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【ライブ感想文】映画「BLUE GIANT」に影響されて今度は「COTTON CLUB」に行ってみたよという話

 先日、映画「BLUE GIANT」を観に行った際にライブシーンのあまりの迫力に圧倒され、「『SO BLUE TOKYO』のモデルとなった青山の『BLUE NOTE TOKYO』に行ってみたいな」と考え、実際に行ってきたのだが(下記記事参照)、今度は「雪祈が海外バンドのピアニストの代打でピアノを弾いた、姉妹店の『COTTON’S』のモデルとなった丸の内の『COTTON CLUB』にも行ってみるか」と考え、4月2日(日)に実際に行ってきました。

店内には映画BLUE GIANTのポスターも展示されてました

 さて、今回のライブは『DEZOLVE(ディゾルブ)』というフュージョンバンド。実はジャズではない(が、強いて言えば親戚くらいの関係だろうか)。

客席に置いてあったチラシ。かっこいい

 デレマスPであれば「7thライブ大阪や24M@GIC、CGコンステで活躍した『シンデレラバンド』のドラムの人と現ベースの人がいて、元ベースの人もかつて在籍していたバンド」とか「『Driving My Way』を演奏している人たち」と言えばもしかしたら伝わるかもしれない。

 そう、あのドラマーにして『まほうのまくら』等数々の楽曲の作曲編曲も行う『山本真央樹』さんがいて、『ココカラミライヘ!』などのベースを弾いている『兼子拓真』さんがいて、さらに『ストリート・ランウェイ』などのベースを弾いている『小栢伸五』さんがかつて在籍した(現在は脱退し別バンドにて活動中)バンドなのだ。筆者もシンデレラバンドから興味を持ち、実際にDEZOLVEの楽曲を聴いて「フュージョンって難しいけど面白いな」と思い、そして今回ついに「ちょうどタイミングが合うし行ってみたかったジャズクラブだしギリギリ予約間に合ったから行っちゃえ」と、乗り込んだのであった。ちなみに今回のライブは、新譜『CoMOVE』の発売記念ツアーライブの千秋楽だった。なおミュージックチャージは一番安いテーブル席で6000円。だいたい相場はBLUE NOTEとそれほど変わらないくらいのようだった。まあバンドや演奏時間によって多少上下するとは思う。

 さて、COTTON CLUBはJR東京駅の丸の内南口から歩いて数分という、京浜東北線などを常用している人にとっては非常に行きやすい立地。内装はやはり映画BLUE GIANTで観たのとそっくりで、BLUE NOTE TOKYOが「青」ならCOTTON CLUBは「紅」というところか。ステージ及び客席については、BLUE NOTE TOKYOと比較すると一人でも使えるカウンター席があるというところが大きな違いだろうか。実際、筆者も今回はカウンター席に案内された。テーブル席で相席するより少し気楽で助かる。あと飲み物がBLUE NOTEよりちょっとだけ安いのでちょっと助かる。

建物の入口はこんな感じ。お店はエスカレーターで2階に上がって振り向いたらすぐ
で、お店の入口。映画BLUE GIANTで見た気がする

 日曜日だし翌日から仕事が新年度初日ということもあり、2部構成のうち筆者は昼の部(16時開演)を選択。ちなみに昼も夜もソールドアウトの大人気ぶり。客層はかなりバラバラで、若い人たちもいれば筆者くらいのミドルエイジもいたり、「フュージョンならカシオペアやT-SQUAREの時代から聴いてるぜ」という感じの渋い熟年層もいるような感じ。老若男女問わず人気であることがうかがえる。

サイドカウンターから見たステージはこんな感じ。なお例によって公演中以外なら撮影OKの旨確認してます。

 さて、とりあえずドリンクと、今回は初COTTON CLUBということもあってちょっと浮かれてパフェなども頼んでしまい、開演を待つ。それなりの大きさの『あまおう』が3個も入っていて非常においしかった。

