「許す」に向き合う
考えないように。
ずっと蓋をしていた思いがある。
大切な家族が
命の危険にさらされたときに、
その状況を作った人を許せるかどうか。
★★★
「家族が事故に遭った」という知らせを受けた直後。
簡単に加害者を許してしまったら
命の危険にさらされた
家族の怒りや悲しみを
受け止めたことにはならないのではないか、
という気持ちが起きた。
苦しい状況を作った人に
「許さない」という態度を示すことは
命の危険にさらされた家族に代わって
苦しみを訴えることになる?
無念を伝えるためにできることは?
「許さない」という感情は示したほうがいい?
★★★
幸いなことに、
そのような状況に追い込まれずに済んだ。
家族は無事還ってきてくれたから。
「一生の別れ」が頭をよぎった瞬間もあったけれど
それは回避できた。
その結果、
「許さない」という感情を持たずに済んだ。
大切な人の命がもし奪われていたら、「許す」ことができるのだろうか。
10余年経った今もまだ答えは出ない。
★★★
二人の尊い命が奪われた
池袋暴走事故のニュース。
遺族の方の言葉。
私にこの先何年も人を恨み続ける道を歩ませないで欲しい。
2人の愛してくれた、私らしい私でいさせて欲しい。
このように考えるに至るまで、
相当の葛藤があったと想像している。
せめて
遺族の方が一番届けたいと思う相手に、
この願いが届いてほしい。
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