「違和感」という単語に逃げないトレーニング

気づいたら、世の中「違和感」だらけになっていました。

「Apple WATCHがウェアラブル市場を拡大する」という意見に違和感を感じる。
サッカー日本代表新監督のアギーレの選手選考に違和感を感じる。
蚊が減る秋口になってから急にデング熱の国内感染についての報道が増えていることに違和感を感じる

などなど、いまや違和感市場、右肩上がりで成長中です。もう世の中のニュース全てに違和感を感じている人がいると言っていいのではないでしょうか。

なぜこれだけ違和感という単語が使われるようになったのか?というと答えは簡単で、わからないことを違和感というと、なんかカッコいいからです。

違和感という単語はひっじょーに便利です。例えば、美術館でどうも良さがわからない絵について「どう思う?」と同行者に尋ねられたとしましょう。「うーん、良さがわからない」と言うと「この人興味ないんだな」と思われるかもしれませんが、「良いと思うんだけど、なんか違和感を感じるんだよね」と言うと、「この人は少なくとも絵に興味があるんだな」と思ってもらえ、かつ感想を言ったように見えるので、それ以上話題を振られることはないでしょう。何も考えなくても言えて、かつ自分が頭が悪そうに見えない。違和感という単語は本当に万能です。

でも、違和感に逃げ続けると後が大変です。特にnoteでコンテンツを作り続けている人が「違和感ガー、違和感ガー」と唱え続けて、その違和感の言語化を諦め続けたら、成長が止まってしまいます。なぜかというと、違和感を言語化することがクリエイターの仕事だからです。みんなと同じように「なんか変だよね」で終わらせるのではなく、「これこれこうだから変なんじゃない?」と自分なりの答えを出すことでそれがコンテンツになり、クリエイターとしての成長につながると自分は考えています。

なので、自分は違和感という単語は極力使いません。何かに違和感を感じたとしたら、それを言語化できるまで自分の心の中にしまうようにしています。

違和感、わかってる人アピールできるので便利なんですけどね。

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