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アスリートのSNS運用って実は、激ムズなんだぜ。という話。

こんにちは、佐藤奨(さとうつとむ)です。

スポーツビジネス界で話題にあがっているアスリートがSNS運用で自身の価値を上げよう!自分のキャラ立てて行こう!という風潮について真面目に思っていることを書こうと思います。

で、タイトルがちょい刺激的だと思いますが、アスリートのSNS運用って、実は、激ムズ、ということです。ここでのSNSで指しているのはTwitterやInstagram、facebookのことを指しています。

・やるなとは思っていないけれど深呼吸しようという話

激ムズだからってアスリートにSNSやるな!と言いたいわけじゃないです。誰しも無料でアカウントを作って運用できるし、どんどんやって試したら良いと思っていますよ。

ただ、ですね、SNSの身近さや手軽さなどの文脈から、無料だしなんか隙間時間にちょいちょいってスマホで投稿してりゃいい?と思わせがちなので、いやいやいや実態としてはメジャースポーツ以外のほとんどのアスリートにとっちゃそんな簡単じゃないないからね、ということをストレートに書こうと思っています。

ということで、この記事では、なんで激ムズなのか、ということを掘り下げ、もしこれから好事例が見つかった場合には、この後編を書いて、激ムズだけど、方法がないワケではないということを皆さんと一緒に探っていく形を取りたいと思ってます。

・まずは前提の話。SNSは手段の一つ

アスリートの価値を「SNS」で上げることは目的じゃなく、手段の一つなのですよね。特にTwitterの場合は難易度がそれなりに高い印象があり、日常からSNSをよく触っていたり、SNS内の文脈(何がウケるのか?求められるのか?)を感覚的に分かっている人じゃないと使いこなせない。つまりは万能ではない。

万能ではないにも関わらず、アスリート全員がSNSやれと言っても、無理やり出された宿題にやる気が出ないのと同じ。得意な人、SNS好きな人が、アスリートとしての価値向上にSNSを使えば良いのでしょうし、嫌いかもしれないけれど、なんとか学んでそれを克服していくのも一つの手。ただし簡単じゃない。

ちなみに、私も学生時代、宿題とか課題をやるの、超苦手なタイプでした。笑

建築系の学校に行ってたのですが、課題を出されても、やらされるのが嫌で仕方がなく、友人に課題を写させてもらったりしていかにして楽できるかばっかり考えていた人です。やらされ感でやる気でないっす。ほんとすみません。

で、話を戻しますと、最もSNSが、その人にとって効果的な手段かどうかは、使う本人(の向き不向きやコミット度合い)にもよると感じています。

SNS開設・運用が誰でも「無料」なので、何千人といるアスリートやそれ以外のコンテンツ力ある人たちと同じステージ上。ある意味ではアスリートとして結果出すのよりも難しい可能性もあるのですよね。

どこからがSNSでの成果なのか?という定義は難しいけれど、少なくてもSNSによって、その選手が新スポンサーを獲得したり、年俸を上げられるレベルになる影響力を持てるか?という話のことを指しています。

・「のれん(影響力)」を借りられるアスリートならSNSで価値化しやすい

SNSは、開設は無料ですが、質の高いコンテンツじゃないと戦えないですから、そうした質の高いことをする背景に「時間」と「質の高いコンテンツづくり」が必要です。投稿するための入力時間は少しの時間かもしれないですが「質の高いコンテンツ」を「作る方」に大きな時間が割かれます。向き不向きあるっすね。

「質の高いコンテンツ」とは「人の関心を惹きつけるもの」ですが、すでに注目されるいる「舞台」で活躍をしている場合は、その「舞台」の力によって影響力を持ち運びできるので、投稿自体の質が低かろうと(プライベートな情報の配信とかでも)効果が掛け算になったりします。でもそれって、メッシや、イニエスタ級の話。

日本ならサッカー選手の特に日本代表クラスの選手ならそれで十分に自分の価値を高めることに繋げやすいでしょう。

プロ野球選手でSNSをやっている選手はかなり少ないですが、プロ野球選手やJリーガーであれば、ある一定のファン層がいるので、そうではないスポーツに比べれば、やりやすい部分があると思います。

「のれん(影響力)」を、雪だるまに例えると「芯」の部分にあたります。「芯」があるなら、ゴロゴロと転がせば大きくなるのと同じで、SNS運用も、「芯」があることで影響度をどんどん大きくできるのです。逆に「芯」がないと崩れて大きくすることができないのです。

・「質の高いコンテンツ」は大事、と言うものの、それ暴論

「質の高いコンテンツ」は大事。と自分で言ってみたものの、それ暴論だなとも思います。それはなぜか。つまりここでの”コンテンツ”とは人を惹きつけるものを指しますが、人を惹きつけるコンテンツって何?というと、色々あるのですよね。音楽も映画もスポーツもそう。で、事前の段階でどれがうまく行くのなんて誰も分からんのです。笑

事前にどの”コンテンツ”がうまく行くのかなんて誰も分からない。分からないけれど法則性はある。その法則性を見つけて実践することでうまく行く確率は高まるが、うまくいかないことがある。法則を抑えた人がみんなうまく行くなら、養成所で育ったお笑い芸人がみんな売れているはずだけどそうならない。

どうしたらうまくいく?傾向は言えるけど、これなら100%うまくいく方法なんてないのですよ。

うまくいく方法なんてない?おっと、、ここで深い溝にハマっていきそう。。

そうなんですよ。のれんを借りられないアスリートが「SNSでアスリートの価値を高める」と言い切れるなら、ストレートに言うと、ほぼ”無価値”な状態からSNSで高められますか?その事例はありますか?と問いたいです。実際のところ、成功例はほとんどない。

上述した「のれん(影響力)」を借りられるならまだしも、それもない(芯を借りられない)状況のアスリートがSNSでうまくやるのは、激ムズなのですよ。

「のれん(影響力)」を借りられる場合は、それはそれで方針なり、例えば、有名なサッカークラブに所属していたりすると、そのクラブの方針に合わないですとか、成績が奮わない場合は、サポーターとの関わり方にも少し課題が生まれたりもします。炎上のリスクもありますから、やはり簡単じゃないですよね。

なんだか現実的な話ばかりで暗い話中心になってしまったようなので、皆さんの力を借りて(メジャースポーツじゃないアスリート限定で)このアスリートはなかなかうまくやれている!という人を見つけて、その選手の成功要因を探り、改めてこちらのnoteで紹介したいと考えています。

さらに成功例をいち早く出せた先駆者から、何ができる可能性があるのか。つまり何をもって成功なのかを定義したいです。(あとはフォロワーが増えた場合だったり、ファンとの交流、運営する上でのリスクの軸もありますが、ここではコンテンツ軸について考えていきたいと思ってます)

よろしければTwitterとかで教えてください。特にメジャースポーツではない選手たちを中心にSNS運用の成功例を教えてください。

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