(就活生向け)生産技術職って何するの?

※転載禁止です
※コメント欄での質問は全て返信します(守秘義務がありますので答えられる範囲で)

こんにちは。シャーマンです。

この記事では、食品・飲料メーカーの生産技術職について詳しく紹介します。

食品・飲料メーカーの営業、マーケや研究開発職はイメージできる方が多いと思います。
しかし、「生産技術職って興味あるけど、どんな仕事なの?」って方が多いと思います。
実際に私も、各社の採用HPを見たり、多くの現役社員と直接会話して調べましたが、それでも入社後にギャップを感じました。

そこで、以下2点を目的に、このnoteを執筆しました。
・生産技術職の業務を理解し、ギャップを無くすのに役立てて欲しい
・生産技術職の選考通過確率を上げるのに役立てて欲しい

以下、目次です。
①私の経歴(簡単に)
②生産技術職を調べるときの注意点
③生産技術職が配属される部署とその業務内容
④私が経験した具体的な業務内容(1日のタイムスケジュール)
⑤個人的、生産技術職の良いところ/悪いところ
⑥就活のコツ(社員はこんな新入社員を求めている)
⑦最後に一番伝えたいこと

では、早速いきましょう!

①私の経歴

簡単にですが、参考にして下さい。

・とある旧帝大の大学院工学研究科で化学を研究
(東大京大ではありません)
・倍率の高さが話題になったことがあるあの食品メーカーに入社
・飲料製造工場で約20人の部下を持ち、安全・品質・コスト・人を管理、特にコスト削減に注力
・製造業の経験を活かして、製造業向けIT企業へ転職

大学・大学院での研究は全く業務に活かせることは機会が無かったです。
逆に言うと、理系ならどんな専攻でも出来る職種だと思います。

②生産技術職を調べるときの注意点

みなさん、企業研究や職種調査で企業HPを見ると思います。
そこで、生産技術職の業務内容を調べると思います。
その際、以下の点に必ず注意して下さい。
それは、



会社によって、生産技術職の業務内容が異なる


という点です。

例えば、
会社Aでは、ほとんど本社勤務で全国の各工場の管理業務や、研究所と工場を繋ぐ業務。年間休日は122日程度(カレンダー通り)。
会社Bでは、ほとんど工場勤務で現場に近いところで製造ラインや人の管理業務。年中製造しているため、年間休日は110日程度(シフト制、夜勤あり)。
会社Cでは、工場勤務で製造設備の設計を行う業務。
など。

私が所属していた会社は、会社Bに近かったです。

これに関しては、企業HPやOpenWorkで調べるのは難しいと思います。
出来れば現役社員に直接聞きましょう。
また、この記事の③④を参考にしたり、コメント欄で質問して下さい。
前職の業務限定ですが。

個人的に聞いた方がいいと思う質問を挙げておきます。
・業務内容(より具体的に)
・30歳時点の年収(職種関係無く聞くべき!!)
・勤務地
・転勤スパン
・年間休日(採用HPに(事業所により異なる)と書いてあれば特に)
・夜勤があるか

③生産技術職が配属される部署とその業務内容

では、これから生産技術職が配属される主な部署を紹介します。
若手はほぼ100%、工場の製造課に配属されます。
これはあくまで、前に所属していた会社での話です。
かなり簡単に書いていますし、例外もありますので参考までに。

★本社勤務
・技術部
 各工場と研究所を繋ぎます。
 研究所で開発した製品を工場で試作や本生産するときに大活躍します。
・生産部
 各工場の大きなトラブルの対応や物流コントロールを行います。
 システムの導入なども行います。
・品質保証部
 各工場の製品や人の安全を守ります。

★工場勤務
・製造課(←前職での私です)
 製造ラインの安全管理・品質管理・コスト・現場社員のマネジメントを行います。
 製造トラブルがあれば、現場社員に指示を出します。
 3分の1くらい製造現場、それ以外は管理室でデスクワークです。
・品質保証課
 工場の安全管理と品質管理業務を行います。
 社員の安全的に危険な作業や、品質的にリスクがある作業について、製造課の社員に指摘したりします。
・生産管理課
 工場全体のコスト管理を行います。
 製造コストについては、製造課の社員と一緒に議論することが多いです。


④私が経験した具体的な業務内容(1日のタイムスケジュール)

では、実際にどんな仕事をしていたのか。
1日の例を挙げてみます。
以下は日勤(8:00始業)の場合で、他に後勤(16:00始業)や夜勤(24:00始業)がありました。


