見出し画像

フレンチグリップも2種類ありますよ! 「リストフレンチ」「エルボーフレンチ」を解説 テキスト版 Moyashi先生のドラムレッスン 初心者〜中級者向け

あなたのドラムライフを「最適化」するドラムオプティマイザー、Moyashi先生こと持冨です。

今回はフレンチグリップの解説です。フレンチグリップもジャーマングリップと同様に2種類、「リストフレンチ」と「エルボーフレンチ」があります。根本的な部分はジャーマングリップと同じなので、先にジャーマングリップの解説をご覧いただくと分かりやすいかと思います。自分に合っている方法を覚えて、サクッと上手くなりましょう。

それでは行ってみましょー!

まずフレンチグリップとはどういうものか。
一般的には「親指を上にしてスティックを握る」くらいの説明しか無いですが、本来グリップというのは腕の動きも含めて定義されます。正しくは「前腕を外側に回転させ、ドラムにヒットするときに親指が上を向く」のがフレンチグリップです。

前腕の2本の骨、小指側の尺骨を軸として、橈骨を外側に回転させます。ジャーマングリップとは逆の動きになっているわけです。
そしてジャーマングリップと同様に「リストフレンチ」と「エルボーフレンチ」があります。

一応おさらいしておきましょう。腕の動かし方は2種類、手首主動と肘主動がありましたね。主動とは中心となって動くこと。
手首が中心となって腕が動く人は「リストフレンチ」、肘が中心となって腕が動く人は「エルボーフレンチ」を覚えましょう。

ではリストフレンチの解説から。
スティックの持ち方はジャーマングリップと同じです。中指、薬指、小指に引っかけるように持ち、親指を半分ズラして持ちます。違うのは親指を上にすることだけ。

手首を使って腕を外側に回転させます。上手く回転出来ない人は、腕とスティックが真っ直ぐにならないよう注意してください。あらかじめ手首を少し返しておくとやりやすくなります。

リストフレンチはまず手首から動き、振りが大きくなるにつれて肘の動きが足されていきます。これもリストジャーマンと同じですね。

次にエルボーフレンチです。
スティックの持ち方は中指、薬指、小指の第2関節辺りに引っかけて、手のひらに近い場所で持ち、親指はリストフレンチとは逆側に半分ズラして持ちます。

エルボーフレンチは骨の回転をあまり意識しなくても大丈夫です。肘から動かし、力を抜いて振れば、後から自然と手首が動きます。
音量を抑える場合もそのまま振りを小さくするだけです。

ただし力が抜けていないと骨は全く回転しませんので、脱力を心がけてください。それと骨が必ず「外側」に回るように気をつけてください。

フレンチグリップも最初はスティックを持たずに練習しましょう。遠回りが1番の近道です。地道に骨と向き合えば、必ずコツが掴めますよ。

これでジャーマングリップとフレンチグリップ、2つのマッチドグリップを解説しました。実際に演奏するときは、どちらかを選ぶわけではなく、1打1打チョイスして叩きます。

このようにジャーマンで振り上げてフレンチで叩いたり…

このようにフレンチで振り上げてジャーマンで叩いたりします。

これには使い分けのルールがあり、この使い分けこそがモーラー奏法の根幹であったりします。この辺りはまた追々解説しますので、ジャーマンとフレンチ、まずは確実に身につけてくださいね。

今回は以上となります。いかがでしたか?
分からないことがあれば、コメント欄にコメントをいただければと思います。
それではまた次回お会いしましょう、お疲れ様でしたー!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?