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「リエマ」がひねくれアーサー王伝説コミックスになるまで


ざっくり言うとこの漫画は
「こんなタイトルだけど、
中身はアーサー王伝説でほぼ主役になれないケイ卿をモチーフに、
原典での扱いに仕返し(?)をしつつ、
彼なりに戦うクライムサスペンスファンタジー」

…だと思う。

こんにちは 作画担当のMh-artworksです。
作画作業がひと段落したので、その合間にこの文章を書いています。

今回はタイトルにアーサー王のアの字すらない(あるならマフィアのア…?)この作品がなぜアーサー王伝説をモチーフにする事になったのかを書きたいと思います。

もともと「リエちゃんはマフィア少女」(長いので以下「リエマ」)は「マフィア」と「魔法少女」の一発芸的な3分のショートギャグアニメ作品で、アーサー王伝説とは無縁の存在でした。


作品の制作中、そこに出てくる謎の男にとりあえず仮に「K」という名前をつけたがために、本来交わらないであろう「リエマ」とアーサー王伝説がくっつく羽目になりました。

そもそも「K」ってなんだろ?と何気なく検索をかけたら、アーサ王の執事騎士ケイ卿がヒット。

調べれば調べるほど面白い人物で、ツーサムは(というかMhは)この騎士にどんどんハマって行きました。
ケイ卿についての話は今後詳しく別の記事でお話する予定です。

そこで「リエマ」の脚本をもう一度見てみて、

「もしかしてこの物語、アーサー王の幼少期みたいに、ケイがアーサーの武器(カリバーン)を取って、それで他の円卓の騎士の追従から逃げてるんじゃないか?マフィアっぽい裏切りとかで!」

なんて事をざっくり思いつきました。
ランスロットやガヴェインが主役ってのはあるけど、ケイはほぼ無いんじゃないか?もしこの騎士が主役でしかもマフィアなら、ひねくれていて面白いんじゃないか?

これを起点に、ツーサムのメンバー二人はアーサー王伝説を作品に取り入れるために、作品や文献を調べて行きました。

また、同時期にリエマのプロモーション用ホームページを作ることになり「日曜朝9時に放送している女児アニメのようなサイトにしよう!」ということになりました。
そこで3分しかない1話のためだけに、存在しない12話分のあらすじと、本編には出てこないキャラクター達を、アーサー王伝説をモチーフにでっち上げ...

「本編はないけど、ホームページを全部読んだだけでなんとなく物語が分かる気がする」

公開した瞬間から放送が終了しているすごいホームページが完成しました。


それからこの番組が放送され、本当の女児アニメとして商品展開までされているようなインスタレーション展示などもやりました。

本来このプロジェクトはこの辺で終わるはずだったのですが...
ホームページを作るだけなのに二人で会議やくだらない会話や落書きなどを続け、それを記録していった結果、いつのまにか本編が完成していました。

それを現在漫画として公開しています(正直こんな事になるとは思いませんでした)。

漫画にするにあたって人物の掘り下げから展開も二人で楽しく考えました。
ぜひアーサリアンの方にもご一読頂きたいです。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

©️2019 TWOSOME


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