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「デザインシンキング」が日本に定着しない理由|07092019

「グロービス(グロービス経営大学院)」の勉強会/セミナーに参加してきました。
テーマは「テクノベート時代における「思考」にデザインシンキングが必要になるワケ」というものです。

※「テクノベート」とは、グロービズの造語。「テクノロジー×イノベート」。

https://techplay.jp/column/644

「デザインシンキング」が日本に定着しない理由として興味深かったのが
《日本企業は好景気だから》というものでした。

ここ数年の「ビジネスが好調」「業績が伸びている」というのが、「日本国内でイノベーションが起きない背景」というのです。
皮肉ですね。

一方、「なぜ企業に「デザイン思考」によるテクノロジー開発が必要か?」という問いの答えは
「人材不足」「人材教育」の危機、というのです。

・イノベーションが起こせる優秀な人材が就職先に選ばない
・企業の中で「イノベーション」が起こせないと、若く優秀な人から辞めていく
・テクノロジーに適応できないまま既存人材が沈殿する
 (クラウドや最新ツールに適応できないのは、一般生活者と比較しても遅れている)
・意思決定の訓練が出来ない(仮説、検証、意思決定の訓練をする機会がない)
・熱量や問題意識で突き動かされている「ベンチャー/後発」に絶対勝てない

ちょうど「7ペイ」の開発事故(セキュリティトラブル)が起きた後ということで、
かなり身に刺さるお話で、
・外注体制で(丸投げで)イノベーションの具現化は無理
・親会社→子会社も、内部リソースの枯渇(異動の限界)、自社規制や忖度が働きすぎて無理
・競合がやっているから(安易に)「同じものを」の発想も無理
ということで、、、、。

セミナーを終えて岐路の途中。
渋谷駅前で見た光景。


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