酒はダメなんでオレンジジュースと『季節のパフェ』をください

 16時になり、場内に流れるライブ用の特別な出囃子からのメンバー登場、そこからシームレスで新譜の1曲目でキラーチューンでもある『Heart of the World』から始まった。といっても、かなりライブ用にアレンジしていて、どうも事前にSpotifyで予習していたのとメインテーマ以外の所々でちょっと違う気がした。どうもキーボードの友田さんとドラムの山本さんが演奏中に謎の笑みを浮かべていたりしたので、打ち合わせにないアドリブでも誰かかましたのかもしれない。ちなみにこの曲、聴いているととにかく耳心地は良いしノれるのだが、何拍子だかわからなくなるという難解な曲でもある。一応かつてドラムをかじっていた筆者でも何拍子だかよくわからなくなるくらいなので、相当難しいのだとと思う。にも拘わらず客席にハンドクラップを要求するメンバー。果たしてズレていないかちょっと不安になりながらも一斉にハンドクラップで応える客席。どうやら合っていたらしい。

 ちなみにDEZOLVEはキーボード、ギター、ベース、ドラムの4人編成なので管楽器(EWI含む)がいないインストゥルメンタルバンドなのだが、音の厚みは凄まじい。ギターとベースの超絶テクニック、キーボードの安定感と巧みな指使い、そして何よりドラムの超安定感と手数の多さにも関わらずまったくうるさくないという見事なさじ加減。客席からステージまでの距離が非常に近いこともあり、音の圧力にビリビリと刺激される。ドラムのバスドラムの振動がこっちまで伝わってきているかのような感覚すらあった。

 今日のタイムスケジュールはかなりタイトだったようで、MCは全体的に巻き気味。実際にアンコールを含めても70~80分程度だったと思う。なお、演奏だけでなく、ほわっとしたゆるいトークが聴きたいファンはDEZOLVEのホーム的な川口のライブレストラン&バー『SHOCK ON』でのライブにも来てねと宣伝があった。次は6月23日にやるらしいので予約できたら行きたい。川口なら筆者の職場(山手線の東側のどこか)からも非常に行きやすいので助かる

 ライブの内容は新譜の曲を中心としたセトリで、偏にフュージョンといってもロックっぽかったりゲームサウンドっぽかったりバラードっぽかったりと、様々な色を見せてくれる飽きさせない内容だった。ちなみに全体的にベースが難しく、加入して日が浅いベースの兼子さんへのOJT的な意味合いもあったとかなんとか。それにしっかり超絶テクニックで応える兼子さんもすごい。

 そして楽しい時間は過ぎるのもあっという間。ライブ後はついライブTシャツまで買ってしまった。なお最近現金をあまり使っていなかったため、財布の中身を確認しておらず、飲食代とTシャツ代を支払ったら残りが2000円くらいになってしまったのはここだけの話。たいていの支払いを電子マネーかスイカで済ませている弊害。

 というわけで先週のBLUE NOTE TOKYOでの『TRI4TH』のライブに続いてのCOTTON CLUBでの『DEZOLVE』のライブ。生の超絶演奏を楽しめて非常に有意義な時間を過ごせました。アクセスもよいので気になるアーティストの出演予定があったら試しに行ってみてほしい。きっと楽しいよ。

 なお、これを書いている最中に夜の部を聴きに行った人のツイートが流れてきたのだが、千秋楽のファイナルステージということもあって、なんとアンコールで特別に演奏中の写真撮影がOKされたらしい。すげえうらやましい。ツイッターで『DEZOLVE』で検索すると多分何枚か見られると思います。

 なお次回は5月6日(土)のビルボードライブ横浜での『Gentle Forest Jazz Band』のライブに行く予定です。ビッグバンド編成のライブって行ったことないので非常に楽しみ。

どっとはらい。

帰り道、そういえば東京駅で降りることは少ないなあとふと思った


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