娘の予防接種の付き添いで病院に行った。せっかくお医者さん診てもらえるからと思って、気になってることをいくつか聞くと、気さくにいろんなアドバイスをくださった。

ただ、思ったよりアドバイスが多くて、とっさに「スマホを取り出したい」と思った。覚えておくためにはメモしないと、と感じたからだ。そして診察を終えたあと、一部のアドバイスしか覚えていなかった。

やらないといけないこと、やりたいことをスマホや紙にメモとして残すのが習慣となって久しい。だからとっさに「スマホにメモりたい」と頭が動いた理由はわかる。でも、メモることなしに覚える能力がここまで低下しているとは思わなかった。

どうして覚える能力が低下したのか、普段の行動から理由を考えた時に、おそらくそうだろうという結論が出た。話を聞いて覚えるという能力が低下してしまっているのだ。

仕事では必ず人の話を聞きながらメモをとるし、あとでそのメモを見ながら内容をまとめる。また人に指示を出す時も、人から指示を受けるときも、認識齟齬のないようにSlackでテキストをやりとりするのが当たり前になっている。

つまり、人の話を聞きながら自分のすべきことを覚えておくという行為をしなくなってしまっているのだ。

理由がなんとなく分かってスッキリすると同時に、自分は確実にある能力が低下したのだとショックを受けた。

脳の普段使わない部分は衰えても仕方ないけど、こういう経験が多くなっていくのは嫌だなぁ。