見出し画像

【デレマス雑談】実は昔は「財前時子」のことが苦手だったという話【今は好き】


0.はじめに

 あくまでモバマス黎明期の話なのだが、実は「財前時子」のことが苦手「だった」。繰り返すが、あくまでも過去の話だ。今はデレマス全体でも上位に入るくらい財前時子のことが好きである。名古屋とのコラボ「でらます」ではもちろん「矢場とん」のコラボパッケージの通販を買った(都合がつかず現地には行けなかった)。
 ただ、この10年ほどの間に感情の変化というものをダイレクトに経験したので、せっかくなので当時のことを思い出しながら、備忘録がてら雑談としてここに一連の流れを記してみる。なお、この文中では財前時子のことを原則として「時子」と呼び捨てにする(または「彼女」と呼称する)。「様をつけろよデコ助野郎」と言うのはもう少し待っていただきたい。このあたりの理由についても後の方で触れる。

1.あまり好きではなかった頃の話

 彼女が初登場したときの印象は、前述のとおりあまり良いものではなかった。たしか「21歳・大学生の小娘になんで偉そうにされなきゃいけないのだ」というものを感じてしまい、第一印象があまり良くないことになったのだったと思う。いきなり「豚」呼ばわりされたのも気に入らなかった。たぶん。当時はクール属性の子を中心に集めていたこともあって、パッション属性である彼女についてはあまり意識することもなくなった。
 まあ最終的に190人(+α)の大所帯となるシンデレラガールズであるし、一人や二人くらい「合わない」アイドルがいてもおかしくないと当時は考えていた。黎明期の頃はまさかシンデレラガールズが今日のように巨大かつ長寿命のコンテンツになるとは思っていなかったこともあり、また各アイドルの出番もそれほど多くない(悪く言えば「一発屋」的な登場の仕方のアイドルすら何人かいた)時期だったことから、余計に「そういうもの」として割り切っていた気がする。

この時点ではそれほど気になっていなかった

2.ちょっと好きになり始めた頃の話

 彼女に対する印象が変わり始めたのは、「[凍てつく炎暑]財前時子」のあたりだと記憶している。イベントSレアとしての登場だったのだが、そのときの「シンデレラガールズ劇場」でも触れられている通り、茄子さんがPを標的としたイタズラで思いっきりシェイクしていた炭酸飲料を時子が開けてしまい、噴き出した炭酸飲料が時子の顔にダイレクトアタックしたというものである。どうにもそのシチュエーションと、キレているのか唖然としているだけなのかなんとも判断のつかない微妙な表情に、いくらかのおかしみと親しみを感じてしまったのだ。このあたりから、彼女については「実は割と面白い子なのではないか」と、少し意識するようになってきた。

実は状況が把握できていない説

3.だいぶ気になるようになってきた頃の話

 多少時系列が前後するが、彼女に対する印象が明らかに「プラス」側へ偏ったのは、おそらく「[スクールガール]財前時子」だったはず。特訓前は衣装として出されたセーラー服に対して心底嫌そうな顔をしているのだが(おそらく「大学生にもなってなんで今更セーラー服を着なければいけないのか」という感情だろうか、あるいはPの思うつぼにハマりたくないという気持ちが勝ったのか)、特訓後は結局衣装を着つつも、なんともいえない表情をしているのが、自分の中で妙にツボにはまったのだった。なお同じガチャで時子より4歳上の木場真奈美さんはノリノリの表情で学ランを着こなしていた。このあたりも対照的で面白い。いずれにせよ、この頃になるともう「本人は真面目なのだけどPの策略により何か面白いことになっている枠」的にとらえるようになってきてしまい、そうなると時子からPへの辛辣な態度すら「そもそもPも大概だしな…」と寛容に見られるようになったわけである。言い換えれば「時子Pと自分を同一視しないことで、客観的な立場で時子と時子Pの関係を楽しめる」ようになり、それによって「自分は時子Pではない=いわゆる『豚』ではない=ゆえに時子のことを『時子様』とは呼ばないスタンスをとることも可能では?」というパラダイムシフトが発生したわけである。そのため、自分は時子のことを「時子様」と呼ぶことは今でもほとんど無く、ただ「様」付けしないのも時子Pや時子ファンに対する配慮に欠けると判断し、間を取る形で「時子サマ」という呼び方をすることが増えている。要するに「レイナサマ」的な呼び方である。

このなんともいえない表情がすき

4.ようやく「好き」と言えるくらいになってきた頃の話

 モバマスとスパロボのコラボイベントで、時子がグランゾン(スパロボのオリジナルロボの中ではラスボス級のやつ)に乗ってきたときは、似合いすぎていて(服装もグランゾンの持ち主である「シュウ・シラカワ」っぽい雰囲気だった)納得してしまっていた。この頃になるともう次はどのような形で時子が登場するか楽しみになっている。また、パッション属性の子の収集にはあまり力を入れていなかったのだが、時子のカードについてはある程度集めるようになっていた。個人的には「Pとの待ち合わせにちょっと早く来ている時子([ベルベットクイーン]財前時子)」や、「チャーシュー持って仁王立ちしている時子([レディタイラント]財前時子)」あたりは特に好きだ。もう「時子と時子Pのデコボココンビ」を完全に楽しんでいる立場である。また、シンデレラガールズ劇場やイベントにおいて「他のアイドルに対しては結構優しいし面倒見がいい」という面が強調されるようになってきたことも、時子に対する好感度が上がっていった一因を担っていたと思う。

