楽しいムーミン一家2

楽しいムーミン一家で印象的なお話ベスト3は、龍の回と、魚を釣りに行く回と、森に火をつける回です。
森に火をつける回だけは違う意味で印象に残っているが、あまりに笑ったため、ベスト3にまで食い込む。

突飛な展開も結構多くて、それもこの作品の面白みを構成する大事な要素である…。


感想、2話「魔法の帽子」

・「孤独を知らないムーミンは、スナフキンが大好きです。」←かわいい

・ムーミンとスニフの男友達感、好き。

・夜中、スナフキンに起こされてウキウキで会い、川辺に行くムーミン。この2人、超楽しそうだな。最高の友人関係だ…。

・ムーミンが動くのに合わせて1人チューチュートレインみたいになるスナフキン

・「あたしスナフキンの口笛で目が覚めたんだもん」スナフキン迷惑で笑った。

・遊ぶために食事を途中で抜け出すの、子供ならではの行動がいいよなぁ。

・イケメンだから浜辺で待ってるのが許される

・ムーミンの作戦に乗っかって演技で喋るスナフキンという良さ

・「スナフキンはとても頑固なんだ」←スナフキンが体現する頑固者のポーズ

・帽子の周りを人力で掘っていて笑った。

・「帽子たおしてみようか?」言い方が良い。

・みんなビクつき過ぎて逃げる距離が長くて面白い。スナフキンですら岩陰まで隠れていて、全員リスクを背負い過ぎ

・ムーミン、自分があんなに泣いていたのに、フローレンに噛みつこうとしたからって姿を変えて笑ってるの、残酷でだいぶアリジゴクに同情した。
でも今回の件だけじゃないんだろうな。

・ディズニーみたいなスナフキンのくしゃっと笑顔、3話以降はもう見られない希少な笑顔。

・何も言わずにスナフキンの隣にすっ飛んできて、嬉しそうにくつろぐムーミン、スナフキンの事好き過ぎ。

・「大丈夫かなぁ」の言い方、良すぎる。

・ジャングルごっこを楽しむミィ、実が美味しいと喜ぶママ、強い。

・飛行オニ、良い人過ぎてこちらが申し訳なくなる。

・淡々と木をどけているが、重労働とかいうレベルじゃない作業量

・「一度でいいから、甘~い木苺のジュースを、たっぷりと飲んでみたかったのです。」←それは一番最初にやれ


3話「浜で見つけた難破船」

・「おいパパァ、お前さんこんな当たり前の事を書いてよく恥ずかしくないなぁ」「ムーミン!やっぱり今たべる」←好き

・いつもこんな美味しそうなパンケーキをおやつに食べているなんて羨まし過ぎる。

・ムーミン、スナフキンの事が好き過ぎて独り占めしたいがち。

・スナフキン、葉っぱで笹船を作って流して遊ぶという、暇の境地みたいな事をしているのに、何故かかっこいい。(何で?)

・日々運動不足の私からすると、早く遊びに行こうよ~!と走り回る姿を見るだけで、自分が悲しくなる(?)(こっちは重い腰を上げて苦しんでジョギングをしているのに、こんなに楽しい走る理由ある?みないな切なさ)

・日々腰痛の私からすると、ムーミンとヘムレンさんの腰が心配で仕方がない。

・船が倒れるも、わちゃわちゃはしゃぐ子供たちを見て微笑むヘムレンさん。こういう空気感がいい。

・紅茶の具合をしきりに気にするママや、浜辺の砂を触るスナフキンなど、喋っていない人に対する描写も丁寧で、こういうところが作品全体の、生きている空気感を生み出しているなぁと思う。

・船の作業でクタクタなみんな、毎日クソ楽しそうでクソ羨ましい。(労働が義務の世界では無理)

・「舵は私…」「えっ?!」って、「舵」と「家事」を聞き間違えたのかな?と今回新たに思った。

・パパとママが夜に2人きりで喋るシーン、めちゃくちゃ良い。両親がメインキャラとしてしっかりと出てきて、主人公と同じようにスポットライトが当たる作品っていいよな…。


4話「おばけ島へようこそ」

・ムーミンママがテーブルにパンケーキを置いてきたのは「家を空けている間に、誰かがお腹を空かせてウチを訪ねてくるかもしれない、そうしたら食べてくださいな」という事で置いてきたのだろうか?世界のママ…。

・船の上でハーモニカを吹くスナフキン。旅の楽しみ方を知っているよな…。その旅の楽しみ方が、ハーモニカを吹く事でみんなにまで広がっているのが素敵。
みんなも、無粋な事は言わず、それをBGMとして捉えて今の空間を楽しんでいるのがまた素敵だ。
口数が少なくたって、一緒に旅へ連れて行きたくなる人だ。

・「スナフキン、協力してくれ」こういう場面で声を掛けられる頼られ感。子供たちの中の年長者、という感じなんだろうな。
ムーミンがパパに代わって漕いでいて、偉い。

・「2人とも もっと一生懸命漕いでみて」スナフキンに対してもズケズケ言うミィ、ムッチャ好き。

・「嵐がくるかもしれない…」
何というか、子安さんの声と芝居の惹きつける力がそのままスナフキンに反映されていると思っているので、こういう時の一言も、オーラが凄いんだよね…(私が勝手に思っているだけだが…)

・スナフキンが棒を蹴る時の音のデュクシ感がすごい

・「でも濡れない方がいいと思う」の風情の欠片もないマジレス(好き)

