モノが使われている姿を想像できるか

普段使っているちょっと小ぶりのどんぶりがある。丼ものや麺類を食べるときに重宝している。

このあいだ、そのどんぶりに妻がつけ麺を盛り付けて出してくれた。その見た目が実に美しく、つけ麺を盛り付けるために作られたどんぶりなのではと思ったほどだった。


そのときにふと思った。お皿を作っている人は、料理を盛り付けたときの姿を想像して、お皿づくりをしているのではないかと。

そして、一流と呼ばれる人は実際に使われている姿を想像しながらお皿を作っているに違いない、それが自分の中で出た結論だった。


普段の仕事は、クライアントの要望に合うモノ(プロトタイプがほとんど)を作り切って納品するというのがほとんど。出来上がりの姿を想像して制作を進めるよう心がけているが、その先にある「モノが使われている姿」はなかなか意識できていない。

これからは作るものが実際に使われる姿を想像して、日々の仕事に取り組みたいと思った。

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