7:50 出社
8:00〜 始業、ミーティング、夜勤から稼働の引き継ぎ、現場巡回
現場巡回では、設備に問題が無いかをチェックします。
変化に気付く感性が非常に重要です。
また、現場の社員と会話して、悩みなどを聞いたりもします。
9:00〜 帳票チェック
現場社員が記入した製造管理帳票に問題がないか確認して、ハンコを押す。
テキトーにやると、監査で指摘されてしまいます。
9:30〜 工場全体会議
工場の全場所の管理者(総合職、管理職)が集まって、1ヶ月のコストを報告。コスト削減に向けた取り組みを報告。
12:00〜 昼休憩
13:00〜 部署内稼働会議
私が担当している職場の稼働担当者と管理者(私や私の上司)が集まり、1ヶ月の設備の稼働状況を確認。
その他、課題の進捗を確認。
14:00〜 個人担当業務
自身が担当している職場で、食品ロスが発生している工程について、ロスを削減出来そうなところのデータを収集、分析する。
削減案を立案し、テストの予定を立てる。
データの収集にはMESの実績などを使用します。※
16:30〜 現場社員などから回ってきた帳票(ヒヤリハットなど)を確認。
17:00〜 試食
当日製造した製品の風味に問題が無いかを確認。
味に敏感な人は褒められます。
17:15〜 帰宅

※MESについてはググって調べてみてください。

⑤個人的、生産技術職の良いところ/悪いところ

私が個人的に思う、生産技術職の良いところと悪いところを挙げます。

★生産技術職の良いところ
・店頭に並んでる商品に直接関わることが出来る。
(日本中のコンビニにあるとある商品が全て私の職場で製造している、というものがありました。)
・大きな製造コスト削減が可能であり、貢献度が金額に表れる。
・始業時間と終業時間が早く、終業後のプライベート時間が充実。
・初対面の人と話す機会が少ない。
・研究職や開発職ほど頭を使わなくてもなんとかなる。
・眠くなったら現場巡回と言って、現場に散歩に行けば良い。
・上司に絡まれたくなかったら、現場に散歩に行けば良い。
・現場社員のおっちゃんたちと雑談したくなったら、現場に散歩に行けば良い。
・全国各地の工場や海外工場で働くことができる。
・後勤や夜勤では上司がいないため、仕事を振られることがない。

★生産技術職の悪いところ
・トラブル対応など、突発的な業務がある。
・業務時間外でも、トラブルで会社から電話がかかってくることがある。
・長期休暇期間でも、工事で出勤の場合がある。
・工場の数だけ勤務地があり、田舎が多い。
・夜勤など、不規則な勤務体系で体調を崩しやすい。

⑥就活のコツ(社員はこんな新入社員を求めている)

就活生の皆さんは面接前に、何をアピールするか準備すると思います。
私含め、生産技術系の社員は、以下のような社員が来てくれたら嬉しいので、参考にして下さい。

・忍耐力
 トラブル対応に必要です。
・チームワーク(特におっちゃんと)
 トラブル対応や現場の改善をチームで取り組むのに必要です。
・課題解決能力
 クレーム品の原因やトラブルの原因を明確にするのに、仮説を立てて検証する必要があります。
・海外志向
 意外と国内志向の現役社員が多く、海外の仕事が多くあるにも関わらず、海外で働きたがる社員が少ないです。
・自社製品が好き
 辛いことがあっても、製品愛があれば頑張れます。

とにかく、辞めない人が欲しいと思います笑

一つ注意点として、
「いつかは開発に行きたい」
と言うのは、思っていても言わないでおきましょう。
「開発行かないと辞めちゃうかも」
と思われて、採用を見送られる可能性が高いです。


⑦最後に伝えたいこと

以上、本記事では、食品/飲料メーカーの生産技術職、特に工場の業務について紹介しました。

最後に、食品/飲料メーカーで働く上で、一番重要なことをお伝えします。
それは、


自社製品の賞味期限が業務に最も影響を与える


ということです。

例えば、スナック菓子を作っている工場では、年末年始やお盆休みの前に多めに作っておいて、長期休暇は工場停止できます。
一方、牛乳やヨーグルトを作っている工場では、毎日スーパーの棚の商品を入れ替えしてるので分かると思いますが、基本的に24時間365日製造します。
つまり、総合職でも誰かが出勤する必要があります。
また、牛さんは毎日乳を出し続けますので、年末年始だからといって、工場が受け入れない、なんてことは出来ません。

お休みを重視するなら、自社製品の賞味期限が長い会社を志望しましょう。


いかがだったでしょうか。

質問がある方は、気軽にコメントして下さい。
就職活動に少しでも役立てて頂ければと思います。

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