・スナフキンの足にしがみ付くミィが良い。ミィはムーミンやスニフにはしがみ付かなさそうなので、スナフキンの事は頼れる存在として認識していそう。


5話「ニョロニョロの秘密」

・ヘムレンさんの度重なる失態、自分が仕事でミスかましまくる時と非常に重なり、親近感が湧いてしまうという異常事態が起きた。

・ムーミンを手伝いにテントを出て行き、テントに戻ってきたらハーモニカを吹いて穏やかな空間を提供する。人とむやみに関わるのは好きじゃないくせに、気遣いレベルはMAXという無敵の人物。

・ニョロニョロ=ムーミン作品のかわいいマスコットキャラという認識があるが、実際クッソ怖い。

・男性キャラで唯一まつ毛が描かれる男、スナフキン

・みんなが寝静まっている間に1人でテントを抜け出し、ニョロニョロの旅立ちを急いでムーミンに知らせるスナフキン。
「ムーミンに知らせたい、間に合ううちに彼にも見てほしい」というスナフキンの感情を生ませるムーミンは、大した男やで…。
そして、旅先の早朝にこういった光景を2人で見つめる時間は、かけがえのない経験だ。

現代社会に生きてしまっていると、この経験が一体何の役に立つのだとか、1分1秒を無駄にしてはいけないとか、そんな事にずーーーっと縛られて生きていかなければならないからこそ、ただこうして、自然の素晴らしい光景を感じて、それを急いで知らせたい友がいて、寝ていたって起こして連れて行って、2人で眺めて、本当なら、それだけでいいのになぁという気持ちにさせられる。

ただこちらと彼らとは人生が違うとはっきりしているため、もう憧れという訳ではないけどね…。でも理想的である事は確かだ。

・「まったく変なやつらだなぁ」「でも、あいつらから見れば、僕らは相当変なやつなんだぜ」
好きやり取り。

・ミィは見に行きたがると知っていながら起こさなかったので、やはりムーミンを特別視している。
ムーミンはスナフキンに特別視してほしいと願っていると思うが、心配しなくても、スナフキンはムーミンの事を特別視している。

ムーミンにとってのMAX仲良しは「いつでも一緒にいること」であるが、スナフキンにとってのMAX仲良しは「孤独な時間を絶対的に必要とする中で、それでも一緒に感動や体験を分かち合いたいと思う程の人と、その瞬間を共に分かち合うこと」であるのだと思う。

なので、そもそもMAXの内容が違うため、すれ違いが起きてムーミンがいつも寂しい思いをしてしまう訳だが、スナフキンが分かち合いたいと思うその矛先は、あなただけに向いているんですよ、とムーミンに教えてあげたい。

・スナフキンって自分が面白い、いいと感じるものに対して「面白い」「いい」と言い切って、それが良くないと言われても「こういうところが素晴らしいじゃあないか」と確固たる自分の感覚を持っているところが好きです。

・「面白いものがあるぞー!」→絶妙に怖い人形登場→「女の人ね。死んでるの?」「はじめから生きてはいないさ」(ブッ飛び会話)→近付いてみると想像を遥かに超えるデカさ(メートル級)、という怒涛の展開に笑う。

・「またヘムレンさんが、何かやったんだな」
「今行きまーす!」
「あ"ぁ~、重たいなぁ、ヘムレンさん」
「おぉっ」(手を離されて吹っ飛ぶ)
「どうしてこんなところへ落っこちたんですか?」
「だから何ですかヘムレンさん、言ってくださいよ(怒)」
「忘れて来たんですね?」
「えぇ。いるんでしょ?あれ」
「まだ下まで降りてませんよ(怒)」

ヘムレンさんがヘッポコなお陰で、様々なスナフキンを見られる。(ありがとう)

・ムーミンに手伝ってくれと言う事で、フローレンとの気まずい空気を断ち切る気遣い

・私「すげぇ量の金塊だ…売ったら何円になるんだろう…」
パパ「我が家の花壇の周りに置いたら、ピカピカ光ってきれいだろうと思ってるんだ」
私「私が間違っていたのか…?」

・ホンマにハーモニカが最高、作画も最高、まつ毛まで描いてくれてありがとう。描いてる側もスナフキンの事イケメンと思ってるやろ?(?)

・「ムーミン一家の船の旅は、こんな風にして終わりました。でも、この次は、ちゃーんと行く先を決めて出掛けた方がいいと思いますよ。ね?ムーミンパパ?」
私「なんでや!!!ムーミンパパ今回一番まともやったろ!!!!!」

・フローレンの髪の毛が焦げて、追い打ちをかけるように人形の髪が素敵だとショックを受け、特に何の救いもないまま終わるところが逆にいい。
物語を無理矢理締めるために全員が救われるのではなくて、各々抱える気持ちが違う旅帰りというのがリアルで良い。

「ニョロニョロが怖い」というのは、ムーミンを知って驚いたランキング1位といっても過言ではない。
知ってからはもう「何でマスコット面してるんだ…?」としか思えなくなった。(原作での扱いの記憶が薄れてきたので、また小説を読んで確かめたい)

谷での出来事を全然見せてないのに4話でもう無人島に行っていて、早すぎだろ!!!という感じが面白い。
しかも次は窃盗夫婦にモランが待ち受けている、相変わらずの怒涛の展開続きである。(しかしこれがデフォルト)

記憶が抜けている部分も多いので、また続きを観るのが楽しみ。

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