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LINEが本気だしてきた。PayPayには出来ない”痛いところ”を突く絶妙な仕掛け。

こんにちは。佐藤奨(つとむ)です。

さて、いつものnoteとは少し違い、思わず開いた口が塞がらないとんでもないキャンペーンがやってきたので、この件について感じたことを記事にしたいと思う。

この件とは、5月20日(月)11:00〜5月29日(水)に渡って行われるLINEの「全員にあげちゃう300億円祭」についてである。

まず、これを見て、明らかにPayPayの2回に渡る100億円(計200億円)のキャンペーンを上回る300億円のキャンペーンであり、PayPayの意表を突くものというのが多くの方が認識ではないだろうか。

リリースでも「史上最大」や「過去最大」が強調されており、これまでの最大であるPayPayを意識していることが伺える。

Googleニュースのキャプチャ
「史上最大」

「過去最大」

LINEには、どういう狙いが推測されるか?

掘り下げてみる。

コミュニケーションの定番(インフラ)化しているLINEが、ソフトバンク&Yahoo連合のPayPayを上回る300億円キャンペーンを展開。キャッシュレス戦争から一気に戦国時代に突入。キャンペーンでは何らかのボーナスで1000円相当が手に入る。LINEらしく、コミュニケーションの延長でポイントが付帯される。

このLINEの300億円祭で、特筆すべきは、LINEらしくコミュニケーションの延長でポイントが付帯されるところ。このキャンペーンでは、すでにコミュニケーションのインフラとして活用されていることをテコにして、他者と使い合う中で”相手側に””ボーナスとして”ポイントが付帯される仕掛けなのである。

PayPayは「あの人も使っている」仕掛け、LINEは「あの人にも使わせる」仕掛けである。

PayPayでは、ユーザー側が、いくらが換金されたよ!とスマホのスクショ画面をSNSに貼るという行為を促進させ、大拡散に繋がったことで「あの人も使っている」と思わせたことが勝因だった。しかし、LINE Payが今回すごいのは「あの人にも使わせる」仕掛け。PayPayには出来ない痛いところを突く戦略だ。

つまり、まとめると、LINEらしくコミュニケーションの延長でポイントが付帯され、「あの人にも使わせる」仕掛け。そしてこれは、すでに多くのユーザーを抱えたLINEにしかできない仕掛けである。

今回のキャンペーンは、どこまでの浸透を狙ったもの?

キャンペーンページで期間中の受け取りは、1人1回までとの表記。

期間中「友だちからの受け取りは期間中一人一回1,000円相当のみ」となっている。

つまり、今回のキャンペーンで、300億円を活用するので300億円を1000円で割ると3000万人。ということは、国内で3000万人に浸透させることを狙っている。LINEの国内ユーザーは、現在7,600万人との推計なので、その約半分をターゲットとしていることが分かる。

PayPayのユーザー数は、4月頭の時点で599万人が利用中。

つまり、今回の「全員にあげちゃう300億円祭」で、PayPayのユーザー数を一気にぶち抜こうとしていることが分かる。

LINEの今回のキャンペーンにより、現在7,600万人と推計されるユーザーのうち、何割までを囲い込めるのか。狙い通り、3000万人まで浸透させられるのか?が今回のキャンペーンの見どころだ。

この先国内キャッシュレスは、PayPay & LINE Pay 2強?

この先の国内キャッシュレス戦争のゆくえは、PayPay & LINE Pay 2強となるのか。。いやー正直、どうなるか分からんです。でも、ソフトバンク&Yahoo連合のPayPayと、LINEにはLINEにしかできないキャンペーンをそれぞれ張ったことは間違いないこと。(そして、PayPayは約600万人のユーザーを獲得に成功。LINE Payはどうなるか?こちらの記事ではすでにユーザー数3000万人との記述もあるが..)

でも一人の利用者の視点で言えば、キャッシュレスのサービスがいくつもある状態はめんどくさいので、2つ、もしくは3つ程度に絞られることが理想的と思う。それがPayPay & LINEでもなんでも良い。

でも、今でも思う。キャッシュレスは、やっぱりSuicaでよくね?あいかわらず、超便利だから。ひとまずは、支払いのしやすい未来が訪れてくれればそれでいい。

ということで、お読みいただきありがとうございます。

ボーナスを使ってみた感想(追記)

追記:5月20日となり、さっそくボーナスを送ってみた感想

これ、300億円消費されないで終わるんじゃね?笑

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