チャーシューの存在感、割と自慢げな顔、「したたるタレをなめろ」の右手、構図が強い

5.そしてデレステへ

 デレステではなかなか主力級にできる性能のカードに恵まれなかったものの、どうにか時子艦隊を組んでファン数200万人くらいまでは伸ばすように頑張っていた。その後マイアイドル化することで放置編成に組み込めるようになったこと(うちのマイアイドル時子は9高スキブ要員となっている)に加え、まさかのブランフェスを経ずにいきなりノワールフェス限定になったことなどもあり、現在はレゾナンス編成や放置編成のセンターとして大活躍しており、ファン数も徐々に伸びてきている。ノワール限定は衣装もカッコイイのでカッコイイ曲に合わせると非常に「映え」る。一方、カワイイ曲に合わせると違和感がものすごく、それはそれで面白い。デレステだと凄く無理をして笑顔になってくれている感があってそれがまた面白くもあり、カッコイイ曲を演じてもらうことで「本来の財前時子の魅力」を魅せつけてくれるようにもできるのが非常に楽しい。

6.好きになってくると、彼女の背景についても妄想することが増えてきた

 さて、財前時子というアイドルのプライベートというかドメスティックな部分については、実はまだあまり公式で語られていない。断片的な情報を集めていくと、「どうやらいいところの娘さんらしく、育ちはかなり良いということ」「幼少時に聖歌隊に所属していたこと」「テーブルマナーなどにも精通していること」「21歳にして、どうやら『一流』を知っているということ」「ニューヨークに何度か行っており、英語等にも精通していること」などが挙がってくるか。このあたりの情報から個人的に思うに、彼女の「一流」である部分は、単に生まれに起因するだけでなく、彼女自身の努力によって習得したものではないかと考えている。ざっくり言うと、ミリオンの二階堂千鶴さんが「セレブなオーラ」を纏っているのに近いイメージである。なお、個人的には時子と千鶴さんは「21歳の大学生」「肉に精通している」「なんか強者のオーラを纏っている」「面倒見がいい」などという共通点があることから、結構いい友人になれるのではないかと考えている。二人並ぶとビジュアル的にも結構バランスがいいと思うし。
 というわけで、彼女の交流関係についても色々と考えることがある。まず、高峯のあさんと仲が良いことはよく知られていると思うが、のあさん経由かつ「聖歌隊」つながりでクラリスさんあたりとも交流があったらいいなと個人的には考えている。クラリスさんに豚肉をたらふく食べさせる時子、実に良い光景ではないか。時子にボイスがついた暁には、まずのあさん&つかさとのユニット「Violet Violence」の曲を出してほしい。当然カッコイイやつだ。次にクラリスさんにもボイスをつけて聖ちゃんあたりも加えてボーカル力で殴りつけるような壮大な曲も出してほしい。
 ほかにも、椎名法子嬢に対してめっぽう甘く、彼女を一流のレディに育て上げようとしている点は財前時子を語るうえでは見逃せない。これについては、時子に一切臆することなく接することができる法子の豪胆さと見極めの早さも凄い。おそらく、法子は本能的に「この人は目つきは悪いけど(たれ目で三白眼気味なのでちょっとこわい)たぶん優しい人なので大丈夫」と感じ取ったのだろう。後に年少組アイドルから時子が慕われるようになることからも目の付け所が非常に良く、先見の明があったことは確かである。時子にボイスがついた暁には、ぜひとも「ドミ◎ドナ」の曲を出してほしい。当然カワイイやつだ。頑張ってカワイく歌ってくれ財前時子。

7.おわりに

 思うに、マイナス方向の感情を向けていた相手については、ある「きっかけ」さえあれば、プラス方向の感情に「一気に逆転する」ことがあるのだと、財前時子のことを考えるたびにどうしても考えてしまうようになった。当然逆方向に作用することもあるのがおそろしいのだが(好きなものについて、あるネガティブな出来事によって突然嫌いになってしまったり受け付けなくなってしまう、という経験がある方もおそらくいるだろう)。少なくとも今となっては、胸を張って「こいつすき」と言えるくらいには時子のことが好きである。ただ担当Pや「豚」ではないと思うし、少なくとも「豚」には一生なることができないと思う。「こいつ」とか言ってしまうくらいだしね。なれるとしたら「そういう距離感を保てる」ような時子P(一般的な時子Pではない)くらいか。まあそういうのがいても許されるだろう。デレマスは幻想郷と同じくらいなんでも受け入れてくれる懐の広さがあるからね。

どっとはらい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?