する「これまでここから」で〆。

送り手の「次の一手」に期待したい。

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